第13回ラクロス全日本クラブ選手権大会(男子決勝戦)
2011/11/30
日時:2011年11月23日(水祝) 13:00試合開始
場所:東京・大井ふ頭中央海浜公園第2球技場
FALCONS vs DESAFIO
スコア
得点者
審判員
ゲームレポート
準決勝戦に続き、天候に恵まれた決勝戦は東日本リーグ1位FALCONS(以下FAL)、2位DESAFIO(以下DESA)の対決となった。
「常識に捉われないハイスコアなラクロス」を謳うFALに対し、「確固たるチーム力」を武器に戦うDESA。リーグ戦では11-5でFALが勝利しているが、リーグ戦での対戦から1ヶ月半、決勝戦はどんな試合になったのか。
第1Q、フェイスオフはFAL#29山口、DESA#8山本から始まった。DESA#8山本がボールを支配し、DESAのオフェンスからスタートする。開始早々、FAL#40青木のファールでDESAのエキストラマンオフェンスとなるが、得点ならず。その後もDESAのオフェンスが続く。開始5分、ようやくFALがクリアし、オフェンスとなる。DESAのファールによりFALもエキストラマンオフェンスとなるが、得点することができない。立ち上がりは両チーム共にリズムがつかめないように見えた。
無得点のままクォーターが半分過ぎた頃、DESA#27久保が先取点を決めた。東日本リーグ得点王、ゴール裏からそのまま持ち込む得意のコースだ。
その直後、クリアからFAL#0砂川のゴール正面からのシュートが決まり1-1となる。追いつかれたDESAだがクリアで#31山下から#19本田へのフィードが決まり1-2とまたリード。その後、DESA#27久保がゴール裏から持ち込み2得点目が決め1-3。第1Q残り4分、FAL#29山口が得点し2-3。第1QはDESAがフェイスオフからボールを支配し、ゲームコントロールしたクォーターとなった。
第2Q、開始早々、FAL#40青木がイリーガルボディチェックとスラッシングで2分間の退場となった。FALのクリアミスから無人となったゴールにDESA#30樋浦が落ち着いて決め2-4とした。このままDESAペースで試合が進むのかと思われたが、ゴール左上から#91本下のシュートが決まり3-4とした。その後、FALのクリアから#13橋本が得点し4-4と追いついた。追いつかれたDESAだが#61高原がゴール裏からもちこみダイビングシュートを決め4-5とまたリードする。その後、FALのオフェンスとなるが、DESAのディフェンスをなかなか崩せず、DESAにクリアされてしまう。#27久保がゴール裏からディフェンスを揺さぶり得点、4-6、2点差とした。その直後、FAL#23丸山のミドルシュートが決まり5-6。その後、DESAのクリアミスからゴール前に落ちたボールをFAL#23丸山がスクープし得点、6-6の同点となった。第2Q残り90秒、DESA#19のファールでFALのエキストラマンオフェンスとなり、#90関根が得点、7-6と逆転。フェイスオフ直後、FAL#23丸山のフィードから#27齋藤が得点し8-6。
FALが2点リードする形で前半戦を折り返した。
第3Q、DESAのポゼッションからスタートするもFALがクリアし、FAL#2早舩から一瞬あいた#27齋藤へフィードパスが通り、ゴール右横から得点、9-6とした。その後もFALのオフェンスは続き、#91本下が得点、10-6とじわじわと差を広げ始める。DESAもオフェンスのチャンスを作るが、思うように攻めることができず、得点につなげられない。一方、FALもエキストラマンオフェンスのチャンスを得るが、得点につなげられず、得点が動かないままクォーターも終盤に差し掛かった頃、FAL#91本下のフィードパスから#90関根が得点し11-6、5点差とした。なんとか得点につなげたいDESA、FAL#43畠山と#90関根のファールにより2マンアップ(2人多い状態)のエキストラマンオフェンスの機会を得る。このチャンスに#28長島が得点し11-7とした。更にFAL#40のファールでエキストラマンオフェンスとなり、ゴール正面から#88西が決め11-8。DESAが3点を追いかけ最終クォーターへ
第4QはFALのゴールラッシュとなった。開始直後、FAL#23丸山のゴール左上からのミドルシュートが決まり、12-8。#91本下のフィードから#90関根が決め13-8。フェイスオフ直後、FAL#90関根のゴール正面からのシュートで14-8。FAL#23丸山がゴール正面からシュートすると見せかけ、#90関根へパスし得点、15-8となった。クォーター開始5分で4点と試合を決定づけた。ここでDESAがクロスチェックの要求するが、クロスは合法と判定され3分間のマンダウンとなってしまう。エキストラマンオフェンスとなりFAL#90関根がゴール右横からその日5点目となるシュートを決め16-8。その後のフェイスオフではDESAがポゼッションし、ボールをキープするもFALの厳しいディフェンスに阻まれ、クリアされてしまう。FALの勢いは止まらず、ゴール右上から#3佐保田のミドルシュートが決まり、17-8と更に差を広げた。このクォーター、ここまでシュートが1本のDESAだったが、ようやく#61高原が得点する。得点を重ねたいDESAだが、またもFALのオフェンスとなり、#27齋藤がゴール左裏からそのまま持ち込み得点18-9、9点差とした。これ以上、失点したくないDESA、ディフェンスも激しくなり#16奥村がスラッシングとプッシングで90秒の退場となってしまう。マンダウンディフェンス中、DESAはポゼッションするがなかなかセンターラインを越えられず、#43畠山が得点、19点目を許してしまう。試合残り時間30秒、FALがプッシングとアンスポーツマンライクコンダクトのファールからDESAのエキストラマンオフェンスとなり、ゴール左横から#27久保がミドルシュートを決め19-10。残り5秒、今度はDESA#31山下のファールでFALのエキストラマンオフェンスとなる。試合終了を知らせるホイッスルと同時に放った#91本下のシュートはゴールに入ったが、ノーゴール。20得点目は幻に終わった。
後半はFALが圧倒的な強さをみせつける展開となったが、グラウンドボールへの寄りや精度の高いパス、そして個々のスティックワーク等々、トップレベルと呼ぶに相応しい試合であった。一戦一戦、試合を重ねる毎に進化を遂げる両チーム、全日本選手権ではどんなラクロスで観客を魅了してくれるのか、両チームの熱い戦いを期待したい。
*フォトギャラリー「2011クラブ選手権」はこちらへ
・Text:日本クラブチームラクロス連盟副本部長・原宏美
・Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満
場所:東京・大井ふ頭中央海浜公園第2球技場
FALCONS vs DESAFIO
スコア
チーム
|
1Q
|
2Q
|
3Q
|
4Q
|
TOTAL
|
FALCONS
|
2
|
6
|
3
|
8
|
19
|
DESAFIO
|
3
|
3
|
2
|
2
|
10
|
FALCONS | DESAFIO |
#90 関根 幹祐 (5) | #27 久保 隆史 (4) |
#23 丸山 伸也 (3) | #61 高原 正嗣 (2) |
#27 齋藤 胤太 (3) | #19 本田 実 (1) |
#91 本下 純 (3) | #28 長島 圭樹 (1) |
#0 砂川 裕次郎 (1) | #30 樋浦 直樹 (1) |
#3 佐保田 裕介 (1) | #88 西 秀隆 (1) |
#13 橋本 立輝 (1) | - |
#29 山口 悠 (1) | - |
#43 畠山 昴太 (1) | - |
主審 | 近藤 雄亮 |
副審 | 林 拓史 |
稲垣 和彦 | |
CBO | 鷲北 真誠 |
ベンチマネージャー | 田中 覚 |
ゲームレポート
準決勝戦に続き、天候に恵まれた決勝戦は東日本リーグ1位FALCONS(以下FAL)、2位DESAFIO(以下DESA)の対決となった。
「常識に捉われないハイスコアなラクロス」を謳うFALに対し、「確固たるチーム力」を武器に戦うDESA。リーグ戦では11-5でFALが勝利しているが、リーグ戦での対戦から1ヶ月半、決勝戦はどんな試合になったのか。
第1Q、フェイスオフはFAL#29山口、DESA#8山本から始まった。DESA#8山本がボールを支配し、DESAのオフェンスからスタートする。開始早々、FAL#40青木のファールでDESAのエキストラマンオフェンスとなるが、得点ならず。その後もDESAのオフェンスが続く。開始5分、ようやくFALがクリアし、オフェンスとなる。DESAのファールによりFALもエキストラマンオフェンスとなるが、得点することができない。立ち上がりは両チーム共にリズムがつかめないように見えた。
無得点のままクォーターが半分過ぎた頃、DESA#27久保が先取点を決めた。東日本リーグ得点王、ゴール裏からそのまま持ち込む得意のコースだ。
その直後、クリアからFAL#0砂川のゴール正面からのシュートが決まり1-1となる。追いつかれたDESAだがクリアで#31山下から#19本田へのフィードが決まり1-2とまたリード。その後、DESA#27久保がゴール裏から持ち込み2得点目が決め1-3。第1Q残り4分、FAL#29山口が得点し2-3。第1QはDESAがフェイスオフからボールを支配し、ゲームコントロールしたクォーターとなった。
第2Q、開始早々、FAL#40青木がイリーガルボディチェックとスラッシングで2分間の退場となった。FALのクリアミスから無人となったゴールにDESA#30樋浦が落ち着いて決め2-4とした。このままDESAペースで試合が進むのかと思われたが、ゴール左上から#91本下のシュートが決まり3-4とした。その後、FALのクリアから#13橋本が得点し4-4と追いついた。追いつかれたDESAだが#61高原がゴール裏からもちこみダイビングシュートを決め4-5とまたリードする。その後、FALのオフェンスとなるが、DESAのディフェンスをなかなか崩せず、DESAにクリアされてしまう。#27久保がゴール裏からディフェンスを揺さぶり得点、4-6、2点差とした。その直後、FAL#23丸山のミドルシュートが決まり5-6。その後、DESAのクリアミスからゴール前に落ちたボールをFAL#23丸山がスクープし得点、6-6の同点となった。第2Q残り90秒、DESA#19のファールでFALのエキストラマンオフェンスとなり、#90関根が得点、7-6と逆転。フェイスオフ直後、FAL#23丸山のフィードから#27齋藤が得点し8-6。
FALが2点リードする形で前半戦を折り返した。
第3Q、DESAのポゼッションからスタートするもFALがクリアし、FAL#2早舩から一瞬あいた#27齋藤へフィードパスが通り、ゴール右横から得点、9-6とした。その後もFALのオフェンスは続き、#91本下が得点、10-6とじわじわと差を広げ始める。DESAもオフェンスのチャンスを作るが、思うように攻めることができず、得点につなげられない。一方、FALもエキストラマンオフェンスのチャンスを得るが、得点につなげられず、得点が動かないままクォーターも終盤に差し掛かった頃、FAL#91本下のフィードパスから#90関根が得点し11-6、5点差とした。なんとか得点につなげたいDESA、FAL#43畠山と#90関根のファールにより2マンアップ(2人多い状態)のエキストラマンオフェンスの機会を得る。このチャンスに#28長島が得点し11-7とした。更にFAL#40のファールでエキストラマンオフェンスとなり、ゴール正面から#88西が決め11-8。DESAが3点を追いかけ最終クォーターへ
第4QはFALのゴールラッシュとなった。開始直後、FAL#23丸山のゴール左上からのミドルシュートが決まり、12-8。#91本下のフィードから#90関根が決め13-8。フェイスオフ直後、FAL#90関根のゴール正面からのシュートで14-8。FAL#23丸山がゴール正面からシュートすると見せかけ、#90関根へパスし得点、15-8となった。クォーター開始5分で4点と試合を決定づけた。ここでDESAがクロスチェックの要求するが、クロスは合法と判定され3分間のマンダウンとなってしまう。エキストラマンオフェンスとなりFAL#90関根がゴール右横からその日5点目となるシュートを決め16-8。その後のフェイスオフではDESAがポゼッションし、ボールをキープするもFALの厳しいディフェンスに阻まれ、クリアされてしまう。FALの勢いは止まらず、ゴール右上から#3佐保田のミドルシュートが決まり、17-8と更に差を広げた。このクォーター、ここまでシュートが1本のDESAだったが、ようやく#61高原が得点する。得点を重ねたいDESAだが、またもFALのオフェンスとなり、#27齋藤がゴール左裏からそのまま持ち込み得点18-9、9点差とした。これ以上、失点したくないDESA、ディフェンスも激しくなり#16奥村がスラッシングとプッシングで90秒の退場となってしまう。マンダウンディフェンス中、DESAはポゼッションするがなかなかセンターラインを越えられず、#43畠山が得点、19点目を許してしまう。試合残り時間30秒、FALがプッシングとアンスポーツマンライクコンダクトのファールからDESAのエキストラマンオフェンスとなり、ゴール左横から#27久保がミドルシュートを決め19-10。残り5秒、今度はDESA#31山下のファールでFALのエキストラマンオフェンスとなる。試合終了を知らせるホイッスルと同時に放った#91本下のシュートはゴールに入ったが、ノーゴール。20得点目は幻に終わった。
後半はFALが圧倒的な強さをみせつける展開となったが、グラウンドボールへの寄りや精度の高いパス、そして個々のスティックワーク等々、トップレベルと呼ぶに相応しい試合であった。一戦一戦、試合を重ねる毎に進化を遂げる両チーム、全日本選手権ではどんなラクロスで観客を魅了してくれるのか、両チームの熱い戦いを期待したい。
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・Text:日本クラブチームラクロス連盟副本部長・原宏美
・Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満
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