中四国地区・Diagonal Friendship
2014/07/03
2014年6月7日(土)、8日(日)に、中四国地区交流戦・Diagonal Friendshipを開催した。今回の参加大学は男子9校、女子15校。参加者は計321名(男子の部148名、女子の部は中四国・九州合わせて173名)、前年に比べ81名増加した。
今年で2回目となる本大会「Diagonal Friendship(斜めの関係=大学・学年を越えた関係)」(以下ダイフレ)。そこには、同チームの先輩-後輩(タテ)、同期(ヨコ)とのつながりを超え、普段関わることのない選手・スタッフとのナナメの関係を築くことで、周囲の環境だけに留まらず、プレー、サポート、また人間関係においてより広い視野を持ってほしいという思いが込められている。
ダイフレの大きな特徴は、普段とは違うチームでプレーすることにある。ダイフレでは、大学・学年を解体した計8チームの総当たり戦によって2日間のスケジュールが進んでいく。初め、学年もチームもバラバラの状態で行われた顔合わせに、参加者たちからは少し戸惑いとぎこちなさが見られた。
それゆえ、個人プレーが目立つことが予想されたが、意外なことにフィールドではしっかりとチームとして機能してみせた。その裏ではアップ中や空き時間に4年生を中心に盛り上げようとする姿や、プレー・技術について同じチームの先輩に教えを乞う姿が多くあり、ナナメのつながりは着実に作られていた。これらのコミュニケーションがフィールドでのプレーに繋がったのは言うまでもない。2日目の最後には、学年対抗戦が行われた。この試合では、普段、先輩の背中に隠れがちな下級生も、お互い積極的に指示したり声を掛けあったりする姿が見られた。選手たちが、機会の少ない同期(ヨコ)とのプレーを楽しみつつ、慣れない環境下で臨機応変に対応する姿は試合を大いに盛り上げた。結果は、上級生がプレーでその貫禄をみせつけたが、敗戦した下級生も「先輩や同学年のプレースタイルに学んだ」「先輩を超えたいと思った」、「目標とする先輩が見つかった」等、しっかりと学びを得て全日程を終えた。
また、ダイフレ中に交流をひろげたのは選手だけではない。普段チームを支えるマネージャーは、SG講習会やMG座談会に参加し、適切なドリンクの濃度からMGのノウハウまで多岐にわたる知識を習得し、また相互に拡げていた。
(SG:Safety Guard、安全対策担当者/MG:マネージャー)
[左:試合と並行して行ったSG講習会に参加するスタッフたち/右:スポーツドリンクの吸収率を比較]
さらに審判員も、新規に資格を取得した審判員から1級審判員まで同じフィールドで笛を吹いた。試合後には選手同様に地区等関わりなく、上級審判員にジャッジについて教えを乞う姿や意見交換をする場面が多くあり、まさに「チーム」ゼブラとして活躍が期待される。
[左:試合の合間をぬい、学生審判員も積極的に笛を吹く/右:チームゼブラ(九州、中四国、関東地区の審判員)]
全日程終了後には「Lacrosse makes Friends!!」の号令のもと集合写真の撮影で2日間を締めくくった。解散後も互いに連絡先を交換したり、プレーについて意見交換したりする姿があり、継続的な関係性が作られたと実感できる。
「チーム」の成長のためには「個」の成長が不可欠なこと。また、ラクロスがチーム競技である以上、「個」の成長は「孤」では決してなし得ない。一見すると矛盾しているようだが、このような理念のもとダイフレは実施された。
今持っている知識で限界を決めることなく、貪欲に成長しようとする選手・スタッフがひとりでも増えることを、またそのきっかけとしてDiagonal Friendshipが一助になることを願う。
[左:男子の部参加者 / 右:女子の部参加者]
■概要
男子の部
場所:岡山県(倉敷市)・川崎医療福祉大学グラウンド
日程:6月7日(土)、8日(日)
参加校:山口大学、広島修道大学、広島大学、川崎医療福祉大学、島根大学、岡山大学、松山大学、愛媛大学、徳島大学
参加人数:計148名
女子の部
場所:岡山県(岡山市)・岡山大学グラウンド
日程:6月7日(土)、8日(日)
参加校:山口大学、広島修道大学、安田女子大学、広島大学、島根大学、岡山大学、愛媛大学、松山大学、香川大学、高知大学、徳島大学、九州大学、筑紫女学園大学、北九州市立大学、西南学院大学
参加人数:計173名
・Text&Photo:日本ラクロス協会事務局次長補佐(中四国地区)・田原正太、同広報部・加藤梨子
・Photo:日本ラクロス協会事務局次長補佐(中四国地区)・田原正太、同広報部・村上典大(男子会場)、同事務局中四国地区学生連盟執行部・横浜智基
今年で2回目となる本大会「Diagonal Friendship(斜めの関係=大学・学年を越えた関係)」(以下ダイフレ)。そこには、同チームの先輩-後輩(タテ)、同期(ヨコ)とのつながりを超え、普段関わることのない選手・スタッフとのナナメの関係を築くことで、周囲の環境だけに留まらず、プレー、サポート、また人間関係においてより広い視野を持ってほしいという思いが込められている。
ダイフレの大きな特徴は、普段とは違うチームでプレーすることにある。ダイフレでは、大学・学年を解体した計8チームの総当たり戦によって2日間のスケジュールが進んでいく。初め、学年もチームもバラバラの状態で行われた顔合わせに、参加者たちからは少し戸惑いとぎこちなさが見られた。
それゆえ、個人プレーが目立つことが予想されたが、意外なことにフィールドではしっかりとチームとして機能してみせた。その裏ではアップ中や空き時間に4年生を中心に盛り上げようとする姿や、プレー・技術について同じチームの先輩に教えを乞う姿が多くあり、ナナメのつながりは着実に作られていた。これらのコミュニケーションがフィールドでのプレーに繋がったのは言うまでもない。2日目の最後には、学年対抗戦が行われた。この試合では、普段、先輩の背中に隠れがちな下級生も、お互い積極的に指示したり声を掛けあったりする姿が見られた。選手たちが、機会の少ない同期(ヨコ)とのプレーを楽しみつつ、慣れない環境下で臨機応変に対応する姿は試合を大いに盛り上げた。結果は、上級生がプレーでその貫禄をみせつけたが、敗戦した下級生も「先輩や同学年のプレースタイルに学んだ」「先輩を超えたいと思った」、「目標とする先輩が見つかった」等、しっかりと学びを得て全日程を終えた。
また、ダイフレ中に交流をひろげたのは選手だけではない。普段チームを支えるマネージャーは、SG講習会やMG座談会に参加し、適切なドリンクの濃度からMGのノウハウまで多岐にわたる知識を習得し、また相互に拡げていた。
(SG:Safety Guard、安全対策担当者/MG:マネージャー)
[左:試合と並行して行ったSG講習会に参加するスタッフたち/右:スポーツドリンクの吸収率を比較]
さらに審判員も、新規に資格を取得した審判員から1級審判員まで同じフィールドで笛を吹いた。試合後には選手同様に地区等関わりなく、上級審判員にジャッジについて教えを乞う姿や意見交換をする場面が多くあり、まさに「チーム」ゼブラとして活躍が期待される。
[左:試合の合間をぬい、学生審判員も積極的に笛を吹く/右:チームゼブラ(九州、中四国、関東地区の審判員)]
全日程終了後には「Lacrosse makes Friends!!」の号令のもと集合写真の撮影で2日間を締めくくった。解散後も互いに連絡先を交換したり、プレーについて意見交換したりする姿があり、継続的な関係性が作られたと実感できる。
「チーム」の成長のためには「個」の成長が不可欠なこと。また、ラクロスがチーム競技である以上、「個」の成長は「孤」では決してなし得ない。一見すると矛盾しているようだが、このような理念のもとダイフレは実施された。
今持っている知識で限界を決めることなく、貪欲に成長しようとする選手・スタッフがひとりでも増えることを、またそのきっかけとしてDiagonal Friendshipが一助になることを願う。
[左:男子の部参加者 / 右:女子の部参加者]
■概要
男子の部
場所:岡山県(倉敷市)・川崎医療福祉大学グラウンド
日程:6月7日(土)、8日(日)
参加校:山口大学、広島修道大学、広島大学、川崎医療福祉大学、島根大学、岡山大学、松山大学、愛媛大学、徳島大学
参加人数:計148名
女子の部
場所:岡山県(岡山市)・岡山大学グラウンド
日程:6月7日(土)、8日(日)
参加校:山口大学、広島修道大学、安田女子大学、広島大学、島根大学、岡山大学、愛媛大学、松山大学、香川大学、高知大学、徳島大学、九州大学、筑紫女学園大学、北九州市立大学、西南学院大学
参加人数:計173名
・Text&Photo:日本ラクロス協会事務局次長補佐(中四国地区)・田原正太、同広報部・加藤梨子
・Photo:日本ラクロス協会事務局次長補佐(中四国地区)・田原正太、同広報部・村上典大(男子会場)、同事務局中四国地区学生連盟執行部・横浜智基
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