第23回ラクロス全日本選手権大会・女子準決勝(東京会場)
2012/12/09
日時:2012年12月9日(日) 14:00試合開始
場所:東京・大井ふ頭中央海浜公園第二球技場
慶應義塾大学(白) vs NLC SCHERZO(緑)
スコア
得点者
審判員
ゲームレポート
2012年12月9日、寒空の下、大井ふ頭中央海浜公園第二球技場にて第23回ラクロス全日本選手権大会準決勝を開催した。グラウンドに対峙したのは11月25日(日)に男女アベックで学生日本一となった慶應義塾大学(以下、慶應)と、9年連続して西日本クラブチーム王者に輝くNLC SCHERZO(以下、NLC)だ。最後まで目の離せない試合となった
最初のドローを制したのは慶應#83鈴木であったが、NLCが慶應のポゼッションを奪うと試合開始30秒足らずでNLC#3藤原が中へのカット、ゴール正面でシュートを決める。NLCが先制点を取ったのも束の間、その後すぐにゴール裏でボールをキープしていた慶應#0谷山から、上から走りこんできた#87佐藤へのパスが通り慶應は瞬く間にNLCに追いつく。
4分には、慶應の速い寄りと戻りのディフェンスに対しNLCもスペースをうまく使ったスピードのあるカットで慶應ディフェンスの盲点をつき、NLC#3藤原のゴール左上からの走りこみにうまくパスが通りシュート。NLCが再びリードする。ボールキャリアへのプレッシャーが強いNLCに慶應は引き続きフィードで得点を狙うがNLCのゴーリー#4冨田に幾度となく阻まれる。また、攻守がかわりNLCがボールを持つと#12浅井がDFを背負ったカットからのシュートや#18三好の中盤からの突破で慶應のディフェンスを突き離し、鋭いシュートを放つ場面が見られたがいずれも得点にはならず。だが12分、慶應のデンジャラスチェックによりフリーシュートのチャンスを得たNLC#10井倉が確実にシュートを決めて1-3とした。
一方、慶應はグラウンドボールに対する反応の良さでドローを制し、速いパス回しとスピードのあるカットでNLCのゾーンディフェンスを崩そうとするもNLCの強いプレッシャーに些細なミスが続きなかなか得点を伸ばせないでいた。そんな中、慶應のファールでNLC#22青木にフリーシュートを与えてしまい、17分には1-4とNLCにさらなるリードを許してしまう。そのわずか2分後、慶應は再びファールを犯して、NLCがセンターハッシュからのフリーシュート。だがここは慶應ゴーリー#86中曽根のナイスセーブで難を逃れる。
前半残り4分55秒、慶應#33廣野が中盤を突破し1対1から撃ったシュートがポールに当たり、跳ね返ったボールを#99出原が獲って再び慶應ボールにすると、そのままDFをかわしてバウンドシュートを放つ。観客席は歓喜の声に沸き、慶應ようやく2得点目で2-4に迫った。その後前半残り3分、NLC#12浅井のロングパスが#18三好につながり得点を2-5すると、直後にNLCのファールで慶應にフリーシュートのチャンス。慶應#33廣野からパスを受けた#87佐藤が落ち着いてこれを成功させ、3-5。この後慶應は果敢に1対1で攻めるが、追加点にはならず、NLCの2点リードで前半を終了した。
後半最初のドローを獲ったのもやはり慶應であった。攻めにはいけているもののNLCの詰めるディフェンスや、ゴーリー#4冨田のセーブで得点にはならず、NLCの立て続けに起こった4回のファールも活かすことができず、慶應にとっては苦しい展開が続いた。だが、ようやく試合はここで動く。後半開始6分、ゴール右下でボールをキープしていた慶應#33廣野からDFを背負った#99出原のカットへパスが通り、そのまま振り返ってシュート。ついに4得点目で同点まであと1点というところまで迫った。
そのすぐ1分後、慶應ゴーリーがNLCのパスをインターセプトし慶應の速攻が始まると、再び#99出原にボールが回り、今度は#3小川がゴール前で振り向きざまにシュートを撃つ。このシュートが決まって、後半7分28秒、5-5でNLCに追いつき、慶應の応援スタンドは狂喜乱舞。慶應の快進撃は続き#33廣野が続けて2点を追加しNLCを突き離していく。
だが試合終了ラスト3分のところで慶應のパスミスを見逃さなかったNLCがグラウンドボールを獲り、攻めに切り替わると逆サイドを使ったボール運びで最後は#12浅井が撃った意地のシュートで7-6とする。このシュートで勝敗は分からなくなった。
ラスト2分で慶應のチームタイムアウトがあり、緊張がはしる中、慶應スタンドの応援は白熱する。タイムアウト後は慶應ボールで始まり、NLCのボールキャリアへのプレッシャーは一層強くなる。落ち着いた慶應のパス回しで、上から切り込んできた慶應#33廣野にボールが入り、撃ったシュートは惜しくも枠外に。
この直後、試合終了のホイッスルがなった。結果は7-6の僅差で慶應の勝利。昨年の優勝チーム相手に最後まで攻めの姿勢を見せた慶應が、見事男女共に来週16日の全日本選手権大会・決勝戦に駒を進めることとなった。
(慶應義塾大学が出場するラクロス全日本選手権大会・決勝戦は、12月16日(日)に、東京・江戸川区陸上競技場で行います)
*フォトギャラリー「第23回ラクロス全日本大学選手権大会・女子準決勝(東京会場)」はこちらへ
・Text:大会実施本部(東京会場)・広報・ゲームレポート班・三上茉莉
・Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満
日本ラクロス協会広報部・大木佳奈
場所:東京・大井ふ頭中央海浜公園第二球技場
慶應義塾大学(白) vs NLC SCHERZO(緑)
スコア
チーム
|
前半 | 後半 |
TOTAL
|
慶應義塾大学
|
3
|
4
|
7
|
NLC SCHERZO
|
5
|
1
|
6
|
慶應義塾大学 | NLC SCHERZO |
#33 廣野 マキ (2)
|
#3 藤原 万里子 (2) |
#87 佐藤 由佳 (2)
|
#10 井倉 涼子 (1) |
#99 出原 由佳子 (2)
|
#12 浅井 美帆 (1) |
#3 小川 絵里子 (1) | #18 三好 咲子 (1) |
- | #22 青木 絵理 (1) |
主審 | 五東 幸子 |
副審 | 野田 淑子 |
森山 さやか | |
高実子 実奈子 |
ゲームレポート
2012年12月9日、寒空の下、大井ふ頭中央海浜公園第二球技場にて第23回ラクロス全日本選手権大会準決勝を開催した。グラウンドに対峙したのは11月25日(日)に男女アベックで学生日本一となった慶應義塾大学(以下、慶應)と、9年連続して西日本クラブチーム王者に輝くNLC SCHERZO(以下、NLC)だ。最後まで目の離せない試合となった
最初のドローを制したのは慶應#83鈴木であったが、NLCが慶應のポゼッションを奪うと試合開始30秒足らずでNLC#3藤原が中へのカット、ゴール正面でシュートを決める。NLCが先制点を取ったのも束の間、その後すぐにゴール裏でボールをキープしていた慶應#0谷山から、上から走りこんできた#87佐藤へのパスが通り慶應は瞬く間にNLCに追いつく。
4分には、慶應の速い寄りと戻りのディフェンスに対しNLCもスペースをうまく使ったスピードのあるカットで慶應ディフェンスの盲点をつき、NLC#3藤原のゴール左上からの走りこみにうまくパスが通りシュート。NLCが再びリードする。ボールキャリアへのプレッシャーが強いNLCに慶應は引き続きフィードで得点を狙うがNLCのゴーリー#4冨田に幾度となく阻まれる。また、攻守がかわりNLCがボールを持つと#12浅井がDFを背負ったカットからのシュートや#18三好の中盤からの突破で慶應のディフェンスを突き離し、鋭いシュートを放つ場面が見られたがいずれも得点にはならず。だが12分、慶應のデンジャラスチェックによりフリーシュートのチャンスを得たNLC#10井倉が確実にシュートを決めて1-3とした。
一方、慶應はグラウンドボールに対する反応の良さでドローを制し、速いパス回しとスピードのあるカットでNLCのゾーンディフェンスを崩そうとするもNLCの強いプレッシャーに些細なミスが続きなかなか得点を伸ばせないでいた。そんな中、慶應のファールでNLC#22青木にフリーシュートを与えてしまい、17分には1-4とNLCにさらなるリードを許してしまう。そのわずか2分後、慶應は再びファールを犯して、NLCがセンターハッシュからのフリーシュート。だがここは慶應ゴーリー#86中曽根のナイスセーブで難を逃れる。
前半残り4分55秒、慶應#33廣野が中盤を突破し1対1から撃ったシュートがポールに当たり、跳ね返ったボールを#99出原が獲って再び慶應ボールにすると、そのままDFをかわしてバウンドシュートを放つ。観客席は歓喜の声に沸き、慶應ようやく2得点目で2-4に迫った。その後前半残り3分、NLC#12浅井のロングパスが#18三好につながり得点を2-5すると、直後にNLCのファールで慶應にフリーシュートのチャンス。慶應#33廣野からパスを受けた#87佐藤が落ち着いてこれを成功させ、3-5。この後慶應は果敢に1対1で攻めるが、追加点にはならず、NLCの2点リードで前半を終了した。
後半最初のドローを獲ったのもやはり慶應であった。攻めにはいけているもののNLCの詰めるディフェンスや、ゴーリー#4冨田のセーブで得点にはならず、NLCの立て続けに起こった4回のファールも活かすことができず、慶應にとっては苦しい展開が続いた。だが、ようやく試合はここで動く。後半開始6分、ゴール右下でボールをキープしていた慶應#33廣野からDFを背負った#99出原のカットへパスが通り、そのまま振り返ってシュート。ついに4得点目で同点まであと1点というところまで迫った。
そのすぐ1分後、慶應ゴーリーがNLCのパスをインターセプトし慶應の速攻が始まると、再び#99出原にボールが回り、今度は#3小川がゴール前で振り向きざまにシュートを撃つ。このシュートが決まって、後半7分28秒、5-5でNLCに追いつき、慶應の応援スタンドは狂喜乱舞。慶應の快進撃は続き#33廣野が続けて2点を追加しNLCを突き離していく。
だが試合終了ラスト3分のところで慶應のパスミスを見逃さなかったNLCがグラウンドボールを獲り、攻めに切り替わると逆サイドを使ったボール運びで最後は#12浅井が撃った意地のシュートで7-6とする。このシュートで勝敗は分からなくなった。
ラスト2分で慶應のチームタイムアウトがあり、緊張がはしる中、慶應スタンドの応援は白熱する。タイムアウト後は慶應ボールで始まり、NLCのボールキャリアへのプレッシャーは一層強くなる。落ち着いた慶應のパス回しで、上から切り込んできた慶應#33廣野にボールが入り、撃ったシュートは惜しくも枠外に。
この直後、試合終了のホイッスルがなった。結果は7-6の僅差で慶應の勝利。昨年の優勝チーム相手に最後まで攻めの姿勢を見せた慶應が、見事男女共に来週16日の全日本選手権大会・決勝戦に駒を進めることとなった。
(慶應義塾大学が出場するラクロス全日本選手権大会・決勝戦は、12月16日(日)に、東京・江戸川区陸上競技場で行います)
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・Text:大会実施本部(東京会場)・広報・ゲームレポート班・三上茉莉
・Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満
日本ラクロス協会広報部・大木佳奈
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