2014男子世界選手権・第3戦(アメリカ戦)
2014/07/15
7月13日(9日目)
前回大会王者、そして開催国のUSAとの一戦。
ラクロス発祥の地であり、スポーツとしての人気も高く、スタンドが埋まる程大勢の観客が集まった。
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夕食時には、関根選手の会社の方々よりカレーライスの差し入れを頂きました。
「カレーライス」という言葉に大きな盛り上がりを見せる選手達。
明日のカナダ戦に向けて、大きな活力を頂きました。
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7月13日(日)のスケジュール
・朝食
・昼食
・移動
・補食
・vsUSA (Blue Division第3戦)
・夕食
・ケア
日時:2014年7月13日(日) 17:00試合開始
日本代表(青) vs アメリカ代表(白)
スコア
得点者
過去11回の世界選手権大会で9回優勝のアメリカ代表との試合となりました。
第1戦、第2戦と鎬を削った日本代表。厳しい戦いが続くが今後の順位決定戦のためにも内容が問われる試合となった。体格、力の差を埋めるべく、日本はどれだけボールを多く触り攻撃回数を増やせるかが試された。
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第1Q
アメリカの攻撃を前に、ディフェンスは自分の間合いに入ってきた相手プレッシャーをかけ自由を許さない。ファーストシュートを許すも3分間の猛攻を守った日本は、#14・松下がグラウンドボールを拾い、#23・山口がグラウンドを駆け上がり攻撃機会を作った。前大会同様、序盤4分間は同等に戦える兆しが見える。
アメリカのピックを駆使した1対1。#99・ポール・ラビルのパスをインターセプトを狙った#19・水田。惜しくもボールに届かずに#19・ケビン・レベイルに得点を許す。積極的な失点であった。
水田、弘中、山口らの好ディフェンスによりボールを落とす機会を作る。しかしこぼれ球を拾われ#2・ブレンダン・マンドルフに確実に決められる。
試合再開時、ボール獲得のチャンスが同等に与えられるのがラクロス。そして、そのフェイスオフの前に立ちはだかる壁も高かった。#24・クリス・エックは#33・陳野にボールを与えない。終始アメリカのボールとなる。その後、#13・岩野もゴールに向かうがゴールにもう一歩足が出ない。アメリカの迫力は強かった。こぼれ球からチャンスを逃さないアメリカ。ディフェンス局面から#27・ケビン・ブキャナンが80mを走りきり得点。
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[左:#99・ラビルとマッチアップする#7・畠山/右:フェイスオフを争う#33・陳野]
開始から10分。失点は4点。その後も猛攻が続く。
アメリカのシュートはゴールネットが破れる程の威力。それでもゴーリーの#2・服部は臆せずセーブし続けた。
水田らの予測からチェイスを取って日本ボールとする機会が増えるが、思うように攻撃が出来ない。#20・アンドリュー、#11・忠平もゴールに強く向かうがセーブされてしまう。
服部のスーパーセーブから、ボールを持った山口。シュートモーションで動いたDFを見逃さなかった。クリース前の#6・弘中にパスを出しシュート。ロングスティックの攻撃意識の高さを伺わせるが、シュートは枠を捉えることは出来ない。その後、#3・関根を中心に攻撃を組み立てるも、ゴールを割る事は出来ず1Q終了。
0対7で最初のクウォーターQを終える。
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[左:#20・アンドリュー/右:#6・弘中]
第2Q
服部が1Qに引き続き、体の大きさを活かしシュートコースを減らし、撃たせてマイボールにする。しかしアメリカのシュートの2本に1本はゴールに吸い込まれてしまう。
開始5分。攻撃権が動く。フェイスオフ後に#22・星が相手にチェックを入れてマイボールとすると、#17・小澤の強い仕掛けから、#12・岡部のボールの受け方が光った。相手の守備力をうまく奪い、アンドリューから#7・池川へとボールが渡った。まさに日本らしい攻撃であった。しかし、池川のシュートは相手のプレッシャーから枠外となる。ゴールが遠い。その後も岡部の魂のチェックから池川のグラウンドボール支配で日本の攻撃が続き、ゴールへ迫るがアメリカへと流れが移ってしまう。
アメリカが怒濤の攻撃。シュートが外れても、こぼれ球を支配されゴールに突き刺さるシュート。失点が続いた。
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[左:シュートをセーブする#2・服部/右:仕掛ける#7・小澤]
流れを戻そうと、主将水田も攻撃参加。本日2回目となるロング選手からロング選手にパスが渡りシュートを放つなどチャンスを作る。日本の度重なる攻撃。得点として体現したのは忠平のミドルシュートであった。
ここで、波に乗りたい日本。観客も日本コールで盛り上げますが、燃えたのはアメリカ。終了間際も失点を許し前半終了。1対13で前半を折り返した。
前半でシュート本数がアメリカは31本、日本は9本と、差は出たが日本も攻撃回数を重ねた。
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[左:日本の1点目を決めた#11・忠平/右:#7・池川]
第3Q
ゴーリーは守護神、#1・篠原に代わるも、流れを戻す事は難しい。4失点。
アメリカの手数の多さに翻弄されながらも、ボールを奪えるシチュエーションを作る。前大会MVPの#99・ラビルのシュートを篠原がファインセーブすると、攻撃に参加し、初戦・第2戦のそれぞれで得点をあげている山口が渾身のシュートを放つ。だがアメリカのゴーリー、#1・ジェシ・シュワルツマンに阻まれ、ファーストブレイクにて失点。
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[左:必死の防戦を見せる日本ディフェンス陣/右:シュートを放つ#23・山口]
立て直しを図るべく、篠原の声でディフェンスを統率。谷嶋のグラウンドボールやディフェンス陣のインターセプトからボールを運ぶが、#14・松下がボールを持ち対峙したところをフィジカルプレーで倒されて相手ボールとなる。日本でのパワープレイが印象的な松下が倒されるシーンには思わず日本からの観客も息をのんだ。
3Qが終わると1対19となっていた。
最後の20分何が出来るかが勝負。がんばれ日本。
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[右:アメリカのハードなフィジカルプレーを受ける#14・松下]
第4Q
このクウォーターから出場したゴーリー、#30・安藤がチェイスに行く。アメリカ相手のマンダウンディフェンスでもセーブにてマイボールとした。
少ない攻撃チャンスでも、もちろん得点を狙う。岩野の仕掛けから#9・継にパス。タイミングをずらして足元に放たれたボールはファインセーブされた。
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[左:セーブする#30・安藤/右:仕掛ける#13・岩野]
残り12分。アメリカは時間を使って獲物を仕留めるかのようにゆっくり点を狙ってくる。
目の前の相手に負けまいと、岩野が仕掛けパスを出す。身を呈したプレーは惜しくも得点にはならなかった。
日本は3分間のエキストラマンオフェンスを得てすぐに、#14・松下がシュートを放ち得点。やはりアメリカ相手でも得点が入る事を思い出させてくれる。勇気を呼び覚ますシュートだった。
残り10秒、選手は誰もあきらめていなかった。相手の気が一瞬抜けたところでミスが出て日本ボール。#18・佐保田の絶妙なタイミングのアシストから継が決めて3得点目となる。ここで試合終了。3対21。
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[左:#14・松下/右:#9・継]
前回王者を前に攻撃やボールを奪う事が通用しないわけではない。1つのプレイのために全員が走っている。しかし、小さなミス、小さな隙を見逃さないアメリカ。気がつけば差がついていた。
次戦のカナダは、アメリカと同等のレベルを有するチーム。これからもまだ厳しい戦いが続く中、迷わずプレーをして欲しい。日本から試合を見る人で代表を応援していない人は一人もいない。
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Text by:日本ラクロス協会事務局次長補佐(関東地区)・浅井威宏
Photo by:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満
前回大会王者、そして開催国のUSAとの一戦。
ラクロス発祥の地であり、スポーツとしての人気も高く、スタンドが埋まる程大勢の観客が集まった。
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夕食時には、関根選手の会社の方々よりカレーライスの差し入れを頂きました。
「カレーライス」という言葉に大きな盛り上がりを見せる選手達。
明日のカナダ戦に向けて、大きな活力を頂きました。
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7月13日(日)のスケジュール
・朝食
・昼食
・移動
・補食
・vsUSA (Blue Division第3戦)
・夕食
・ケア
日時:2014年7月13日(日) 17:00試合開始
日本代表(青) vs アメリカ代表(白)
スコア
チーム
|
1Q
|
2Q
|
3Q
|
4Q
|
TOTAL
|
日本代表
|
0
|
1
|
0
|
2
|
3
|
アメリカ代表
|
7
|
6
|
6
|
2
|
21
|
日本代表 |
#9 継 渉 (1) |
#11 忠平 裕司 (1) |
#14 松下 立 (1) |
第1戦、第2戦と鎬を削った日本代表。厳しい戦いが続くが今後の順位決定戦のためにも内容が問われる試合となった。体格、力の差を埋めるべく、日本はどれだけボールを多く触り攻撃回数を増やせるかが試された。
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第1Q
アメリカの攻撃を前に、ディフェンスは自分の間合いに入ってきた相手プレッシャーをかけ自由を許さない。ファーストシュートを許すも3分間の猛攻を守った日本は、#14・松下がグラウンドボールを拾い、#23・山口がグラウンドを駆け上がり攻撃機会を作った。前大会同様、序盤4分間は同等に戦える兆しが見える。
アメリカのピックを駆使した1対1。#99・ポール・ラビルのパスをインターセプトを狙った#19・水田。惜しくもボールに届かずに#19・ケビン・レベイルに得点を許す。積極的な失点であった。
水田、弘中、山口らの好ディフェンスによりボールを落とす機会を作る。しかしこぼれ球を拾われ#2・ブレンダン・マンドルフに確実に決められる。
試合再開時、ボール獲得のチャンスが同等に与えられるのがラクロス。そして、そのフェイスオフの前に立ちはだかる壁も高かった。#24・クリス・エックは#33・陳野にボールを与えない。終始アメリカのボールとなる。その後、#13・岩野もゴールに向かうがゴールにもう一歩足が出ない。アメリカの迫力は強かった。こぼれ球からチャンスを逃さないアメリカ。ディフェンス局面から#27・ケビン・ブキャナンが80mを走りきり得点。
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[左:#99・ラビルとマッチアップする#7・畠山/右:フェイスオフを争う#33・陳野]
開始から10分。失点は4点。その後も猛攻が続く。
アメリカのシュートはゴールネットが破れる程の威力。それでもゴーリーの#2・服部は臆せずセーブし続けた。
水田らの予測からチェイスを取って日本ボールとする機会が増えるが、思うように攻撃が出来ない。#20・アンドリュー、#11・忠平もゴールに強く向かうがセーブされてしまう。
服部のスーパーセーブから、ボールを持った山口。シュートモーションで動いたDFを見逃さなかった。クリース前の#6・弘中にパスを出しシュート。ロングスティックの攻撃意識の高さを伺わせるが、シュートは枠を捉えることは出来ない。その後、#3・関根を中心に攻撃を組み立てるも、ゴールを割る事は出来ず1Q終了。
0対7で最初のクウォーターQを終える。
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第2Q
服部が1Qに引き続き、体の大きさを活かしシュートコースを減らし、撃たせてマイボールにする。しかしアメリカのシュートの2本に1本はゴールに吸い込まれてしまう。
開始5分。攻撃権が動く。フェイスオフ後に#22・星が相手にチェックを入れてマイボールとすると、#17・小澤の強い仕掛けから、#12・岡部のボールの受け方が光った。相手の守備力をうまく奪い、アンドリューから#7・池川へとボールが渡った。まさに日本らしい攻撃であった。しかし、池川のシュートは相手のプレッシャーから枠外となる。ゴールが遠い。その後も岡部の魂のチェックから池川のグラウンドボール支配で日本の攻撃が続き、ゴールへ迫るがアメリカへと流れが移ってしまう。
アメリカが怒濤の攻撃。シュートが外れても、こぼれ球を支配されゴールに突き刺さるシュート。失点が続いた。
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[左:シュートをセーブする#2・服部/右:仕掛ける#7・小澤]
流れを戻そうと、主将水田も攻撃参加。本日2回目となるロング選手からロング選手にパスが渡りシュートを放つなどチャンスを作る。日本の度重なる攻撃。得点として体現したのは忠平のミドルシュートであった。
ここで、波に乗りたい日本。観客も日本コールで盛り上げますが、燃えたのはアメリカ。終了間際も失点を許し前半終了。1対13で前半を折り返した。
前半でシュート本数がアメリカは31本、日本は9本と、差は出たが日本も攻撃回数を重ねた。
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[左:日本の1点目を決めた#11・忠平/右:#7・池川]
第3Q
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[左:必死の防戦を見せる日本ディフェンス陣/右:シュートを放つ#23・山口]
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3Qが終わると1対19となっていた。
最後の20分何が出来るかが勝負。がんばれ日本。
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[右:アメリカのハードなフィジカルプレーを受ける#14・松下]
第4Q
このクウォーターから出場したゴーリー、#30・安藤がチェイスに行く。アメリカ相手のマンダウンディフェンスでもセーブにてマイボールとした。
少ない攻撃チャンスでも、もちろん得点を狙う。岩野の仕掛けから#9・継にパス。タイミングをずらして足元に放たれたボールはファインセーブされた。
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[左:セーブする#30・安藤/右:仕掛ける#13・岩野]
残り12分。アメリカは時間を使って獲物を仕留めるかのようにゆっくり点を狙ってくる。
目の前の相手に負けまいと、岩野が仕掛けパスを出す。身を呈したプレーは惜しくも得点にはならなかった。
日本は3分間のエキストラマンオフェンスを得てすぐに、#14・松下がシュートを放ち得点。やはりアメリカ相手でも得点が入る事を思い出させてくれる。勇気を呼び覚ますシュートだった。
残り10秒、選手は誰もあきらめていなかった。相手の気が一瞬抜けたところでミスが出て日本ボール。#18・佐保田の絶妙なタイミングのアシストから継が決めて3得点目となる。ここで試合終了。3対21。
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[左:#14・松下/右:#9・継]
前回王者を前に攻撃やボールを奪う事が通用しないわけではない。1つのプレイのために全員が走っている。しかし、小さなミス、小さな隙を見逃さないアメリカ。気がつけば差がついていた。
次戦のカナダは、アメリカと同等のレベルを有するチーム。これからもまだ厳しい戦いが続く中、迷わずプレーをして欲しい。日本から試合を見る人で代表を応援していない人は一人もいない。
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■日本代表・第5戦 イングランド代表 7月15日(火)・14:00~ [日本時間:7月16日(水)・5:00] ■日本代表への応援メッセージ受付ページ ■インターネット中継について |
Text by:日本ラクロス協会事務局次長補佐(関東地区)・浅井威宏
Photo by:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満
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