2015女子19歳以下世界選手権:第6戦・オーストラリア戦
2015/07/30
2015年7月29日(水)/試合開始・12:30(日本時間・20:30)
Championship Bracket・19歳以下オーストラリア代表戦
[左:守備でマークにつく#11・小野寺/右:試合直前の選手たち]
スコア
得点者
個人賞
・Player of the Match:#9 Karri Somerville (オーストラリア)
ゲームレポート
女子ラクロスにおいて、アメリカを筆頭にカナダ、オーストラリア、イングランド。この4ヶ国の壁は果てしなく高い。その絶対的4強の1つ、オーストラリアとの本気の戦いである。
イングランドとの対戦後、我々はドローについて対策を練り、強さと高さに対抗する術を研究した。そこで作られた戦術は、オーストラリアに対しても通用し、互角の展開で試合を進めることができた。また、今回我々が用意した高い位置から追い込むライドに関しても、オーストラリアに対してミスを誘発させることに成功。ライド解除のタイミングの隙間をつかれてブレイクで点を取られる場面はあったが、大量失点を防ぐことには成功し、前半を2-4で折り返す。
ただ、この時点で我々が危惧していたことが一つあった。ライドやセット時の守備で消耗した体力を、ボールポゼッションをしながら回復させる時間を作れていなかったことである。オーストラリアの挑発に我慢することができず、短い時間で攻撃をさせられてしまっていたのだ。
一時3-4と1点差にすることができたが、その後はチームのパフォーマンスが徐々に落ち、相手の圧力に耐えられなくなってしまい、失点を重ねる。
[右:ライドで追い込む#15・関口、#3・平野、#10・野尾/右:グラウンドボールを争う#4・橋爪]
ラクロスの世界選手権は地域予選が無い代わりに、上位5ヶ国とそれ以下の国とで分かれて戦うシステムになっている。つまり、5位以内で大会を終わらせ、次回大会をPoolAで戦う権利を獲得することが、我々に課せられた最低限かつ最大の課題なのである。この準々決勝で敗退した場合、翌日にも順位決定戦に向けた試合が組まれている以上、ここで燃え尽きてしまうとせっかくオーストラリアと互角に戦えたとしてもその後に影響が出てしまう。この大会の最も難しい点はここにある。
だから我々には、敗退を見越して体力を残す戦いをする、という苦渋の決断をしなければならないのであるが、後半途中、5点差に離されたところで、その決断の時が来てしまった。
悔しい。
本当に悔しい決断である。
結局4-13で敗れるが、選手たちは本当によく戦った。ドローは互角に獲得できたし、ライドも機能した。身体の大きさによる圧力をかわすためのペース配分も、準備はできた。しかし、本当に実行しながらオーストラリアに勝つためには、まだまだだった。一つのクレードルの質、一つのパスの質、一つのチェックの質、一つのグラウンドボールの質、そして一つのシュートの質。質の土台を上げていかないと、本当に4強へ割って入ることはできない。そのことを痛感するとともに、質の基準を把握することができた。
本当の戦いはここからです。5位獲得へ気持ちの切り替えを行い、次戦スコットランドと再び戦います。引き続き応援を宜しくお願いします。
■大会公式ホームページはこちら (外部サイトが開きます)
・「Schedule & Results」にカーソルを合わせると、日付別の選択ウィンドウが表示されます。
【7月30日(木)の予定】
Pool戦の結果により、日本はChampion Bracketに進出しました。
15:00(日本時間・23:00) Champion Bracket第2戦・スコットランド戦
・インターネット中継については、こちらのページをご覧ください
得点経過
*時間:中継映像からの大よその時間であり、公式時間ではありません。
ゲームフォト
[左:試合前のアップ/右:練習の進行をする寺田TR(右)と渡辺MG(左)]
[左:ドローをする#13・拔井/右:高い位置からライドを仕掛ける。#17・桑島、#12・大橋(右)]
[左:積極的にオフェンスを仕掛ける/右:後半開始直後に1点差に追い上げ、喜ぶ選手たち]
[左:後半、オーストラリアのプレッシャーが強まる/右:ブレイクを仕掛けるオーストラリア]
[左:プレッシャーをかけていく#16・関口/右:速い攻撃を仕掛ける#10・野尾]
[左:チェックアップをする#7・田中/右:クリースを出てグラウンドボールを獲りにいく#2・竹本]
■第6回FIL女子19歳以下世界選手権大会・JLA特設ページはこちら
※出場選手・スタッフは、代表特設ページに掲載しています。
■日本ラクロス協会 twitter公式アカウントはこちらから (Twitterのページが開きます)
※世界選手権大会中は、試合結果を日本ラクロス協会HP『.Relax(ドット・リラックス)』で更新すると共に、Twitter協会公式アカウントでも試合速報をお伝えする予定です。
・ハッシュタグは、「#laxjpnfan」です。
Text by:2015年度19歳以下女子日本代表アシスタントコーチ・敷浪一哉
Photo by:2015年度19歳以下女子日本代表マネージャーリーダー・関田都、同マネージャー・渡辺優
Championship Bracket・19歳以下オーストラリア代表戦
[左:守備でマークにつく#11・小野寺/右:試合直前の選手たち]
スコア
チーム
|
前半 | 後半 |
TOTAL
|
日本
|
2
|
2
|
4
|
オーストラリア
|
4
|
9
|
13
|
19歳以下日本代表 |
#9 玉置 美玲 (1)
|
#13 抜井 愛海 (1)
|
#16 関口 紗生 (1)
|
#17 桑島 響子 (1)
|
・Player of the Match:#9 Karri Somerville (オーストラリア)
ゲームレポート
女子ラクロスにおいて、アメリカを筆頭にカナダ、オーストラリア、イングランド。この4ヶ国の壁は果てしなく高い。その絶対的4強の1つ、オーストラリアとの本気の戦いである。
イングランドとの対戦後、我々はドローについて対策を練り、強さと高さに対抗する術を研究した。そこで作られた戦術は、オーストラリアに対しても通用し、互角の展開で試合を進めることができた。また、今回我々が用意した高い位置から追い込むライドに関しても、オーストラリアに対してミスを誘発させることに成功。ライド解除のタイミングの隙間をつかれてブレイクで点を取られる場面はあったが、大量失点を防ぐことには成功し、前半を2-4で折り返す。
ただ、この時点で我々が危惧していたことが一つあった。ライドやセット時の守備で消耗した体力を、ボールポゼッションをしながら回復させる時間を作れていなかったことである。オーストラリアの挑発に我慢することができず、短い時間で攻撃をさせられてしまっていたのだ。
一時3-4と1点差にすることができたが、その後はチームのパフォーマンスが徐々に落ち、相手の圧力に耐えられなくなってしまい、失点を重ねる。
[右:ライドで追い込む#15・関口、#3・平野、#10・野尾/右:グラウンドボールを争う#4・橋爪]
ラクロスの世界選手権は地域予選が無い代わりに、上位5ヶ国とそれ以下の国とで分かれて戦うシステムになっている。つまり、5位以内で大会を終わらせ、次回大会をPoolAで戦う権利を獲得することが、我々に課せられた最低限かつ最大の課題なのである。この準々決勝で敗退した場合、翌日にも順位決定戦に向けた試合が組まれている以上、ここで燃え尽きてしまうとせっかくオーストラリアと互角に戦えたとしてもその後に影響が出てしまう。この大会の最も難しい点はここにある。
だから我々には、敗退を見越して体力を残す戦いをする、という苦渋の決断をしなければならないのであるが、後半途中、5点差に離されたところで、その決断の時が来てしまった。
悔しい。
本当に悔しい決断である。
結局4-13で敗れるが、選手たちは本当によく戦った。ドローは互角に獲得できたし、ライドも機能した。身体の大きさによる圧力をかわすためのペース配分も、準備はできた。しかし、本当に実行しながらオーストラリアに勝つためには、まだまだだった。一つのクレードルの質、一つのパスの質、一つのチェックの質、一つのグラウンドボールの質、そして一つのシュートの質。質の土台を上げていかないと、本当に4強へ割って入ることはできない。そのことを痛感するとともに、質の基準を把握することができた。
本当の戦いはここからです。5位獲得へ気持ちの切り替えを行い、次戦スコットランドと再び戦います。引き続き応援を宜しくお願いします。
■大会公式ホームページはこちら (外部サイトが開きます)
・「Schedule & Results」にカーソルを合わせると、日付別の選択ウィンドウが表示されます。
【7月30日(木)の予定】
Pool戦の結果により、日本はChampion Bracketに進出しました。
15:00(日本時間・23:00) Champion Bracket第2戦・スコットランド戦
・インターネット中継については、こちらのページをご覧ください
得点経過
*時間:中継映像からの大よその時間であり、公式時間ではありません。
前後半 | 時間 (*) | 日本 | オーストラリア | スコア |
前半 | 2分頃 | #14 Theo Kwas | 0-1 | |
5分頃 | #7 Hayley Fuss | 0-2 | ||
10分頃 | #13 抜井 愛海 | 1-2 | ||
16分頃 | #14 Theo Kwas | 1-3 | ||
19分頃 | #10 Ashtyn Hiron | 1-4 | ||
28分頃 | #16 関口 紗生 | 2-4 | ||
後半 | 2分頃 | #9 玉置 美玲 | 3-4 | |
3分頃 | #14 Theo Kwas | 3-5 | ||
6分頃 | #9 Karri Somerville | 3-6 | ||
10分頃 | #14 Theo Kwas | 3-7 | ||
13分頃 | #1 Stephanie Kelly | 3-8 | ||
15分頃 | #11 Sarah Smith | 3-9 | ||
16分頃 | #20 Rhiannon Panting | 3-10 | ||
19分頃 | #10 Ashtyn Hiron | 3-11 | ||
21分頃 | #17 桑島 響子 | 4-11 | ||
25分頃 | #1 Stephanie Kelly | 4-12 | ||
30分頃 | #4 Brianna Richards | 4-13 |
[左:試合前のアップ/右:練習の進行をする寺田TR(右)と渡辺MG(左)]
[左:ドローをする#13・拔井/右:高い位置からライドを仕掛ける。#17・桑島、#12・大橋(右)]
[左:積極的にオフェンスを仕掛ける/右:後半開始直後に1点差に追い上げ、喜ぶ選手たち]
[左:後半、オーストラリアのプレッシャーが強まる/右:ブレイクを仕掛けるオーストラリア]
[左:プレッシャーをかけていく#16・関口/右:速い攻撃を仕掛ける#10・野尾]
[左:チェックアップをする#7・田中/右:クリースを出てグラウンドボールを獲りにいく#2・竹本]
■第6回FIL女子19歳以下世界選手権大会・JLA特設ページはこちら
※出場選手・スタッフは、代表特設ページに掲載しています。
■日本ラクロス協会 twitter公式アカウントはこちらから (Twitterのページが開きます)
※世界選手権大会中は、試合結果を日本ラクロス協会HP『.Relax(ドット・リラックス)』で更新すると共に、Twitter協会公式アカウントでも試合速報をお伝えする予定です。
・ハッシュタグは、「#laxjpnfan」です。
Text by:2015年度19歳以下女子日本代表アシスタントコーチ・敷浪一哉
Photo by:2015年度19歳以下女子日本代表マネージャーリーダー・関田都、同マネージャー・渡辺優
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