2015女子19歳以下世界選手権:第8戦・5位決定戦(1)
2015/08/02
2015年8月1日(土)/試合開始・9:30(日本時間・17:30)
Championship Bracket・5位決定戦・19歳以下ニュージーランド代表戦
スコア
得点者
個人賞
・Player of the Match:#16 Phoebe Bardoul (ニュージーランド)
ゲームレポート
[追記:2015年8月5日]
試合終了から数日経過し、やっと少し心が冷静になれている。
悔しい
という一言では言い表せない複雑な感情。
前日の準備は万端だった。相手はニュージーランド。今大会初戦で戦い、その時は残り3秒に撃たれたシュートをセーブして、辛くも1点差で逃げ切った相手。その時の手応えどおり、ウェールズを破って5位決定戦に進んできた。
序盤、プラン通りに展開が進む。ドローは五分五分だが、セット時の攻撃の精度の差でリードする。3点差をつけ後半へ折り返す。
後半に入るとニュージーランドが圧力をかけてくる。一時逆転を許すものの、同点に追いつく。さらに残り時間僅か、終了間際の攻撃機会で、勝負に出る。しかし相手ゴーリーのナイスセーブに阻まれ、初めての延長戦へ突入。
後から振り返ると、逆転勝利のチャンスを逃した我々と、ピンチを切り抜けたニュージーランドとでは、圧倒的にニュージーランドが有利な心理状態であった。さらに、ニュージーランドは前日に延長戦を経験していたため慣れがあった。一方我々にはそれを覆すほどの策は用意できなかった。おそらくそこが敗因だろう。選手は最後まで気持ちのこもったプレーを見せてくれた。それはニュージーランドにとっても同じ。選手同士には差は無かった。差が出たのはおそらくスタッフの差。相手側の準備に一歩及ばなかった。
今大会、3位イングランドと4位オーストラリアの尻尾は見えた。掴み方もわかった。そういう部分は大きな収穫であると思う。しかし、掴み方を修得するには、改善しなければならない国内の環境は多い。それは選手だけでなく、指導者も含めて。この経験が、次に繋がらなければない。今後の我々に課されているのは、次のレベルに進むために土台を大きくすることである。
[左:前半、日本が積極的に攻撃しリードを奪う/右:速いプレッシャーを仕掛けていく日本の守備陣]
大会期間中、たくさんの応援を頂きました。選手スタッフ一同、大きな力になりました。
残念ながらPool A昇格は逃してしまいましたが、大会期間中も毎日練習を重ねていたカナダに絶対王者のUSA(大会4連覇中だった)が敗れるなど、技術だけでなくフィジカルやコンディショニングなど、世界の女子ラクロスは新しい時代へ突入した感じがします。そして、ウェブ中継の存在により、その様子がリアルタイムで日本でも味わうことができたのではと思います。特に最終日の3試合はラクロスの楽しさを十二分に感じられたのではないでしょうか。
これをきっかけに、ラクロスの競技人口が増え、認知度が上がり、活動の環境が整っていくことを期待しています。
応援ありがとうございました。
■大会公式ホームページはこちら (外部サイトが開きます)
・「Schedule & Results」にカーソルを合わせると、日付別の選択ウィンドウが表示されます。
得点経過
*時間:中継映像からの大よその時間であり、公式時間ではありません。
ゲームフォト
[左:試合前、永島HCの指示を聞く選手たち/右:試合直前、円陣を組む]
[左右:前半、ニュージーランドに対して、先制点をあげ、リードを奪う]
[左:積極的なディフェンスを仕掛ける/右:後半直前、コーチ陣が見守る中、気合を入れる選手たち]
[左:後半、追いかける展開に/右:延長戦終了後、両チーム一緒に円陣を組み健闘を讃え合う]
■フォトページ『試合を戦った日本代表選手』はこちら
■第6回FIL女子19歳以下世界選手権大会・JLA特設ページはこちら
Text by:2015年度19歳以下女子日本代表アシスタントコーチ・敷浪一哉
Photo by:2015年度19歳以下女子日本代表マネージャーリーダー・関田都、同マネージャー・渡辺優
Championship Bracket・5位決定戦・19歳以下ニュージーランド代表戦
スコア
チーム
|
前半 | 後半 | 延長前半 | 延長後半 |
TOTAL
|
日本
|
6
|
2
|
0 | 0 |
8
|
ニュージーランド
|
3
|
5
|
2 | 0 |
10
|
19歳以下日本代表 |
#16 関口 紗生 (4)
|
#3 平野 薫 (1) |
#4 橋爪 さくら (1)
|
#10 野尾 明日佳 (1)
|
#17 桑島 響子 (1)
|
・Player of the Match:#16 Phoebe Bardoul (ニュージーランド)
ゲームレポート
[追記:2015年8月5日]
試合終了から数日経過し、やっと少し心が冷静になれている。
悔しい
という一言では言い表せない複雑な感情。
前日の準備は万端だった。相手はニュージーランド。今大会初戦で戦い、その時は残り3秒に撃たれたシュートをセーブして、辛くも1点差で逃げ切った相手。その時の手応えどおり、ウェールズを破って5位決定戦に進んできた。
序盤、プラン通りに展開が進む。ドローは五分五分だが、セット時の攻撃の精度の差でリードする。3点差をつけ後半へ折り返す。
後半に入るとニュージーランドが圧力をかけてくる。一時逆転を許すものの、同点に追いつく。さらに残り時間僅か、終了間際の攻撃機会で、勝負に出る。しかし相手ゴーリーのナイスセーブに阻まれ、初めての延長戦へ突入。
後から振り返ると、逆転勝利のチャンスを逃した我々と、ピンチを切り抜けたニュージーランドとでは、圧倒的にニュージーランドが有利な心理状態であった。さらに、ニュージーランドは前日に延長戦を経験していたため慣れがあった。一方我々にはそれを覆すほどの策は用意できなかった。おそらくそこが敗因だろう。選手は最後まで気持ちのこもったプレーを見せてくれた。それはニュージーランドにとっても同じ。選手同士には差は無かった。差が出たのはおそらくスタッフの差。相手側の準備に一歩及ばなかった。
今大会、3位イングランドと4位オーストラリアの尻尾は見えた。掴み方もわかった。そういう部分は大きな収穫であると思う。しかし、掴み方を修得するには、改善しなければならない国内の環境は多い。それは選手だけでなく、指導者も含めて。この経験が、次に繋がらなければない。今後の我々に課されているのは、次のレベルに進むために土台を大きくすることである。
[左:前半、日本が積極的に攻撃しリードを奪う/右:速いプレッシャーを仕掛けていく日本の守備陣]
大会期間中、たくさんの応援を頂きました。選手スタッフ一同、大きな力になりました。
残念ながらPool A昇格は逃してしまいましたが、大会期間中も毎日練習を重ねていたカナダに絶対王者のUSA(大会4連覇中だった)が敗れるなど、技術だけでなくフィジカルやコンディショニングなど、世界の女子ラクロスは新しい時代へ突入した感じがします。そして、ウェブ中継の存在により、その様子がリアルタイムで日本でも味わうことができたのではと思います。特に最終日の3試合はラクロスの楽しさを十二分に感じられたのではないでしょうか。
これをきっかけに、ラクロスの競技人口が増え、認知度が上がり、活動の環境が整っていくことを期待しています。
応援ありがとうございました。
■大会公式ホームページはこちら (外部サイトが開きます)
・「Schedule & Results」にカーソルを合わせると、日付別の選択ウィンドウが表示されます。
得点経過
*時間:中継映像からの大よその時間であり、公式時間ではありません。
前後半 | 時間 (*) | 日本 | ニュージーランド | スコア |
前半 | 1分頃 | #16 関口 紗生 | 1-0 | |
7分頃 | #10 野尾 明日佳 | 2-0 | ||
13分頃 | #16 関口 紗生 | 3-0 | ||
21分頃 | 得点 | 3-1 | ||
25分頃 | 得点 | 3-2 | ||
25分頃 | 得点 | 3-3 | ||
26分頃 | #17 桑島 響子 | 4-3 | ||
27分頃 | #4 橋爪 さくら | 5-3 | ||
28分頃 | #16 関口 紗生 | 6-3 | ||
後半 | 3分頃 | 得点 | 6-4 | |
4分頃 | 得点 | 6-5 | ||
11分頃 | 得点 | 6-6 | ||
14分頃 | 得点 | 6-7 | ||
15分頃 | #3 平野薫 | 7-7 | ||
18分頃 | 得点 | 7-8 | ||
24分頃 | #16 関口紗生 | 8-8 | ||
30分頃 | 終了間際の#16関口のシュートは弾かれ、延長戦へ。 | 8-8 | ||
延長戦 前半 |
1分頃 | 得点 | 8-9 | |
3分頃 | 得点 | 8-10 | ||
延長戦 後半 |
後半開始 | ドローを獲り、日本の攻撃から延長後半が始まる。 | 8-10 | |
3分頃 | 日本、ダブルチームを仕掛け続ける中で試合終了。 | 8-10 |
[左:試合前、永島HCの指示を聞く選手たち/右:試合直前、円陣を組む]
[左右:前半、ニュージーランドに対して、先制点をあげ、リードを奪う]
[左:積極的なディフェンスを仕掛ける/右:後半直前、コーチ陣が見守る中、気合を入れる選手たち]
[左:後半、追いかける展開に/右:延長戦終了後、両チーム一緒に円陣を組み健闘を讃え合う]
■フォトページ『試合を戦った日本代表選手』はこちら
■第6回FIL女子19歳以下世界選手権大会・JLA特設ページはこちら
Text by:2015年度19歳以下女子日本代表アシスタントコーチ・敷浪一哉
Photo by:2015年度19歳以下女子日本代表マネージャーリーダー・関田都、同マネージャー・渡辺優
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