第17回ラクロス全日本クラブ選手権大会・決勝戦(女子)(2)・ゲームレポート
2015/12/18
日時:2015年12月5日(土) 11:00試合開始
場所:東京・駒沢オリンピック公園総合運動場第2球技場
FUSION(フュージョン・白) vs NLC SCHERZO(エヌエルシースケルツォ・緑)
*ゲームスコア・得点者ページはこちら
ゲームレポート
2015年12月5日(土)、クラブ選手権二連覇を狙うNLC SCHERZO(以下、NLC)と、過去3年連続、準決勝でNLCに敗れているFUSIONが駒沢オリンピック公園第二球技場で対戦した。
前半
試合開始からNLCボールが続くものの、FUSIONのゴーリー#23・岩田麻衣子選手のナイスセーブに阻まれ、決定的チャンスをものにできないNLC。前半10分を過ぎてもスコアは0-0。
最初にこの均衡を破ったのはFUSION。前半15分、#12・河合由美選手が倒れこみながら1対1を決めて先制点を決めた。
どうしても1点が欲しいNLCも堅い守りからボールを奪い、ATに繋げ、フリーシュートのチャンスを得る。2度ともFUSIONのゴーリー#23・岩田がセーブし、得点には繋がらなかったが、ラスト5分を切ったところで、NLC#57・志渡友梨選手がサイドから中に切り込み、体を捻りながらの技ありシュートにはFUSIONのゴーリーも反応が遅れ、シュートはゴール左上へ。
ここでやっとNLCが1-1に追いつき、波に乗りたいNLCは、ドロー後、FUSIONのパスミスを確実にゴール前へ繋ぎ、#5・木村有希選手が決めて1-2、前半ラスト2分を切ってNLCがリードを奪う。
その得点後のドローをFUSIONがキープ。前半ラスト1分、#11・杉本美歩選手が遠目からのバウンドシュートを決めて2-2で前半終了。
後半
最初のドローを獲ったのはFUSION。後半開始早々NLCのゴールを狙うが、NLCゴーリーの好セーブに阻まれる。NLCもゴール裏を起点に45度のエリアから1対1を狙うがFUSIONゴーリーにセーブされ、一進一退の攻防が続く。
後半8分、45度から1対1を仕掛けた#25・河内由気選手のシュートはデンジャラスフォロースルーでイエローカード。
NLCにとってはFUSIONの選手が1人少ないチャンスの時間。FUSIONのパスミスや、プレーでサイドラインを割ってNLCボールになるチャンスからフリーでシュートを撃つ場面もあったが、この日、波に乗るFUSIONゴーリー#23・岩田には太刀打ちできず。逆に、ゴール前に勢いよく突っ込んだFUSION#12・河合由美選手を止められず、NLCのディフェンスの選手がイエローカードを受け、お互い11人での試合となる
先にイエローカードを受けていたFUSIONの選手が1人フィールドに戻って間もなく、FUSION#12・河合由美選手が中央からゴール前に切り込むように1対1を決めて3-2。ここでNLCはタイムアウト。
その後のドローで、FUSION#17・水戸理恵選手がドローをキャッチしてそのまま独走でシュート、FUSIONが4-2とリード。この日初めて2点差をつける。ラスト12分。
その後もFUSIONの攻めは続くが、NLCの堅い守りでなかなかシュートを撃たせてもらえない。逆に早いクリアーからNLCがチャンスを作るが、FUSIONゴーリー#23・岩田も好セーブを見せる。だが、前半から徹底して高い位置からプレッシャーをかけるNLCのライドが効いてきてFUSIONは簡単にハーフラインを越えられず、NLCはFUSIONのパスミスを誘う。それをNLCが確実にゴール前へ運び、裏から上、上から45度、そして裏から飛び出してきた#10・井倉涼子選手へ繋ぎ、サイドスロー気味のシュートが決まり4-3。ラスト5分。ここでFUSIONがタイムアウト。
タイムアウト後、ドローからのダウンボールはFUSIONがファールを侵してしまい、NLCボール。NLCキャプテン#34・藤原万理子選手が少し抜いたようなバウンドシュートを決めて4-4。ラスト2分半。
次のドローはNLCボール。NLCは3点目を決めた時と全く同じ形でゴール裏から飛び出してきた#5・木村有希選手がシュートを決めてラスト1分半にNLCがついに逆転。ここで再びFUSIONがタイムアウト。
タイムアウト後のドロー。ボールはリードしているNLC。ゴール裏まで運ぶNLCにFUSIONがプレッシャーをかけ、グラウンドボールで混戦になり、ダブルファールでスローになるが、ここはNLCボール。必死にボールを追うFUSION。このまま試合終了かと思ったその時、NLCがタイムアウト。
タイムアウト後、FUSIONはボールマンに2人がかりでプレッシャーをかけ、NLCの選手がたまらずバックパスを出すと、まさかのパスミスでボールは無情にもFUSION選手の元へ。#20・飯塚菜々恵選手がシュートを決めて5-5。会場が揺れるほどの大歓声。そのまま後半終了となり、試合は延長戦へ。
延長戦
延長戦のドローを獲ったのはNLC。どうしてもボールが欲しいFUSIONはファールを侵してしまい、このままNLCの攻め時間が続くかと思ったそのとき、ゴール裏から45度へのパスがFUSIONのDFのスティックにあたり、ダウンボールをFUSIONがキープ。高い位置からプレスをかけるNLCだがゴール前までFUSIONにボールを運ばれてしまう。
今度はFUSIONの攻め。後半にも強気な1対1を見せていた#25・河内由気選手がファールを受けてフリーシュート。シュートはNLCゴーリー#4・富田の脇をすり抜けてシュートイン。延長戦2分半の末、FUSIONが勝利。
接戦を制したFUSION。最後の最後まであきらめない気持ちがもたらした勝利。クラブチームの日本一を決めるのにふさわしい試合でした。
*『第17回ラクロス全日本クラブ選手権大会』特設ページはこちら
・Text:日本クラブチームラクロス連盟東日本支部・デュモン真樹子(WISTERIA)
・Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満
場所:東京・駒沢オリンピック公園総合運動場第2球技場
FUSION(フュージョン・白) vs NLC SCHERZO(エヌエルシースケルツォ・緑)
*ゲームスコア・得点者ページはこちら
ゲームレポート
2015年12月5日(土)、クラブ選手権二連覇を狙うNLC SCHERZO(以下、NLC)と、過去3年連続、準決勝でNLCに敗れているFUSIONが駒沢オリンピック公園第二球技場で対戦した。
前半
試合開始からNLCボールが続くものの、FUSIONのゴーリー#23・岩田麻衣子選手のナイスセーブに阻まれ、決定的チャンスをものにできないNLC。前半10分を過ぎてもスコアは0-0。
最初にこの均衡を破ったのはFUSION。前半15分、#12・河合由美選手が倒れこみながら1対1を決めて先制点を決めた。
どうしても1点が欲しいNLCも堅い守りからボールを奪い、ATに繋げ、フリーシュートのチャンスを得る。2度ともFUSIONのゴーリー#23・岩田がセーブし、得点には繋がらなかったが、ラスト5分を切ったところで、NLC#57・志渡友梨選手がサイドから中に切り込み、体を捻りながらの技ありシュートにはFUSIONのゴーリーも反応が遅れ、シュートはゴール左上へ。
ここでやっとNLCが1-1に追いつき、波に乗りたいNLCは、ドロー後、FUSIONのパスミスを確実にゴール前へ繋ぎ、#5・木村有希選手が決めて1-2、前半ラスト2分を切ってNLCがリードを奪う。
その得点後のドローをFUSIONがキープ。前半ラスト1分、#11・杉本美歩選手が遠目からのバウンドシュートを決めて2-2で前半終了。
後半
最初のドローを獲ったのはFUSION。後半開始早々NLCのゴールを狙うが、NLCゴーリーの好セーブに阻まれる。NLCもゴール裏を起点に45度のエリアから1対1を狙うがFUSIONゴーリーにセーブされ、一進一退の攻防が続く。
後半8分、45度から1対1を仕掛けた#25・河内由気選手のシュートはデンジャラスフォロースルーでイエローカード。
NLCにとってはFUSIONの選手が1人少ないチャンスの時間。FUSIONのパスミスや、プレーでサイドラインを割ってNLCボールになるチャンスからフリーでシュートを撃つ場面もあったが、この日、波に乗るFUSIONゴーリー#23・岩田には太刀打ちできず。逆に、ゴール前に勢いよく突っ込んだFUSION#12・河合由美選手を止められず、NLCのディフェンスの選手がイエローカードを受け、お互い11人での試合となる
先にイエローカードを受けていたFUSIONの選手が1人フィールドに戻って間もなく、FUSION#12・河合由美選手が中央からゴール前に切り込むように1対1を決めて3-2。ここでNLCはタイムアウト。
その後のドローで、FUSION#17・水戸理恵選手がドローをキャッチしてそのまま独走でシュート、FUSIONが4-2とリード。この日初めて2点差をつける。ラスト12分。
その後もFUSIONの攻めは続くが、NLCの堅い守りでなかなかシュートを撃たせてもらえない。逆に早いクリアーからNLCがチャンスを作るが、FUSIONゴーリー#23・岩田も好セーブを見せる。だが、前半から徹底して高い位置からプレッシャーをかけるNLCのライドが効いてきてFUSIONは簡単にハーフラインを越えられず、NLCはFUSIONのパスミスを誘う。それをNLCが確実にゴール前へ運び、裏から上、上から45度、そして裏から飛び出してきた#10・井倉涼子選手へ繋ぎ、サイドスロー気味のシュートが決まり4-3。ラスト5分。ここでFUSIONがタイムアウト。
タイムアウト後、ドローからのダウンボールはFUSIONがファールを侵してしまい、NLCボール。NLCキャプテン#34・藤原万理子選手が少し抜いたようなバウンドシュートを決めて4-4。ラスト2分半。
次のドローはNLCボール。NLCは3点目を決めた時と全く同じ形でゴール裏から飛び出してきた#5・木村有希選手がシュートを決めてラスト1分半にNLCがついに逆転。ここで再びFUSIONがタイムアウト。
タイムアウト後のドロー。ボールはリードしているNLC。ゴール裏まで運ぶNLCにFUSIONがプレッシャーをかけ、グラウンドボールで混戦になり、ダブルファールでスローになるが、ここはNLCボール。必死にボールを追うFUSION。このまま試合終了かと思ったその時、NLCがタイムアウト。
タイムアウト後、FUSIONはボールマンに2人がかりでプレッシャーをかけ、NLCの選手がたまらずバックパスを出すと、まさかのパスミスでボールは無情にもFUSION選手の元へ。#20・飯塚菜々恵選手がシュートを決めて5-5。会場が揺れるほどの大歓声。そのまま後半終了となり、試合は延長戦へ。
延長戦
延長戦のドローを獲ったのはNLC。どうしてもボールが欲しいFUSIONはファールを侵してしまい、このままNLCの攻め時間が続くかと思ったそのとき、ゴール裏から45度へのパスがFUSIONのDFのスティックにあたり、ダウンボールをFUSIONがキープ。高い位置からプレスをかけるNLCだがゴール前までFUSIONにボールを運ばれてしまう。
今度はFUSIONの攻め。後半にも強気な1対1を見せていた#25・河内由気選手がファールを受けてフリーシュート。シュートはNLCゴーリー#4・富田の脇をすり抜けてシュートイン。延長戦2分半の末、FUSIONが勝利。
接戦を制したFUSION。最後の最後まであきらめない気持ちがもたらした勝利。クラブチームの日本一を決めるのにふさわしい試合でした。
*『第17回ラクロス全日本クラブ選手権大会』特設ページはこちら
・Text:日本クラブチームラクロス連盟東日本支部・デュモン真樹子(WISTERIA)
・Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満
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