第24回関東学生ラクロスリーグ戦(決勝戦・男子)

2011/11/13

日時:2011年11月12日(土) 11:00試合開始
場所:東京・駒沢オリンピック公園第2球技場


早稲田大学(白) vs 東京大学(黒)

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スコア
チーム
1Q
2Q
3Q
4Q
Ex
TOTAL
早稲田大学
2
1
0
2
1
6
東京大学
2
2
1
0
0
5
得点者
早稲田大学 東京大学
#11 弓場 貴文 (3) #25 山本 晃右 (2)
#10 衣川 康三 (1) #51 上野 裕人 (2)
#15 佐藤 康介 (1) #18 深澤 健太郎 (1)
#51 林田 健太 (1)
審判員
審判員
主審 林 拓史
副審 太田 みどり
菊池 弘太
CBO 古谷 太一
ベンチマネージャー 金子 剛士
ゲームレポート
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11月12日(土)、晴れ渡る駒沢の空の下、関東学生ラクロスリーグ戦男子決勝戦が行われた。
連覇を狙う早稲田大学(以下、早稲田)、今大会無敗の東京大学(以下、東大)、奇しくも昨年の決勝戦と同じカードとなった。

第1Q、最初のフェイスオフ(以下、FO)を獲ったのはファイナル4の日本体育大学戦でも躍動した東大#22松裏。東大は序盤から#25山本、#51上野が積極的にシュートを撃って早稲田ゴールを脅かす。開始3分、東大#26出戸が矢のようなランニングシュートを放つも早稲田#0林が好セーブ。しかし東大のオフェンスは続き、#25山本がゴール裏から1対1を仕掛けシュートが決まり先制。
先手を取られた早稲田は次のFOを東大のイリーガルプロシージャ―のファールでマイボールとする。速いパス展開からゴール横の早稲田#10衣川にパスが渡りシュートを放つも、惜しくも枠外に。しかしその直後再び早稲田#10衣川がボールを受けゴール左上からランニングシュートを決め同点とする。
得点後のFOも早稲田が獲り、波に乗り始める。丁寧にパスを回しポゼッション時間を取り、早稲田#11弓場がゴール裏から1対1を仕掛け、ゴール左横からのシュートを決め早稲田が2-1とリードする。
次のFOで早稲田はイリーガルプロシージャ―のファールを犯し、東大のオフェンスに。東大#8峯村が1対1からシュートを放つも早稲田G#0林がセーブ。以後、東大は早稲田G#林の前に、シュートに消極的になってしまう。しかし、ポゼッションを続けた東大は、早稲田ディフェンスを疲弊させた後、東大#25山本が一瞬の隙を突きゴール前の東大#51上野にパスを出しシュートを決め同点とする。
その後は、両校とも、ボールポゼッションを重視する形で相手の出方を窺うような展開のまま、第1Qを2-2で終えた。

第2Q、早稲田はいきなりルーズボールホールディングのファールを犯す。ミスの少ない東大はパス回しを続け、ゴール裏にいた東大#25山本にパスが回し、ゴール裏からのドライブで右上に逃げていくような動きから、強引に身体を捻って放ったシュートが決まり、3-2。
直後のFOで早稲田はイリーガルプロシージャ―のファールを犯し、再び東大ボール。そして、ゴール裏から東大#15平野がドライブで2人を抜き去りシュートを放つも早稲田G#0林に止められる。長く続いた東大のオフェンスがここで終わり、早稲田の攻撃となる。
ただ、第2Qから東大は、中を厚くしたゾーンディフェンスに切り替えた。結果、早稲田はこのゾーンディフェンスに苦戦し、クリース前にパスを通すも、激しいチェックを受けシュートを撃つことができない。ただ、時折ボールダウンしてしまうものの、素早いフォローとすさまじいキープでボールを失わない状況が続いた。ここで、早稲田#7矢崎からクリース前の早稲田#11弓場にパスが通りシュートを決める。
このまま流れをつかみたい早稲田だがFOで再度イ リーガルプロシージャ―のファールを犯す。
東大は一度ボールを持つと、ゴーリーにセーブされる以外の場面では、ほとんど相手にボールを渡さない。その東大は18分、ゴール裏の東大#51上野から左上の#18深澤にパスが渡りミドルシュートが決まる。直後のFOを獲った早稲田は果敢に攻めるがゴールを割ることができず、2Q残り数秒のところでロングパスが通るのを防ごうとした早稲田の#0林がプッシングのファールをし、マンダウンの状態で2Qを終えた。
ゾーンディフェンスで手堅く守り、少ないチャンスをものにした東大が4-3と1点リードし、勝負は後半戦に入る。

第3Qは東大のエキストラマンオフェンスで始まった。早稲田は守護神のG#0林が、2Q終了間際で科せられたペナルティのため不在の時間が続いたが、相手のストーリングもあり持ち堪える。その後、両校の攻めは、時間をかけた慎重な攻めになっていく。
7分、東大#25山本がゴール裏から1対1をかけ相手を揺さぶり、ゴール左横からDFに倒されながらもシュートを決めて、5-3。
直後のFOは東大#22松裏が競り勝つ。2点差となった東大は、今まで以上に時間を使いオフェンスをする。ストーリングが出てもポゼッションを失わない東大のキープ力や、早稲田ディフェンスに囲まれた時の突破力には目を見張るものがあった。
東大のゾーンディフェンスと時間をかけたオフェンスに苦しめられた早稲田は、3Qラスト2分、東大#44松下がプッシングのファールを犯し、エキストラマンオフェンスのチャンスが巡ってくる。しかし、ここも決めきることができず、5-3と東大の2点リードで3Qを終えた。

第4Q、最初のFOは早稲田が獲る。東大は引き続きゾーンディフェンス。
3分、東大のゾーンディフェンスに苦しめられるも早稲田#11弓場からパスを受けた#51林田がミドルシュートを決め、1点差とし、5-4。
しかし、点差が1点と追い上げられた東大は、無理にシュートを撃つことはなく第3Q同様に時間をかけオフェンスをしていく。5分、早稲田#20山本がスラッシン グのファールを犯し、東大にエキストラマンオフェンスのチャンスとなるが、ここでも積極的にゴールを狙いにいくのではなく、時間を使っていく。
10分、残り時間が少なくなってきたところで早稲田が、より果敢に攻める。早稲田#11弓場、#15佐藤、#51林田が次から次へと中距離からシュートを放つ。そして11分、長い時間をかけてのパス回しから最後は早稲田#51林田が正面からシュートを決め、ついに5-5の同点となる。
ここから東大は時間を浪費する戦術を止め、再び攻め始める。まさに一進一退の攻防となってきた。
15分、早稲田#17土橋がクリアをし、そのまま流れるように#11弓場から、#18水杉へとパスを繋げシュートを放つが、惜しくもバーに当たり得点ならず。東大にも決定打が出ず、両者一歩も譲らぬまま勝負は延長戦(サドンビクトリー)にもつれ込んだ。

延長戦、重要なFOを獲ったのは早稲田。パスを回して好機を窺う。そして1分、ゴール裏の#19後藤からゴール右横の#15佐藤にパスが渡りシュートを放つ。ゴーリーも反応していたが止められず、ボールはゴールに突き刺さった。
早稲田が激闘を制し、2年連続5度目の関東王者となった。だが80分以上戦って、許したゴールはわずか6点。今年ほとんどの試合で二桁得点をあげてきた早稲田をここまで苦しめたチームが他にあっただろうか。まさに頂上決戦と呼ぶにふさわしい試合であった。

これで早稲田は11月26日(土)から行われる第3回全日本ラクロス大学選手権大会への出場権を獲得し、2年連続の制覇を目指す。
(大学選手権大会決勝戦は11月27日(日)駒沢オリンピック公園陸上競技場で行われます)

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  ・Text:日本学生ラクロス連盟東日本支部広報委員会
・Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満