第7回全日本大学選手権大会・激闘プレイバック「第2回大会(2010年)」
2015/11/09
第2回大会では、初めて関西地区会場でも試合を開催した。出場したのは、4地区予選も含め、以下の14チーム。男女とも、前年の優勝・準優勝チームが出場できないという戦国の様相を呈した大会となった。
[男子]早稲田大学、京都大学、名城大学、北海道大学、新潟大学、岡山大学、西南学院大学
[女子]日本体育大学、同志社大学、南山大学、北海学園大学、東北大学、川崎医療福祉大学、西南学院大学
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第2回大会にして、初めて関西地区でも開催することとなった準決勝戦の会場は、大阪府(大阪市)・長居第2陸上競技場(現・ヤンマーフィールド長居)。この大会から3大会連続で本戦出場を果たす京都大学にとって、大学選手権での初舞台となった。
1Qの半ばまで膠着した立ち上がりだったが、京都大学(以下、京大)は先制点を上げると、一気に流れを掴み得点を重ねていった。名城大学(以下、名城)は2Qに入って流れを掴みかけるも、京大はゴーリー#20・樋口雄太選手がファインセーブを見せて流れを渡さず、攻めては#28村井彰弘選手が追加点を決め、点差を広げていった。
ハーフタイムを挟んでも京大の勢いは止まらない。3Qには、村井選手の3得点を始めとして、迅速なパス回しから得点を積み重ねていく。名城も、京大の激しいシュートの嵐を体で止めにいき、必死についていき、クリアからゴールを狙っていくが、京大の厚いディフェンスに阻まれ後半は得点を奪えない。最終的にスコアは20-2となり、京都大学は、関西地区で初開催となったこの試合を、地元チームとして勝利で飾った。
この試合で京大・村井選手は6得点をあげる活躍を見せた。午前中に開催された女子準決勝戦でも、関西地区代表の同志社大学#20・藤高彩選手が6得点をあげたが、この両選手の記録した1試合6得点は、2014年(第6回大会)終了時点で、まだ個人の1試合最多得点記録として残っている。
女子準決勝戦、日本体育大学(関東地区1位)と西南学院大学(4地区1位)の試合は、前年の「関東地区 対 九州地区」の試合と同様に、最後の最後まで結果が読めない激戦となった。
序盤から西南学院大学(以下、西南)が勢いのよいスピードのある1対1を見せ、関東の学生が多い応援席から驚きの声があがる。いつも通りのプレーが見せられずにいた日本体育大学(以下、日体)だったが、5分に先制点を奪うと、徐々に追加点を重ねていく。一方、日体の攻勢にボールを持ち続けられない場面の続いた西南だったが、21分に得点を奪うと一気に盛り返し、立て続けに得点を奪う。前半は日体リードの6-4で終えた。
後半、互角のアグレッシブな攻めが続きターンオーバーを繰り返すが、どちらもなかなか点が決まらない。インザクリースの判定で得点とならなかった日体だったが、ボール保持時間を増やし、シュートチャンスを増やし、チェイスを確実に獲り、追加点をあげていく。3点差に広がり日体ペースかと思われた矢先、西南ゴーリーが15mラインまで飛び出してのパスカットを見せ、流れは徐々に西南へ。立て続けにフリーシュートを決め点差を縮めた。日体が追加点を決めると西南もすぐに取り返し、点差が広がらない中、残り20秒、西南#47・花田沙織選手の滑るようなロールダッジから撃たれたシュートがゴールネットを揺らした。ここで試合終了の笛が鳴り、9-9でサドンビクトリーの延長戦へと突入する。
延長戦のドローを獲ったのは西南。正確なパスと衰えない走力であっという間にゴール前にボールを運ぶ。西南#51・亀谷真里選手がゴール裏から1対1を仕掛けDFを抜くと、力強いシュートでゴールネットを揺らすが、インザクリースによりノーゴールの判定。会場からは歓喜と悔しさの入り混じった声の中、日体はこのクリアを丁寧に繋ぎ、その流れから#48・折原和枝選手がランニングシュートを決めた。10-9で日体が熱い接戦を制した。
決勝戦は、男子・早稲田大学 対 京都大学、女子・日本体育大学 対 同志社大学の対決となった。
女子決勝戦は、日体が最初のドローを奪うと、1対1を仕掛け安定した攻めをしていく。日体が先制点をあげた直後に同志社も同点弾を決めるが、日体はどんどんシュートを撃ち込み、10分までの連続で5点を決める。後半に入っても、最初の得点は日体。だが、日体の反則から試合の流れは同志社へ。立て続けに得点をあげ、一時は7点に開いていた点差を2点差にまで追い上げた。だが、日体は試合終盤に本来のプレーを取り戻し、12-8で逃げ切った。日本体育大学が大学日本一の座に輝いた。
男子決勝戦は、試合開始45秒で早稲田大学(以下、早稲田)が先制点を奪うと、その後も早稲田の攻撃が続き、1対1、ブレイク、ミドルシュートと様々な攻めで得点を重ねていく。京都大学(以下、京大)も反撃するが、早稲田のディフェンス陣の前に単発の得点しか奪ず、6-2で前半を終える。後半に入り、京大が点を奪うと早稲田が奪い返すという展開が続き、点差が縮まらない。両チーム最後まで攻めの姿勢を変えないまま、試合は12-7で終了。早稲田大学が初の栄冠を手にした。
[男子]早稲田大学、京都大学、名城大学、北海道大学、新潟大学、岡山大学、西南学院大学
[女子]日本体育大学、同志社大学、南山大学、北海学園大学、東北大学、川崎医療福祉大学、西南学院大学
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【激闘プレイバック・男子】 準決勝戦/京都大学 対 名城大学 |
チーム
|
1Q
|
2Q
|
3Q
|
4Q
|
計
|
京都大学
|
6
|
4 | 6 |
4
|
20
|
名城大学
|
1
|
1 | 0 |
0
|
2
|
ハーフタイムを挟んでも京大の勢いは止まらない。3Qには、村井選手の3得点を始めとして、迅速なパス回しから得点を積み重ねていく。名城も、京大の激しいシュートの嵐を体で止めにいき、必死についていき、クリアからゴールを狙っていくが、京大の厚いディフェンスに阻まれ後半は得点を奪えない。最終的にスコアは20-2となり、京都大学は、関西地区で初開催となったこの試合を、地元チームとして勝利で飾った。
この試合で京大・村井選手は6得点をあげる活躍を見せた。午前中に開催された女子準決勝戦でも、関西地区代表の同志社大学#20・藤高彩選手が6得点をあげたが、この両選手の記録した1試合6得点は、2014年(第6回大会)終了時点で、まだ個人の1試合最多得点記録として残っている。
【激闘プレイバック・女子】 準決勝戦/日本体育大学 対 西南学院大学 |
チーム
|
前半
|
後半
|
延長 |
計
|
日本体育大学
|
6
|
3
|
1 |
10
|
西南学院大学
|
4
|
5
|
0 |
9
|
後半、互角のアグレッシブな攻めが続きターンオーバーを繰り返すが、どちらもなかなか点が決まらない。インザクリースの判定で得点とならなかった日体だったが、ボール保持時間を増やし、シュートチャンスを増やし、チェイスを確実に獲り、追加点をあげていく。3点差に広がり日体ペースかと思われた矢先、西南ゴーリーが15mラインまで飛び出してのパスカットを見せ、流れは徐々に西南へ。立て続けにフリーシュートを決め点差を縮めた。日体が追加点を決めると西南もすぐに取り返し、点差が広がらない中、残り20秒、西南#47・花田沙織選手の滑るようなロールダッジから撃たれたシュートがゴールネットを揺らした。ここで試合終了の笛が鳴り、9-9でサドンビクトリーの延長戦へと突入する。
延長戦のドローを獲ったのは西南。正確なパスと衰えない走力であっという間にゴール前にボールを運ぶ。西南#51・亀谷真里選手がゴール裏から1対1を仕掛けDFを抜くと、力強いシュートでゴールネットを揺らすが、インザクリースによりノーゴールの判定。会場からは歓喜と悔しさの入り混じった声の中、日体はこのクリアを丁寧に繋ぎ、その流れから#48・折原和枝選手がランニングシュートを決めた。10-9で日体が熱い接戦を制した。
優勝校 |
女子決勝戦は、日体が最初のドローを奪うと、1対1を仕掛け安定した攻めをしていく。日体が先制点をあげた直後に同志社も同点弾を決めるが、日体はどんどんシュートを撃ち込み、10分までの連続で5点を決める。後半に入っても、最初の得点は日体。だが、日体の反則から試合の流れは同志社へ。立て続けに得点をあげ、一時は7点に開いていた点差を2点差にまで追い上げた。だが、日体は試合終盤に本来のプレーを取り戻し、12-8で逃げ切った。日本体育大学が大学日本一の座に輝いた。
男子決勝戦は、試合開始45秒で早稲田大学(以下、早稲田)が先制点を奪うと、その後も早稲田の攻撃が続き、1対1、ブレイク、ミドルシュートと様々な攻めで得点を重ねていく。京都大学(以下、京大)も反撃するが、早稲田のディフェンス陣の前に単発の得点しか奪ず、6-2で前半を終える。後半に入り、京大が点を奪うと早稲田が奪い返すという展開が続き、点差が縮まらない。両チーム最後まで攻めの姿勢を変えないまま、試合は12-7で終了。早稲田大学が初の栄冠を手にした。
「11月28日に、大学日本一が決まる!」 決勝戦:2015年11月28日(土) ・東京都(世田谷区)・駒沢オリンピック公園陸上競技場 準決勝戦:2015年11月21日(土) ・京都府(京都市)・宝が池球技場 / 東京都(品川区)・大井ふ頭中央海浜公園第2球技場 1回戦:2015年11月14日(土) ・愛知県(名古屋市)・港サッカー場 *『第7回全日本ラクロス大学選手権大会』特設ページはこちら |
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過去の優勝校 | 男子 | 女子 |
第6回 (2014) | 慶應義塾大学 | 明治大学 |
第5回 (2013) | 早稲田大学 | 慶應義塾大学 |
第4回 (2012) | 慶應義塾大学 | 慶應義塾大学 |
第3回 (2011) | 早稲田大学 | 関西学院大学 |
第2回 (2010) | 早稲田大学 | 日本体育大学 |
第1回 (2009) | 一橋大学 | 東海大学 |
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