【FIL女子U19ラクロス世界選手権】大会レポート(8/9・第5戦 対カナダ)
2011/08/10
2011年8月9日。19歳以下女子日本代表(以下、U19日本代表)は、カナダと対戦。
2勝2敗同士での、PoolAの予選順位を決める重要な試合となりました。
スコア
得点者
ゲームレポート
この日は、本当に8月かと疑いたくなるような寒さで、体感温度は10℃を下回っていたのではないかと思われる寒空の下での決戦となった。
お互い2勝2敗で迎えた予選リーグ最終戦。勝てばPoolA予選3位となって準決勝でUSAとの対戦を避ける事ができ、メダル獲得の可能性が高まるため、単なる一試合に終わらない重要な試合である。
日本がカナダ相手にジャイアントキリングを起こすのか、カナダが意地を見せるのかに注目が集まる。
試合開始、先制点はフリーシュートで3分にカナダ。
しかし、日本は今大会、先制を許しても、ずるずると行かずに点数を取り返している事が強豪との接戦を演じている要因である。ここから、G#1押村を中心に日本DF陣が奮闘し簡単に2点目を与えない。
9分にカナダに2点目を許すも、13分にMF#17木村がフリーシュートから1点を返し、1-2とする。
16分、20分と得点されるも、25分にAT#10#寶田、26分にMF#20剱持が得点を決め、前半を3-4で折り返す。
前半は、G押村とDF#12高野を中心としたディフェンス陣がよく守り、16本のシュートを撃たれるも4失点に抑える。
攻撃は、過去の世界大会ではフルフィールドの速攻が得点の大半を占めていたが、今大会ではセットアップの局面でも普通に点が取れている事も闘えている要因であろう。
後半は、天気が荒れ模様となり、時折激しい雨がグランドに降り注ぐ。試合も天候同様に激しさを増していく。
後半の先制は日本。1分MF#23出原。
そして開始直後に同点とした勢いのまま、3分にMF#17木村が決め、5-4とし、この試合日本が始めてリードする。
4分にもAT#7鈴木が決めて6-4とし、完全に日本ペースとなり、ベンチも選手も活気づく。
しかし微笑みかけた勝利の女神はあっさりと日本を見捨ててしまう。
互いに互角の攻防の中、10分に日本がイエローカードでマンダウンとなる。この機会をカナダが見逃すはずもなく、狩猟民族の闘争本能のスイッチが完全にオンになる。10分、12分、13分、14分、15分、16分、18分とゴールを奪われる。6-11とされ日本の勢いは完全に無くなってしまう。そして、22分、24分と加点され6-13となる。
9連続失点である。その間タイムアウトを挟むも全く効果なし。確かに不可解と思えてしまうようなジャッジもあったが、大勢には全く関係ないもので、またしても強豪国の爆発力の前に屈してしまう。
26分に#7鈴木、27分に#10寶田が得点を返すが、時すでに遅し。
8-13で試合終了のホイッスルを聞くこととなる。
正直またかと思ってしまう、
国際大会でよくある逆転負けとなってしまった。非常に残念で悔しい。
敗因は様々あると思うが、USA戦でも述べたが展開を読む力に差がある。そもそも展開を読む事すら日本の選手は出来ていない印象を受けた。ラクロスのゲーム(何もラクロスに限った話ではないが)には様々な局面(点差、時間、疲労等)があり、その時々に正しい判断をしないと相手に有利な状態でプレーさせてしまう。逆に正しい判断さえできれば、常に相手が苦しい状態でプレーする事となり、試合を優位に進められる。
海外の選手はこのボールゲームの特徴をしっている。様々な局面の判断を日本はもっと磨く必要があると感じる。
技術の差は確実になくなってきている。
次に日本の改善するポイントが明確になったリーグ戦であった。
次戦は準決勝進出を賭けたイングランドとの再戦である。いかなる結果がまちうけているのだろうか。
<左右:この大会で日本が闘えている要因は、ゴーリーを軸としたディフェンス陣の奮闘とセットアップオフェンスの得点力>
<左:前半、日本の1点目をあげる木村選手/右:後半開始直後に同点となり喜ぶ選手達>
<左:後半、激しい雨が降りつける中、試合も激しくなっていく/右:試合終了。日本はPoolAを4位での通過となった>
フォトギャラリーには、他にもたくさんの大会風景・写真を掲載していきます。
ぜひ、ご覧下さい。
■ フォトギャラリー(女子U19世界大会)はこちらから
Text by:日本ラクロス協会今大会Country President・佐藤壮(2009年女子日本代表ヘッドコーチ)
Photo by:日本ラクロス協会広報部・大木佳奈、19歳以下女子日本代表マネージャーリーダー・會田好美
2勝2敗同士での、PoolAの予選順位を決める重要な試合となりました。
スコア
チーム | 前半 | 後半 | 合計 |
日本 | 3 | 5 | 8 |
カナダ | 4 | 9 | 13 |
日本 |
#7 鈴木 由真 (2)
|
#10 寶田 倫子 (2) |
#17 木村 奈採 (2) |
#20 剱持 真衣 (1) |
#23 出原 由佳子 (1) |
この日は、本当に8月かと疑いたくなるような寒さで、体感温度は10℃を下回っていたのではないかと思われる寒空の下での決戦となった。
お互い2勝2敗で迎えた予選リーグ最終戦。勝てばPoolA予選3位となって準決勝でUSAとの対戦を避ける事ができ、メダル獲得の可能性が高まるため、単なる一試合に終わらない重要な試合である。
日本がカナダ相手にジャイアントキリングを起こすのか、カナダが意地を見せるのかに注目が集まる。
試合開始、先制点はフリーシュートで3分にカナダ。
しかし、日本は今大会、先制を許しても、ずるずると行かずに点数を取り返している事が強豪との接戦を演じている要因である。ここから、G#1押村を中心に日本DF陣が奮闘し簡単に2点目を与えない。
9分にカナダに2点目を許すも、13分にMF#17木村がフリーシュートから1点を返し、1-2とする。
16分、20分と得点されるも、25分にAT#10#寶田、26分にMF#20剱持が得点を決め、前半を3-4で折り返す。
前半は、G押村とDF#12高野を中心としたディフェンス陣がよく守り、16本のシュートを撃たれるも4失点に抑える。
攻撃は、過去の世界大会ではフルフィールドの速攻が得点の大半を占めていたが、今大会ではセットアップの局面でも普通に点が取れている事も闘えている要因であろう。
後半は、天気が荒れ模様となり、時折激しい雨がグランドに降り注ぐ。試合も天候同様に激しさを増していく。
後半の先制は日本。1分MF#23出原。
そして開始直後に同点とした勢いのまま、3分にMF#17木村が決め、5-4とし、この試合日本が始めてリードする。
4分にもAT#7鈴木が決めて6-4とし、完全に日本ペースとなり、ベンチも選手も活気づく。
しかし微笑みかけた勝利の女神はあっさりと日本を見捨ててしまう。
互いに互角の攻防の中、10分に日本がイエローカードでマンダウンとなる。この機会をカナダが見逃すはずもなく、狩猟民族の闘争本能のスイッチが完全にオンになる。10分、12分、13分、14分、15分、16分、18分とゴールを奪われる。6-11とされ日本の勢いは完全に無くなってしまう。そして、22分、24分と加点され6-13となる。
9連続失点である。その間タイムアウトを挟むも全く効果なし。確かに不可解と思えてしまうようなジャッジもあったが、大勢には全く関係ないもので、またしても強豪国の爆発力の前に屈してしまう。
26分に#7鈴木、27分に#10寶田が得点を返すが、時すでに遅し。
8-13で試合終了のホイッスルを聞くこととなる。
正直またかと思ってしまう、
国際大会でよくある逆転負けとなってしまった。非常に残念で悔しい。
敗因は様々あると思うが、USA戦でも述べたが展開を読む力に差がある。そもそも展開を読む事すら日本の選手は出来ていない印象を受けた。ラクロスのゲーム(何もラクロスに限った話ではないが)には様々な局面(点差、時間、疲労等)があり、その時々に正しい判断をしないと相手に有利な状態でプレーさせてしまう。逆に正しい判断さえできれば、常に相手が苦しい状態でプレーする事となり、試合を優位に進められる。
海外の選手はこのボールゲームの特徴をしっている。様々な局面の判断を日本はもっと磨く必要があると感じる。
技術の差は確実になくなってきている。
次に日本の改善するポイントが明確になったリーグ戦であった。
次戦は準決勝進出を賭けたイングランドとの再戦である。いかなる結果がまちうけているのだろうか。
<左右:この大会で日本が闘えている要因は、ゴーリーを軸としたディフェンス陣の奮闘とセットアップオフェンスの得点力>
<左:前半、日本の1点目をあげる木村選手/右:後半開始直後に同点となり喜ぶ選手達>
<左:後半、激しい雨が降りつける中、試合も激しくなっていく/右:試合終了。日本はPoolAを4位での通過となった>
フォトギャラリーには、他にもたくさんの大会風景・写真を掲載していきます。
ぜひ、ご覧下さい。
■ フォトギャラリー(女子U19世界大会)はこちらから
Text by:日本ラクロス協会今大会Country President・佐藤壮(2009年女子日本代表ヘッドコーチ)
Photo by:日本ラクロス協会広報部・大木佳奈、19歳以下女子日本代表マネージャーリーダー・會田好美
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