第18回全日本クラブ選手権大会:決勝戦(男子)・(2)ゲームレポート
2017/01/18
日時:2016年12月3日(土) 13:45試合開始
場所:東京都(世田谷区)・駒沢オリンピック公園第二球技場
FALCONS(ファルコンズ・白) vs Stealers(スティーラーズ・緑)
*試合スコアページはこちら
ゲームレポート
12月3日、晴天のもと、第18回ラクロス全日本クラブ選手権大会決勝戦、東日本1位・FALCONS(以下、FAL)と東日本3位から勝ち上がったStealers(以下、STE)の試合を、駒沢オリンピック公園第二球技場で行った。
第1Q
FAL#31舟橋とSTE#12田村の最初のフェイスオフはFALボール。クリースへのフィードは通らずも、STE#81武田のプッシングによりFALのエキストラマンオフェンス(以下、EMO)。EMO中に得点ならずも続くオフェンスでFAL#91本下のミドルシュートによりFALが先制する。
2回目のフェイスオフはSTE#12田村が獲るもFALの好守に阻まれ得点できない。逆にSTEのオフサイドによりポゼッションを手にしたFALは#99小原のミドルシュートにより2‐0。さらにFALのオフェンスは続き、DF#4畠山の巧みなフィードを、カットインした#91本下が沈め3-0。たまらずSTEはここで最初のタイムアウト。FALに傾きかけた流れを止めようとする。
再開後のフェイスオフはFALが制すも、STEは2本のシュートをしのぎオフェンスへ。このチャンスを#14池川がゴール左下からのランニングシュートを鮮やかに決め反撃の狼煙をあげる。その後は両チーム攻守の入れ替わる激しい展開となるも、じっくりとセットオフェンスを展開したSTEに対し、FAL#0砂川のスラッシングによりSTEにEMOのチャンス。ここもSTE#14池川がシュートを決め3-2。試合の主導権を取り戻す。
残り3分からもSTEのオフェンスが続きシュートを重ねる。しかし残り15秒でFALが奪うと鮮やかな速攻でゴールネットを揺らす。観客も沸くがわずかにクォーター終了のホイッスルが先に鳴っておりノーゴール。
決勝戦にふさわしい緊迫の展開の中、3-2で1Q終了となった。
第2Q
最初のフェイスオフはSTE。ここから2Q前半のほとんどの時間においてSTEがボールポゼッションを握り多くのチャンスを得る。
まずは#9鈴木にゴール前で絶好のパスが渡るもこのシュートはバーに直撃。続いてFALのファールによって得たEMOでは#66西山のミドルシュート。これはFALのゴーリー#2小畑の好セーブにより阻まれる。その後も#43齊藤のランニングシュートもバーに弾かれ得点に結びつかない。
逆にSTE#7筒井のシュートがFALの選手に直撃し、痛恨のアンネセサリーラフネスがコールされる。このチャンスをFALは逃さない。EMOで#77竹内がゴール左前からのミドルシュートを決め得点する。4-2。
このゴールで勢いに乗ったFALはさらにリードを広げる。FAL#7夏目がSTEオフェンスの隙をつきボールを奪うと、#1大庭からのフィードを#22高橋が確実に決めて5-2とする。
このまま離されたくないSTEも、このクォーターはなかなかチャンスを得点に結びつけることができない。STE#2小畑の好セーブによりボールを奪うも、またしてもSTEのシュートはバーに嫌われる。その後STEのプッシングによりFALにEMOのチャンスが訪れるも再び#2小畑がFALのインターセプトしボールを奪う。
この執念が報われたのは2Q残り1分であった。ゴール前の#7筒井がゴール裏からのフィードを決めようやくSTEが1点を返し、スコアは5-3。このまま第2Qは終了となった。
第3Q
後半最初のフェイスオフはSTE#3内野が制す。しかしこの後の流れを作ったのはFALのゴーリー#14鈴木とFALフェイスオファーの#31舟橋であった。
まずは#14鈴木。STE#9鈴木のパスからの#23細梅のゴール正面からの決定的なシュートを見事にセーブ。再びSTEセットオフェンスからの#23細梅のシュートをもう一度セーブ。後半立ち上がりのSTEのチャンスに得点を許さない。
これに応え、#1大庭のゴール左前からの巧みなシュートは惜しくもバーに嫌われるも、#90関根がすぐさま得点し6-3。ここからFALの猛攻が始まる。
ここからのフェイスオフをFAL#31舟橋が3連続で獲得する。
FALのオフェンスが続き、まずは#99小原がゴール左前からの1対1から豪快なランニングシュート。ゴール左下に突き刺さり7-3。続いてSTEのインターフェアランスで得たEMOの中で#91本下がミドルシュートを沈め8-3。さらにFAL#3家石が1対1の流れから素晴らしいフィードを繰り出し、ゴール右横の#22高橋がしっかりと決めて9-3。わずか8分間の間に4得点を重ねて一気にリードを広げていく。
流れを変えたいSTEはここでタイムアウト。
再開後のフェイスオフをSTE#12田村が獲るも#66西山のダイビングシュートは枠を捉えることができない。さらにSTEゴーリー#26小川の必死のセーブでボールを奪い約3分間にわたる長いオフェンスを展開するも、FALのDF陣が非常に高い集中を保ち、ゴール前へのパスを確実に摘み取っていく。残り1分でFALがボールを奪い、タイムアウトを取得する。
このまま終わるかと思われた3Qであったが、STEの勝利への執念が最後に実を結ぶ。残り時間がほとんどない中でボールを奪ったSTE。3Q最後の攻撃を#66西山が強引に勝負。残り1秒でシュートをねじ込み9-4として3Q終了となった。
第4Q
点差がついて迎えた4Qであったが、試合の行方はまだ予断を許さない状況が続く。
最初のフェイスオフはFAL#31舟橋。そこからFALのオフェンスが続くが、#1大庭のシュートは惜しくもバーに阻まれる。するとボールを奪ったSTEは#20塚田がゴール右横からミドルシュートを決め9-5とする。
対するFALも#13橋本が1対1からのランニングシュートを決め点差を保つ。10-5。
しかしここからSTEが魅せる。今度はSTE#12フェイスオファー田村が3連続でフェイスオフを制す。これに応えたSTE#43齊藤が右からのランニングシュートを決め10-6。続いてSTE#14池川がFAL・DF#4畠山の厳しいチェックをかいくぐり、ゴール前#99渡邊に見事なパスを通して10-7。さらにSTEゴーリー#0林の2連続セーブから鮮やかな速攻で、最後は#99渡邊が再び決めて10-8。残り10分を残して2点差とSTEが一気に詰め寄った。
続くフェイスオフはFAL#31舟橋が獲得。さらにSTE・DF#51星のプッシングによりFALにEMOのチャンスが与えられる。しかし流れはまだSTE。ゴール前へのパスを仕留め、DF#21鈴木が相手ATに囲まれるも好キープで中盤を突破しクリアに成功する。しかし焦りもあったか。ミドルシュートに対してチェイスの選手がおらずFALボールとなり、クリアしたFALはここでタイムアウト。いったん流れを切ることに成功する。
残り7分46秒。FALはじっくりと時間を使いながらセットオフェンスを試みるもSTEに奪われる。追いつきたいSTEはいくつかのチャンスを作り出すも得点に結びつかない。#73岩野の1対1からのシュート、両チームの同時ファールからSTEがEMOを得るも得点にはならず、#22倉田の左からのランニングシュートも枠を外れる。残り1分を切り、ゴール前にボールを集めるも、最後はFAL#19水田がゴール前へのパスを見事にインターセプトし万事休す。10-8で試合終了となった。
*『第18回ラクロス全日本クラブ選手権大会』特設ページはこちら
Text by 日本クラブチームラクロス連盟東日本支部・井上猛(ADVANCE-HANGLOOSE)
Photo by 日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満
場所:東京都(世田谷区)・駒沢オリンピック公園第二球技場
FALCONS(ファルコンズ・白) vs Stealers(スティーラーズ・緑)
*試合スコアページはこちら
ゲームレポート
12月3日、晴天のもと、第18回ラクロス全日本クラブ選手権大会決勝戦、東日本1位・FALCONS(以下、FAL)と東日本3位から勝ち上がったStealers(以下、STE)の試合を、駒沢オリンピック公園第二球技場で行った。
第1Q
FAL#31舟橋とSTE#12田村の最初のフェイスオフはFALボール。クリースへのフィードは通らずも、STE#81武田のプッシングによりFALのエキストラマンオフェンス(以下、EMO)。EMO中に得点ならずも続くオフェンスでFAL#91本下のミドルシュートによりFALが先制する。
2回目のフェイスオフはSTE#12田村が獲るもFALの好守に阻まれ得点できない。逆にSTEのオフサイドによりポゼッションを手にしたFALは#99小原のミドルシュートにより2‐0。さらにFALのオフェンスは続き、DF#4畠山の巧みなフィードを、カットインした#91本下が沈め3-0。たまらずSTEはここで最初のタイムアウト。FALに傾きかけた流れを止めようとする。
再開後のフェイスオフはFALが制すも、STEは2本のシュートをしのぎオフェンスへ。このチャンスを#14池川がゴール左下からのランニングシュートを鮮やかに決め反撃の狼煙をあげる。その後は両チーム攻守の入れ替わる激しい展開となるも、じっくりとセットオフェンスを展開したSTEに対し、FAL#0砂川のスラッシングによりSTEにEMOのチャンス。ここもSTE#14池川がシュートを決め3-2。試合の主導権を取り戻す。
残り3分からもSTEのオフェンスが続きシュートを重ねる。しかし残り15秒でFALが奪うと鮮やかな速攻でゴールネットを揺らす。観客も沸くがわずかにクォーター終了のホイッスルが先に鳴っておりノーゴール。
決勝戦にふさわしい緊迫の展開の中、3-2で1Q終了となった。
第2Q
最初のフェイスオフはSTE。ここから2Q前半のほとんどの時間においてSTEがボールポゼッションを握り多くのチャンスを得る。
まずは#9鈴木にゴール前で絶好のパスが渡るもこのシュートはバーに直撃。続いてFALのファールによって得たEMOでは#66西山のミドルシュート。これはFALのゴーリー#2小畑の好セーブにより阻まれる。その後も#43齊藤のランニングシュートもバーに弾かれ得点に結びつかない。
逆にSTE#7筒井のシュートがFALの選手に直撃し、痛恨のアンネセサリーラフネスがコールされる。このチャンスをFALは逃さない。EMOで#77竹内がゴール左前からのミドルシュートを決め得点する。4-2。
このゴールで勢いに乗ったFALはさらにリードを広げる。FAL#7夏目がSTEオフェンスの隙をつきボールを奪うと、#1大庭からのフィードを#22高橋が確実に決めて5-2とする。
このまま離されたくないSTEも、このクォーターはなかなかチャンスを得点に結びつけることができない。STE#2小畑の好セーブによりボールを奪うも、またしてもSTEのシュートはバーに嫌われる。その後STEのプッシングによりFALにEMOのチャンスが訪れるも再び#2小畑がFALのインターセプトしボールを奪う。
この執念が報われたのは2Q残り1分であった。ゴール前の#7筒井がゴール裏からのフィードを決めようやくSTEが1点を返し、スコアは5-3。このまま第2Qは終了となった。
第3Q
後半最初のフェイスオフはSTE#3内野が制す。しかしこの後の流れを作ったのはFALのゴーリー#14鈴木とFALフェイスオファーの#31舟橋であった。
まずは#14鈴木。STE#9鈴木のパスからの#23細梅のゴール正面からの決定的なシュートを見事にセーブ。再びSTEセットオフェンスからの#23細梅のシュートをもう一度セーブ。後半立ち上がりのSTEのチャンスに得点を許さない。
これに応え、#1大庭のゴール左前からの巧みなシュートは惜しくもバーに嫌われるも、#90関根がすぐさま得点し6-3。ここからFALの猛攻が始まる。
ここからのフェイスオフをFAL#31舟橋が3連続で獲得する。
FALのオフェンスが続き、まずは#99小原がゴール左前からの1対1から豪快なランニングシュート。ゴール左下に突き刺さり7-3。続いてSTEのインターフェアランスで得たEMOの中で#91本下がミドルシュートを沈め8-3。さらにFAL#3家石が1対1の流れから素晴らしいフィードを繰り出し、ゴール右横の#22高橋がしっかりと決めて9-3。わずか8分間の間に4得点を重ねて一気にリードを広げていく。
流れを変えたいSTEはここでタイムアウト。
再開後のフェイスオフをSTE#12田村が獲るも#66西山のダイビングシュートは枠を捉えることができない。さらにSTEゴーリー#26小川の必死のセーブでボールを奪い約3分間にわたる長いオフェンスを展開するも、FALのDF陣が非常に高い集中を保ち、ゴール前へのパスを確実に摘み取っていく。残り1分でFALがボールを奪い、タイムアウトを取得する。
このまま終わるかと思われた3Qであったが、STEの勝利への執念が最後に実を結ぶ。残り時間がほとんどない中でボールを奪ったSTE。3Q最後の攻撃を#66西山が強引に勝負。残り1秒でシュートをねじ込み9-4として3Q終了となった。
第4Q
点差がついて迎えた4Qであったが、試合の行方はまだ予断を許さない状況が続く。
最初のフェイスオフはFAL#31舟橋。そこからFALのオフェンスが続くが、#1大庭のシュートは惜しくもバーに阻まれる。するとボールを奪ったSTEは#20塚田がゴール右横からミドルシュートを決め9-5とする。
対するFALも#13橋本が1対1からのランニングシュートを決め点差を保つ。10-5。
しかしここからSTEが魅せる。今度はSTE#12フェイスオファー田村が3連続でフェイスオフを制す。これに応えたSTE#43齊藤が右からのランニングシュートを決め10-6。続いてSTE#14池川がFAL・DF#4畠山の厳しいチェックをかいくぐり、ゴール前#99渡邊に見事なパスを通して10-7。さらにSTEゴーリー#0林の2連続セーブから鮮やかな速攻で、最後は#99渡邊が再び決めて10-8。残り10分を残して2点差とSTEが一気に詰め寄った。
続くフェイスオフはFAL#31舟橋が獲得。さらにSTE・DF#51星のプッシングによりFALにEMOのチャンスが与えられる。しかし流れはまだSTE。ゴール前へのパスを仕留め、DF#21鈴木が相手ATに囲まれるも好キープで中盤を突破しクリアに成功する。しかし焦りもあったか。ミドルシュートに対してチェイスの選手がおらずFALボールとなり、クリアしたFALはここでタイムアウト。いったん流れを切ることに成功する。
残り7分46秒。FALはじっくりと時間を使いながらセットオフェンスを試みるもSTEに奪われる。追いつきたいSTEはいくつかのチャンスを作り出すも得点に結びつかない。#73岩野の1対1からのシュート、両チームの同時ファールからSTEがEMOを得るも得点にはならず、#22倉田の左からのランニングシュートも枠を外れる。残り1分を切り、ゴール前にボールを集めるも、最後はFAL#19水田がゴール前へのパスを見事にインターセプトし万事休す。10-8で試合終了となった。
*『第18回ラクロス全日本クラブ選手権大会』特設ページはこちら
Text by 日本クラブチームラクロス連盟東日本支部・井上猛(ADVANCE-HANGLOOSE)
Photo by 日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満
« 第18回全日本クラブ選手権大会:準決勝(男子・東京会場) | 第18回全日本クラブ選手権大会:決勝戦(女子)・(2)ゲームレポート »
記事一覧
- 第28回ラクロス国際親善試合 [2019/12/02]
- 第19回ラクロス全日本クラブ選手権大会 [2019/10/11]
- 関東地区・Teen'sCup(関東女子中高生ラクロスリーグ戦)大会結果・1996年-2018年 [2019/06/19]
- 後援行事報告:第9回全国中学校高等学校女子ラクロス選手権大会(2018年大会) [2019/04/22]
- 関東地区・Teen'sCup2018(第23回関東女子中高生ラクロスリーグ戦)・大会結果 [2019/04/22]