第3回全日本ラクロス大学選手権・準決勝戦(男子):早稲田大学 vs 岡山大学
2011/11/26
日時:2011年11月26日(土) 13:00試合開始
場所:東京・大井ふ頭中央海浜公園第2球技場
早稲田大学(白) vs 岡山大学(黒)
スコア
得点者
審判員
ゲームレポート
第3回全日本ラクロス大学選手権(以下、大学選手権)男子準決勝が大井ふ頭中央海浜公園第二球技場で開催された。日は射すものの、試合で高まりすぎる熱を冷ますかのように冷たい風が時折吹き、本大会初の連覇を狙う個の能力が非常に高い早稲田大学(以下、早大)と4地区予選で得失点で30点もの実力差を見せつけた3年連続出場の岡山大学(以下、岡大)の試合が開始した。
第1クォーター)
最初のフェイスを取ったのは早大。しかし緊張しているのか、パスミスから始まり、そのチャンスを逃すことなく岡大#2竹上が右横から強引にDFを押し込み得点0-1。またしても、岡大#2竹上が左上からランニングシュートを決め0-2岡大リードと、早大にとって不穏なスタートとなった。そんな焦る早大は、#55岡田のパスカットやクリアから#7矢崎がクリアからシュートを撃つが、岡大G#8小松原が防ぎ、このリードを何とかものにしたいという必死さが伝わる。しかし、さすが昨年優勝校早大#15佐藤が、左横からミドルシュートを放ち得点。続けて#18水杉が左横からランニングシュートを決めて、一気に同点2-2とする。その後も早大がオフェンス時間を長くしながら、終了間際クリースでパスを受けた早大#18水杉がゴールにシュートを突き刺して、3-2とリードでこのクォーターを終える。
第2クォーター)
開始早々早大#10衣川が、左上1対1からDFをロールで振り切り矢のごとく速いシュートを決め4-2。その後も早大#7矢崎が、クリアから個人技を見せつけ得点5-2。岡大もここで#2竹上のフェイスオフからDFを圧巻のスピードと強靭なステップを見せつけ、そのままシュートを決め、5-3と差を縮める。その後も早大がグラウンドボール後、上展開から早大#7矢崎がもらいだしから大きくDFをずらし、ゴールネットを揺らし6-3。早大は、岡大のファールによりエキストラマンオフェンスの機会を掴み、#18水杉がフリーでシュートを決め7-3とさらに突き放す。しかし、終了間際に早大パスミスから、岡大#62眞崎が数的有利状態を確実に決め、7-4と食らいついたところで終了。
第3クォーター)
これまでの関東地区対4地区の試合と比較しても、これまでになく関東地区が苦戦しているように見えるこの試合。後半の開始は、早大のDFから始まる。早大がボールダウンをするが、スクープは岡大と苦しい時間の中、早大#36須賀が裏からの1対1で、振り向き様にシュートを狭いスペースに狙い打ちし得点、8-5。その後も早大#19後藤が、DFの合間を縫って得点9-5。続いてサウスポー早大#51林田が、1対1から左からのシュートをゴールに突き刺す。#10衣川も左横からシュートを決め、一気に11-5。岡大もDF#36小野が強いプレッシャーで会場を沸かせ、岡大#62眞崎が攻め込み見せ場を作るが、早大DFに阻まれる。岡大エキストラマンオフェンスのから、#2竹上がミドルシュートを決め11-6でこのクォーターを終える。
第4クォーター)
早大はチームコンセプト「奪取」の通り、激しいDFで岡大に襲いかかるが、ファールとなる。その後も両者最終クォーターということで足が止まり始める出だしとなった。岡大#25三好がクリース横から体を預ける1対1からシュートを撃つが、決まらない。早大もパスミスが目立ち、シュート本数も減り始めた。そんな中、ほぼフル出場の岡大#2竹上がここでも起点を作り、岡大#30近谷がゴールへの執念を見せ得点し11-7。この後、お互いの疲れからランゲームとなるが、早大クリアで主将DF#17土橋が猪突猛進にゴールへシュート放ち、ポストに返されるも#11弓場が決め切り、12-7早大リード。ここで岡大は、早大にスティックチェックを要求するが、合法のためマンダウンとなり、早大#19後藤が落ち着いて決め13-7で試合終了。
昨年同様、早稲田大学が岡山大学を下した。点差こそ開いたが、立ち上がりは岡大に流れが傾き、会場は大いに盛り上り、互いを讃えあうに相応しい試合であった。明日の決勝戦は、昨年と同カードとなり、連覇を目指す早稲田大学と雪辱を晴らしたい京都大学との対決となる。明日、駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場での学生日本一を賭けた試合に、全国のラクロス関係者が注目することであろう。
*フォトギャラリー「2011大学選手権・準決勝」はこちらへ
・Text:日本学生ラクロス連盟西日本支部委員長・谷口統
・Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満
場所:東京・大井ふ頭中央海浜公園第2球技場
早稲田大学(白) vs 岡山大学(黒)
スコア
チーム
|
1Q
|
2Q
|
3Q
|
4Q
|
TOTAL
|
早稲田大学
|
3
|
4
|
4
|
2
|
13
|
岡山大学
|
2
|
2
|
2
|
1
|
7
|
得点者
早稲田大学 | 岡山大学 |
#19 後藤 幹 (3) | #2 竹上 雄大 (4) |
#7 矢崎 玄樹 (2) | #9 岩本 拓海 (1) |
#10 衣川 康三 (2) | #30 近谷 渓太 (1) |
#18 水杉 洋暁 (2) | #62 眞崎 託弥 (1) |
#11 弓場 貴文 (1) | - |
#15 佐藤 康介 (1) | - |
#36 須賀 航平 (1) | - |
#51 林田 健太 (1) | - |
審判員
主審 | 田中 佑一郎 |
副審 | 田中 覚 |
川原 慶彦 | |
CBO | 赤沼 達彦 |
ベンチマネージャー | 鷲北 真誠 |
ゲームレポート
第3回全日本ラクロス大学選手権(以下、大学選手権)男子準決勝が大井ふ頭中央海浜公園第二球技場で開催された。日は射すものの、試合で高まりすぎる熱を冷ますかのように冷たい風が時折吹き、本大会初の連覇を狙う個の能力が非常に高い早稲田大学(以下、早大)と4地区予選で得失点で30点もの実力差を見せつけた3年連続出場の岡山大学(以下、岡大)の試合が開始した。
第1クォーター)
最初のフェイスを取ったのは早大。しかし緊張しているのか、パスミスから始まり、そのチャンスを逃すことなく岡大#2竹上が右横から強引にDFを押し込み得点0-1。またしても、岡大#2竹上が左上からランニングシュートを決め0-2岡大リードと、早大にとって不穏なスタートとなった。そんな焦る早大は、#55岡田のパスカットやクリアから#7矢崎がクリアからシュートを撃つが、岡大G#8小松原が防ぎ、このリードを何とかものにしたいという必死さが伝わる。しかし、さすが昨年優勝校早大#15佐藤が、左横からミドルシュートを放ち得点。続けて#18水杉が左横からランニングシュートを決めて、一気に同点2-2とする。その後も早大がオフェンス時間を長くしながら、終了間際クリースでパスを受けた早大#18水杉がゴールにシュートを突き刺して、3-2とリードでこのクォーターを終える。
第2クォーター)
開始早々早大#10衣川が、左上1対1からDFをロールで振り切り矢のごとく速いシュートを決め4-2。その後も早大#7矢崎が、クリアから個人技を見せつけ得点5-2。岡大もここで#2竹上のフェイスオフからDFを圧巻のスピードと強靭なステップを見せつけ、そのままシュートを決め、5-3と差を縮める。その後も早大がグラウンドボール後、上展開から早大#7矢崎がもらいだしから大きくDFをずらし、ゴールネットを揺らし6-3。早大は、岡大のファールによりエキストラマンオフェンスの機会を掴み、#18水杉がフリーでシュートを決め7-3とさらに突き放す。しかし、終了間際に早大パスミスから、岡大#62眞崎が数的有利状態を確実に決め、7-4と食らいついたところで終了。
第3クォーター)
これまでの関東地区対4地区の試合と比較しても、これまでになく関東地区が苦戦しているように見えるこの試合。後半の開始は、早大のDFから始まる。早大がボールダウンをするが、スクープは岡大と苦しい時間の中、早大#36須賀が裏からの1対1で、振り向き様にシュートを狭いスペースに狙い打ちし得点、8-5。その後も早大#19後藤が、DFの合間を縫って得点9-5。続いてサウスポー早大#51林田が、1対1から左からのシュートをゴールに突き刺す。#10衣川も左横からシュートを決め、一気に11-5。岡大もDF#36小野が強いプレッシャーで会場を沸かせ、岡大#62眞崎が攻め込み見せ場を作るが、早大DFに阻まれる。岡大エキストラマンオフェンスのから、#2竹上がミドルシュートを決め11-6でこのクォーターを終える。
第4クォーター)
早大はチームコンセプト「奪取」の通り、激しいDFで岡大に襲いかかるが、ファールとなる。その後も両者最終クォーターということで足が止まり始める出だしとなった。岡大#25三好がクリース横から体を預ける1対1からシュートを撃つが、決まらない。早大もパスミスが目立ち、シュート本数も減り始めた。そんな中、ほぼフル出場の岡大#2竹上がここでも起点を作り、岡大#30近谷がゴールへの執念を見せ得点し11-7。この後、お互いの疲れからランゲームとなるが、早大クリアで主将DF#17土橋が猪突猛進にゴールへシュート放ち、ポストに返されるも#11弓場が決め切り、12-7早大リード。ここで岡大は、早大にスティックチェックを要求するが、合法のためマンダウンとなり、早大#19後藤が落ち着いて決め13-7で試合終了。
昨年同様、早稲田大学が岡山大学を下した。点差こそ開いたが、立ち上がりは岡大に流れが傾き、会場は大いに盛り上り、互いを讃えあうに相応しい試合であった。明日の決勝戦は、昨年と同カードとなり、連覇を目指す早稲田大学と雪辱を晴らしたい京都大学との対決となる。明日、駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場での学生日本一を賭けた試合に、全国のラクロス関係者が注目することであろう。
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・Text:日本学生ラクロス連盟西日本支部委員長・谷口統
・Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満
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