第7回全日本大学選手権大会:決勝戦(男子)(2)・ゲームレポート

2015/12/16

日時:2015年11月28日(土) 11:30試合開始
場所:東京都(世田谷区)・駒沢オリンピック公園陸上競技場


日本体育大学(白) vs 大阪大学(赤)

決勝戦1決勝戦2

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ゲームレポート
 決勝戦は、ともに初優勝を懸けた日本体育大学(以下、日体大)と大阪大学(以下、大阪大)の対戦となった。

日本体育大学大阪大学

1Q
 11:34フェイスオフ。学生王者を決める戦いの火蓋が切られた。
 フェイスオフを制したのは日体大#26・大久保。そこから日体大のオフェンスが続く。ボールを回しながらチャンスを窺う。その中で得点が生まれたのは3分。日体大#66・安室のフィードから、最後は#69・長谷川。クリースシュートを落ち着いて決め、日体大が先制点をあげる。

 直後のフェイスオフは大阪大#18・長尾が獲る。その後のオフェンスで#4・山下がランニングシュートを撃つが、これは日体大ゴーリー#6・佐々木が好セーブを見せる。ここから両チーム共、堅いディフェンスを見せ、得点が入らない時間が続く。そのような中で次の得点をあげたのは日体大。残り6分半、日体大#18・鈴木が左上の1対1からランニングシュートをニアサイドに突き刺し追加点。2-0で日体大が2点リード。その後、残り2分半、1分と日体大#69・長谷川が立て続けにシュートを決め、4-0で1Q終了。
 1Qは終始日体大ペースで進んでいった。

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2Q
 2Qは、日体大の1Qでの良い流れが続くかと思われたが、フェイスオフは日体大のイリーガルプロシージャーにより大阪大のボールとなった。大阪大はパスを回しながら攻めるが日体大ゴーリー#6・佐々木がセーブし、日体大ボールになる。しかし大阪大ゴーリー#80・小木曽も追加点を簡単に許さない。
 2Q・6分に大阪大#7・福原が対角からの矢のようなパスを受け、シュートを決める。点が決まった直後、日体大は攻めるが大阪大のディフェンスに得点を阻まれる。しかし日体大も大阪大の反撃に対して負けじとディフェンスをする。そして日体大のタイムアウト明け後の11分、日体大#66・安室がランニングシュートを撃ち、ゴールネットに突き刺した。
 日体大の攻撃は止まらず、15分に日体大#10・杜本がゴール裏からトップに出たパスを貰い、コースぎりぎりにシュートを決めた。

 大阪大も追いつくために攻めるが上手くいかない。その後日体大ボールになり、18分に日体大#7・神宮寺がゴール裏からパスを貰いしっかり決める。しかし、点が決まった直後、日体大はスラッシングをしてしまったためマンダウンディフェンスとなる。大阪大はこのチャンスを活かし、19分に#11・福間が日体大のディフェンスに隙が生まれた瞬間にパスを貰い、シュートを決める。そして2Qが終了した。スコアは7-2で日体大のリード。後半、大阪大の反撃に注目です。

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3Q
 日体大は、ハーフタイムでのランダムスティックチェックの際に、スティックヘッドに触れてしまったため、アンスポーツマンライクコンダクトのファールとなり、2Q終了間際にペナルティのファールをしていた大阪大と合わせて、両チーム1人少ない状態で3Qは開始した。大阪大のペナルティは残り15秒ほどであったため、すぐにマンダウンディフェンスが解除され、1人多いチャンスがやってきたが、そこを決めることができなかった。

 そして、日体大のマンダウンディフェンスも解除されたが、大阪大の攻撃が続く。点差を縮めたい大阪大は積極的にシュートを狙っていく。この良い流れの中で点を決めたのは大阪大#7・福原。相手ゴーリーがこぼしたボールをすかさず拾い、放ったシュートが得点となった。その後、日体大はミスプレーなどでなかなか攻められず、再び大阪大#7・福原に得点を許してしまう。
 ここで日体大は態勢を立て直すためタイムアウトを取るが、スラッシングのファール等で2人が不在となるツーマンダウンディフェンスの状態になってしまう。大阪大はこのチャンスを逃さなかった。大阪大#10・山下がトップから放ったシュートが見事決まった。
 その後は、そのまま両チームとも点を取ることができず、7-5の日体大2点リードで第3クウォーターが終了した。

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4Q
 フェイスオフは日体大のイリーガルプロシージャーにより大阪大のオフェンスから始まった。パスを繋ぎ、大阪大#4・山下がシュートをしたが、これをセーブされ日体大のオフェンスになる。パスを回し、日体大#69・長谷川がシュートするが外れ、大阪大がチェイスを取る。このクリアで大阪大のオフェンスになると思われたが、日体大はライドでパスカットをして、そのままボールを持って行きシュートを決める。

 直後のフェイスオフは、大阪大が獲る。大阪大のオフェンスで2本シュートをしたが、日体大ゴーリー・#6・佐々木のナイスセーブにより阻まれる。
 試合は残り10分、日体大はオフェンスで攻めず、ストーリングの警告がなされると、パスミスをして大阪大のボールとなる。残り8分、このオフェンスで大阪大#11・福間からのパスが#7・福原に繋がり、シュートをする。これがゴールラインを越えたか際どいプレーであったが、審判の判定によりゴールが認められ、大阪大の得点となる。

 大阪大は盛り上がり最後まで攻め続けるが、この後には点を取ることが出来ず、8-6で試合終了。日体大が初めての優勝を飾った。

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・Text:日本学生ラクロス連盟東日本支部広報委員会info班・菊地哲郎(東京大学)、神崎洵(駒澤大学)、南光太郎(茨城大学)、山田憲一(大東文化大学)
Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満、同広報部(北海道地区)・前田浩一、同広報部(関東地区)・小林航、瀧ヶ平絵里