第4回全日本大学選手権大会:大学選手権の歴史
2012/11/18
全日本ラクロス大学選手権大会は、2009年から始まった。
その舞台となるのは、日本ラクロスの黎明期を支えてきた駒沢オリンピック公園陸上競技場である。
駒沢オリンピック公園陸上競技場を舞台とした日本ラクロス黎明期 |
駒沢オリンピック公園陸上競技場で、『第1回ラクロス国際親善試合』を開催した。
本戦は、「ジョンズ・ホプキンス大学 対 オーストラリア選抜」の男子戦のみ。
男女日本チームの試合は、エキシビションでの「日本選抜 対 セント・ポール校」のみだったが、
この日、この会場から、全日本ラクロス選手権より長い歴史を持つ大会であるラクロス国際親善試合が始まった。
その後、この駒沢陸上競技場では、1993年12月12日(日)に『第4回ラクロス全日本選手権大会(決勝戦)』が、
1994年6月12日(日)に『第6回ラクロス国際親善試合』を開催した。
1993年の全日本選手権では、男子史上初の東西決戦(慶應義塾大学 対 関西学院大学)が生まれる一方、
女子決勝は、4年連続となる「東京女子体育大学 対 関西学院大学」の対戦となった。
1994年の国際親善試合では、女子は前年のワールドカップで2位となったイングランドスクワッド、
男子はNCAAディヴィジョン1のバックネル大学という強豪が来日し、日本ラクロスに、高いレベルのプレーを見せていった。
第1回大会 (決勝戦:2009年11月29日) |
2009年から『全日本ラクロス大学選手権大会』を開始した。
第1回大会に出場したのは、4地区予選も含め、以下の14チーム。
男子:一橋大学、関西学院大学、名城大学、北海道大学、新潟大学、岡山大学、西南学院大学
女子:東海大学、大阪国際大学、南山大学、北海道大学、東北大学、愛媛大学、福岡大学
決勝戦当日は肌寒い天気になったにも関わらず、関西・東海地区からも多くの観戦者が訪れていた。
女子決勝戦は、「大阪国際大学 対 東海大学」の対戦となった。
準決勝戦では苦しんだ東海大学が、決勝戦では大阪国際大学を大差で下し、初代王座に輝く。
また、敗れはしたものの、福岡大学は準決勝戦で東海大学に対し、6-7という接戦を演じ、大会を盛り上げた。
男子決勝戦は、「関西学院大学 vs 一橋大学」の対戦となった。
1990年の「第1回全日本選手権大会」に続く”第1回大会”への出場を果たした関西学院大学だったが、
決勝戦では、終始リードし続けた一橋大学が勝利し、初代王座に輝いた。
■『第1回大会特設ページ』はこちら (アーカイブページが開きます)
第2回大会 (決勝戦:2010年11月28日) |
男女とも、前年の優勝・準優勝チームが出場できないという戦国の様相を呈した大会となった。
第2回大会に出場したのは、4地区予選も含め、以下の14チーム。
男子:早稲田大学、京都大学、名城大学、北海道大学、新潟大学、岡山大学、西南学院大学
女子:日本体育大学、同志社大学、南山大学、北海学園大学、東北大学、川崎医療福祉大学、西南学院大学
女子決勝戦は、「同志社大学 対 日本体育大学」の対戦。日本体育大学が同志社大学を下し、王座に輝いた。
また、準決勝戦の、「西南学院大学 対 日本体育大学」では、点の取り合いで女子初の延長戦となった。
昨年に続き、九州地区のチームが優勝したチームを苦しめる展開となり、大いに盛り上がりを見せた。
男子決勝戦は、「京都大学 vs 早稲田大学」の対戦となった。
準決勝戦を危なげなく勝ち上がった両チームの対戦は点の取り合いとなったが、
終始リードし続けた早稲田大学が、追いすがる京都大学を突き放し、第2回大会の王座に輝いた。
■『第2回大会特設ページ』はこちら
第3回大会 (決勝戦:2011年11月27日) |
出場したのは、4地区予選も含め、以下の14チーム。
男子:早稲田大学、京都大学、名古屋大学、北海道大学、新潟大学、岡山大学、西南学院大学
女子:立教大学、関西学院大学、金城学院大学、北海学園大学、宮城学院女子大学、岡山大学、西南学院大学
男子決勝戦は、前年と同じ「京都大学 vs 早稲田大学」の対戦となった。点を取り合う攻防を制したのは、終始リードを守った早稲田大学。追いすがる京都大学を10-8で下した。早稲田大学は、予選も含め男子出場校全8校の内の7校が前年に続く出場となった混戦模様の大会を制し、大会初の連覇を成し遂げた。
女子決勝戦は、「関西学院大学 対 立教大学」の対戦。特に試合後半に入ると、同点、勝ち越し、同点、逆転、再逆転と、激しい展開の試合となった。試合残り4分で逆転された関西学院大学が、残り1分で同点弾、勝ち越し弾を立て続けに決め、劇的な勝利を収めた。初めて関西地区のチームが大会を制した瞬間であった。
■『第3回大会特設ページ』はこちら
第4回大会となる今年、北海道地区を連盟支部化したことに伴い、新たに1回戦を設けることになった。
合わせて、東海地区でも初めて試合を行うこととなり、大会の全国への広がりは着実に進んでいる。
そして、大学選手権王座の地位と全日本選手権への切符を目指し、今年も駒沢の地で激闘が繰り広げられるだろう。
記事一覧
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