第8回全日本大学選手権大会・激闘プレイバック「第5回大会(2013年)」
2016/11/09
第5回大会を迎え、大学選手権の創設後に入学した選手たちだけによる初めての大会となった。数を重ねる中で、地区予選を経て大会に出場するチームが本戦で勝利を得ることが珍しいことではなくなる一方で、準決勝戦は、4試合全てで大差がつく試合となり、大学選手権に臨む強豪校の盤石さを感じさせられる大会となった。
■出場校(3地区予選を含む/計14チーム)
[男子]早稲田大学、神戸大学、名城大学、北海道大学、九州大学、東北大学、岡山大学
[女子]慶應義塾大学、関西学院大学、北海道大学、愛媛大学、南山大学、宮城学院女子大学、福岡大学
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ともに全国大会本戦の初勝利を懸けた南山大学と愛媛大学の試合は、残り5分を切って1点を争う緊迫した展開となった。
前半開始早々、南山大学(以下、南山)がボールをキープするものの、イリーガルピックにより愛媛大学(以下、愛媛)ボールとなる。すると、愛媛#37・高田知世が中盤でボールを受け取り一気にゴールへ向かい、獲得したフリーシュートを決め先制点をあげた。だが、南山もすぐに反撃を見せる。#16・小林里穂がグラウンドボールを拾うとゴール左上を一気に上がり、そのままシュート。試合を振り出しに戻す。その後も愛媛が勝越し点を決めれば、南山がすぐに同点弾を決める展開が続き、前半は3-3で終了した。
後半開始早々、南山は#76・佐藤加奈子がドローを自ら獲ると、#6・堀場直美にラストパスを通し勝越し点を奪う。しかし、愛媛はゴーリーからの早いクリアを繋ぎ、#7・松永奈々が同点ゴールをあげると、ここから立て続けに得点を奪い、4-7と点差を広げた。南山は#16・小林がゴールを決め1点を返すが、愛媛は#37・高田を中心に果敢に攻撃を仕掛け、#15・山本翠が追加点を奪い、再びリードを3点差に広げる。
引き離された南山だったが、ここから追い上げを見せる。#5・水野愛子がフリーシュートを決め、そして#76・佐藤がゴール前から強烈なシュートを放ちゴールを決め、後半残り約3分で、7-8と1点差に追い上げた。南山の応援席では逆転勝利への期待感が高まり始める。
だが、一連の攻撃で疲れが見え始めた南山に対し、タイムアウトを取り、態勢を整えた愛媛は、残り時間1分弱のところで、#33・真鍋からの綺麗なパスを#37・高田がゴール前で合わせダメ押しの9点目を挙げた。南山は懸命にボールを奪い果敢に攻めるも健闘及ばず。7-9で愛媛が、四国チームとして初となる全国大会本戦での勝利を収めた。
男子決勝戦は、2年振りの優勝を狙う早稲田大学と、2001年以来の全国大会決勝戦(※)に駒を進めてきた神戸大学との戦いとなった。(神戸大学は、2001年・第12回ラクロス全日本選手権で決勝戦に進出)
1Q開始から早稲田大学(以下、早稲田)が攻勢を仕掛ける。再三再四シュートを放つがゴールがなかなか奪えない。それに対して神戸大学(以下、神戸)は、12分に#19・沖田涼選手がシュートを放ち、先制点を決めた。だが早稲田は慌てず、ディフェンスがボールを奪うと、その流れで#69・大場卓次がシュートを決め1-1の同点にする。早稲田は試合の主導権を握り、#69・大場が追加点を決めると、1Q終了間際にも#1・忠平裕司がゴールを決める。
2Qに入っても早稲田は猛攻を続け、7分過ぎの時点で点差を4点に広げた。神戸はここから踏ん張り、一進一退の攻防を続け、早稲田に追加点を許さない。そして、2Q終了間際に、神戸ゴーリー#2・渡里隆志が早稲田のシュートをセーブすると、そこから反撃を見せ、#19・沖田が2点目をあげた。
後半開始のフェイスオフを獲った神戸は、その勢いのまま#1・井上将徳が得点を決める。だが、前半同様、早稲田は慌てず、試合の流れを神戸に渡さない。早稲田はグラウンドボールの奪い合いを制すと、そこからパスを展開し#7・柳田諒が冷静に追加点を決める。だが、神戸はエキストラマンオフェンスのチャンスに1点を返すと、3Q終了間際にも#7・辻潤一郎が2人を抜いてシュートを決め、2点差に追い上げた。
4Q開始直後、今度は早稲田がエキストラマンオフェンスのチャンスを得る。だがこのチャンスに再三シュートを放つも得点を決められない。するとこのピンチを乗り切った神戸は、#7・辻がバウンドシュートを決め、早稲田との差を1点差に縮める。だが、早稲田は追い上げられたこの場面で強さを見せる。#7・柳田、#94・岸本僚介が連続でゴールを決め、点差を3点に広げらた。神戸は試合終了間際、#7・辻にボールを集めて攻撃を仕掛けるが、早稲田の堅い守りでゴールを決められない。そして、試合終了のホイッスルがグラウンドに鳴り響き、早稲田大学が9-6で、2年振りの大学日本一に輝いた。
男子決勝戦は、11年振りに関西学生リーグ戦を制覇した神戸大学の追い上げを振り切り、早稲田大学が2年振り3回目の優勝を果たした。また、大会初の優勝経験校同士の対戦となった女子決勝戦は、選手層の厚さも感じさせた前年王者の慶應義塾大学が、2年前の王者の関西学院大学を下して、2年連続の優勝を果たした。
■出場校(3地区予選を含む/計14チーム)
[男子]早稲田大学、神戸大学、名城大学、北海道大学、九州大学、東北大学、岡山大学
[女子]慶應義塾大学、関西学院大学、北海道大学、愛媛大学、南山大学、宮城学院女子大学、福岡大学
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【激闘プレイバック・女子】 1回戦/南山大学 対 愛媛大学 |
チーム
|
前半
|
後半
|
計
|
南山大学
|
3
|
4
|
7
|
愛媛大学
|
3
|
6
|
9
|
後半開始早々、南山は#76・佐藤加奈子がドローを自ら獲ると、#6・堀場直美にラストパスを通し勝越し点を奪う。しかし、愛媛はゴーリーからの早いクリアを繋ぎ、#7・松永奈々が同点ゴールをあげると、ここから立て続けに得点を奪い、4-7と点差を広げた。南山は#16・小林がゴールを決め1点を返すが、愛媛は#37・高田を中心に果敢に攻撃を仕掛け、#15・山本翠が追加点を奪い、再びリードを3点差に広げる。
引き離された南山だったが、ここから追い上げを見せる。#5・水野愛子がフリーシュートを決め、そして#76・佐藤がゴール前から強烈なシュートを放ちゴールを決め、後半残り約3分で、7-8と1点差に追い上げた。南山の応援席では逆転勝利への期待感が高まり始める。
だが、一連の攻撃で疲れが見え始めた南山に対し、タイムアウトを取り、態勢を整えた愛媛は、残り時間1分弱のところで、#33・真鍋からの綺麗なパスを#37・高田がゴール前で合わせダメ押しの9点目を挙げた。南山は懸命にボールを奪い果敢に攻めるも健闘及ばず。7-9で愛媛が、四国チームとして初となる全国大会本戦での勝利を収めた。
【激闘プレイバック・男子】 決勝戦/早稲田大学 対 神戸大学 |
チーム
|
1Q
|
2Q
|
3Q
|
4Q
|
計
|
早稲田大学
|
3
|
2 | 2 |
2
|
9
|
神戸大学
|
1
|
1 | 3 |
1
|
6
|
2Qに入っても早稲田は猛攻を続け、7分過ぎの時点で点差を4点に広げた。神戸はここから踏ん張り、一進一退の攻防を続け、早稲田に追加点を許さない。そして、2Q終了間際に、神戸ゴーリー#2・渡里隆志が早稲田のシュートをセーブすると、そこから反撃を見せ、#19・沖田が2点目をあげた。
後半開始のフェイスオフを獲った神戸は、その勢いのまま#1・井上将徳が得点を決める。だが、前半同様、早稲田は慌てず、試合の流れを神戸に渡さない。早稲田はグラウンドボールの奪い合いを制すと、そこからパスを展開し#7・柳田諒が冷静に追加点を決める。だが、神戸はエキストラマンオフェンスのチャンスに1点を返すと、3Q終了間際にも#7・辻潤一郎が2人を抜いてシュートを決め、2点差に追い上げた。
4Q開始直後、今度は早稲田がエキストラマンオフェンスのチャンスを得る。だがこのチャンスに再三シュートを放つも得点を決められない。するとこのピンチを乗り切った神戸は、#7・辻がバウンドシュートを決め、早稲田との差を1点差に縮める。だが、早稲田は追い上げられたこの場面で強さを見せる。#7・柳田、#94・岸本僚介が連続でゴールを決め、点差を3点に広げらた。神戸は試合終了間際、#7・辻にボールを集めて攻撃を仕掛けるが、早稲田の堅い守りでゴールを決められない。そして、試合終了のホイッスルがグラウンドに鳴り響き、早稲田大学が9-6で、2年振りの大学日本一に輝いた。
優勝校 |
「11月27日に、大学日本一が決まる!」 決勝戦:2016年11月27日(日) ・東京都(世田谷区)・駒沢オリンピック公園陸上競技場 準決勝戦:2016年11月19日(土)・20日(日) ・[19日]愛知県(名古屋市)・港サッカー場 ・[20日]大阪府(大阪市)・ヤンマーフィールド長居 1回戦:2016年11月13日(日) ・東京都(品川区)・大井ふ頭中央海浜公園陸上競技場 日本全国の学生チームが目指す、大学の頂点を決める戦いを、ぜひご覧ください! |
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過去の優勝校 | 男子 | 女子 |
第7回 (2015) | 日本体育大学 | 明治大学 |
第6回 (2014) | 慶應義塾大学 | 明治大学 |
第5回 (2013) | 早稲田大学 | 慶應義塾大学 |
第4回 (2012) | 慶應義塾大学 | 慶應義塾大学 |
第3回 (2011) | 早稲田大学 | 関西学院大学 |
第2回 (2010) | 早稲田大学 | 日本体育大学 |
第1回 (2009) | 一橋大学 | 東海大学 |
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