第27回関東学生ラクロスリーグ戦(決勝戦・男子)(2)
2014/11/22
第27回関東学生ラクロスリーグ戦
男子決勝戦 早稲田大学(白) vs 慶應義塾大学(紺)
ゲームレポート
フェイスオフの合図と同時にいきなり慶應義塾大学(以下、慶應)がファウルを犯し、マンダウンディフェンスとなる。早くもチャンスを得た早稲田大学(以下、早稲田)は、#96丸山がクリースでボールを受けシュートを放つも枠は捉えなかった。
序盤はお互い積極的にボールを奪い合う展開となる。お互いにチャンスは生まれるが、ゴーリーの好セーブもあり得点には結びつかない。ダブルチームにいくシーンやディフェンスの選手がチェイスに走る場面も多く見られた。
だが均衡を破ったのは徐々にペースをつかみ始めていた慶應だった。10分過ぎ、慶應#8木島がボールを持つとゴール上からの強い1対1で横断し、逆サイド下にシュートを突き刺した。
その後もフェイスオフは慶應が競り勝ち、13分には慶應#3脇阪がゴール裏からのフィードを受け惜しいシュートを放つ場面もあった。
相手に流れを持っていかれたくない早稲田は15分過ぎにタイムアウトをとる。
その後は慶應LMF・#17河村がクリアからゴールに迫る場面や、早稲田がダブルチームでボールを奪う場面など一進一退の攻防が続いた。だがスコアは動かず0-1、慶應リードで1Qは終了した。
2Qは早稲田のファウルから慶應ボールで始まった。早くボールを奪って同点としたい早稲田は激しく慶應にプレッシャーをかける。しかし早稲田#75岩野がインターフェアランスのファールを犯し、逆にピンチとなってしまう。ここは早稲田がうまく守りきり、クリアで早稲田DF#53谷嶋が惜しいシュートを放つが枠を捉えきれなかった。
その後の慶應のクリア、自陣でボールを受けた慶應#43伊藤は、そのまま早稲田のライドをかいくぐり、フィールドの選手をマークしていた早稲田G#42服部のいない無人のゴールにシュートを放ち、0-2とし慶應がリードを広げる。
早稲田はその後のフェイスオフでポゼッションし、慶應ゴールに襲い掛かる。慶應もここは守りきり、8分過ぎ慶應のタイムアウトがとられる。慶應ボールで試合が再開されると慶應#4田浦がアンダーシュートを放つなど追加点を狙いにくる。その姿勢が功を奏し、慶應#39高橋がゴール横でパスを受けクイックでシュートを放つ。これが華麗に決まり0-3と更にリードする。
更にその後の12分、慶應#89大西が体制を崩しながらも放った強気のシュートがゴール隅をとらえたが、慶應#49加藤のイリーガルピックと判断されノーゴールとなった。
早く追いつきたい早稲田は#75岩野が際どいシュートを放つが枠を捉えきれない。
だがその直後、意地を見せる。チェイスをとった早稲田#21畑田が早稲田#7堤へのゴール裏から見事なフィード。ノーマークの#7堤はそのままゴール右上にシュートを放ち1-3とし反撃の狼煙をあげた。
その後しばらくは早稲田のポゼッションで試合が続いていくが、追加点とはならない。逆に早稲田のクリアミスによりピンチを招く。ハーフ付近でボールを奪った慶應#3脇阪は数的有利の状態で慶應#4田浦にパスしそのままシュート。さらにリードを広げて1-4とする。
16分には早稲田のタイムアウトがとられた。反撃したい早稲田だがすぐに慶應ボールとなってしまう。自分たちのペースで試合ができている慶應は流れるパス回しから早稲田の薄いサイドを攻めていく。すると2Q終了間際、ゴール裏でボールを持った慶應#39高橋からトップの慶應#8木島へフィード、スタンディングシュートを決める。そのまま2Qは1-5と差が開いたまま慶應リードで終了した。
3Qも慶應ボールで始まった。すると開始1分、ゴール裏からのパスをクリースで受けた慶應#3脇阪が落ち着いてシュートを決める。さらに1-6とリードを広げる。
その後も慶應が追加点に迫る。しかしこれ以上差を広げたくない早稲田が守りきる。そして7分、クリアからチャンスをものにした。早稲田#94岸本がDFの裏をとる動きでパスをうけシュートを放った。これが決まり2-6とした。
これを機にペースを奪いたい早稲田となんとしてもリードを維持したい慶應との一進一退の時間が続いた。だがまたも慶應が得点する。慶應#3脇阪がゴール裏からの1対1で一瞬の隙をつき際どい角度からシュート。これで2-7とする。
焦る早稲田だがここから猛攻が始まる。早稲田#94岸本のシュートから始まり、#7堤も立て続けに惜しいシュートを放つ。そして#75岩野が1対1で相手を引き付け、クリースの早稲田#8伊藤がシュート。3-7とリードを縮めた。
その後は点の取り合いになる。慶應#4田浦がこぼれ球を奪い取り、シュートを決めて3-8とするが、早稲田も#8伊藤の切り裂くようなシュートで4-8とする。その後のフェイスオフも早稲田が取るが、守りきった慶應のナイスクリアで圭おいう#43伊藤が#39高橋にパス、そのまま決めて4-9とし、2Qの時よりも慶應がリードを広げる形で3Qが終了した。
4Qも慶應ペースのまま試合が始まった。1分にはストーリングの警告が出るが、慶應#39高橋がゴール裏からのフィードを受けスタンディングシュートを放った。これを決めて4-10と更にリードを広げる。だがここでフィードを出した慶應#4田浦が負傷するアクシデントにも見舞われた。
しかし慶應の猛攻はとまらなかった。5分にはゴール裏でボールをキープした#39高橋がゴール前の#3脇阪へパス。そのままゴールへシュートを放ち4-11とした。
もう後がない早稲田は今まで以上の積極性でゴールへ向かっていく。早稲田#0高橋からのパスを受けた#94岸本はゴール横をするりと抜けてシュート。5-11と巻き返す。
ボールを奪うために激しさを増す早稲田。ライドからボールを奪った早稲田#5中林は無人のゴールにシュートを放つもチャンスをものにできなかった。
しかしその後、早稲田がオフサイドとなり、テクニカルファウルで1人が30秒退場となる。慶應はこの機会を逃さず、パス回しからの#9林のシュートで5-12と点差を元に戻す。
ここから早稲田は最後の猛攻に出る。早稲田#94岸本が立てづづけに慶應ゴールへと迫り、マークを振り切ってランニングシュートを放った。これが決まり6-12とする。また、パスミスからボールを奪った早稲田がまたも点を決める。逆サイド展開からパスを受けた早稲田#75岩野が遠目の間合いから踏み込んでシュートを放った。これが綺麗に決まり7-12と慶應に迫る。
早稲田に流れが来ていた。グラウンドボールの競り合いから抜け出した早稲田#94岸本が前にいた#21畑田にパス。無人のゴールにシュートを叩き込んだ。これで8-12となって会場の雰囲気も最高潮に達していた。
早稲田の激しいディフェンスとコンタクト。ボールを奪ってゴールを決めることに集中していた。
17分には早稲田が最後のタイムアウトをとった。その後には早稲田のスティックチェック申請があり最後の望みをかけるが、慶應のスティックは合法と判断されたため、早稲田はヘッドコーチが3分間のマンダウンディフェンスとなってしまった。
一人少ない状況の早稲田は全力でボールを奪いにいく。早稲田#37松尾がボールを拾いクリアしようとするが慶應#43伊藤のライドでボールダウン。それをすかさず拾った慶應#3脇阪が無人のゴールへシュート。8-13となり早稲田の逆転は絶望的になった。
そしてしばらくして試合は終了。慶應義塾大学が5点差で宿敵早稲田大学を下し、第6回全日本ラクロス大学選手権への切符を手にした。
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・Text:日本学生ラクロス連盟東日本支部 広報委員会info班・船水恵太(中央大学)
・Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満、同広報部・川瀬萌
男子決勝戦 早稲田大学(白) vs 慶應義塾大学(紺)
ゲームレポート
フェイスオフの合図と同時にいきなり慶應義塾大学(以下、慶應)がファウルを犯し、マンダウンディフェンスとなる。早くもチャンスを得た早稲田大学(以下、早稲田)は、#96丸山がクリースでボールを受けシュートを放つも枠は捉えなかった。
序盤はお互い積極的にボールを奪い合う展開となる。お互いにチャンスは生まれるが、ゴーリーの好セーブもあり得点には結びつかない。ダブルチームにいくシーンやディフェンスの選手がチェイスに走る場面も多く見られた。
だが均衡を破ったのは徐々にペースをつかみ始めていた慶應だった。10分過ぎ、慶應#8木島がボールを持つとゴール上からの強い1対1で横断し、逆サイド下にシュートを突き刺した。
その後もフェイスオフは慶應が競り勝ち、13分には慶應#3脇阪がゴール裏からのフィードを受け惜しいシュートを放つ場面もあった。
相手に流れを持っていかれたくない早稲田は15分過ぎにタイムアウトをとる。
その後は慶應LMF・#17河村がクリアからゴールに迫る場面や、早稲田がダブルチームでボールを奪う場面など一進一退の攻防が続いた。だがスコアは動かず0-1、慶應リードで1Qは終了した。
2Qは早稲田のファウルから慶應ボールで始まった。早くボールを奪って同点としたい早稲田は激しく慶應にプレッシャーをかける。しかし早稲田#75岩野がインターフェアランスのファールを犯し、逆にピンチとなってしまう。ここは早稲田がうまく守りきり、クリアで早稲田DF#53谷嶋が惜しいシュートを放つが枠を捉えきれなかった。
その後の慶應のクリア、自陣でボールを受けた慶應#43伊藤は、そのまま早稲田のライドをかいくぐり、フィールドの選手をマークしていた早稲田G#42服部のいない無人のゴールにシュートを放ち、0-2とし慶應がリードを広げる。
早稲田はその後のフェイスオフでポゼッションし、慶應ゴールに襲い掛かる。慶應もここは守りきり、8分過ぎ慶應のタイムアウトがとられる。慶應ボールで試合が再開されると慶應#4田浦がアンダーシュートを放つなど追加点を狙いにくる。その姿勢が功を奏し、慶應#39高橋がゴール横でパスを受けクイックでシュートを放つ。これが華麗に決まり0-3と更にリードする。
更にその後の12分、慶應#89大西が体制を崩しながらも放った強気のシュートがゴール隅をとらえたが、慶應#49加藤のイリーガルピックと判断されノーゴールとなった。
早く追いつきたい早稲田は#75岩野が際どいシュートを放つが枠を捉えきれない。
だがその直後、意地を見せる。チェイスをとった早稲田#21畑田が早稲田#7堤へのゴール裏から見事なフィード。ノーマークの#7堤はそのままゴール右上にシュートを放ち1-3とし反撃の狼煙をあげた。
その後しばらくは早稲田のポゼッションで試合が続いていくが、追加点とはならない。逆に早稲田のクリアミスによりピンチを招く。ハーフ付近でボールを奪った慶應#3脇阪は数的有利の状態で慶應#4田浦にパスしそのままシュート。さらにリードを広げて1-4とする。
16分には早稲田のタイムアウトがとられた。反撃したい早稲田だがすぐに慶應ボールとなってしまう。自分たちのペースで試合ができている慶應は流れるパス回しから早稲田の薄いサイドを攻めていく。すると2Q終了間際、ゴール裏でボールを持った慶應#39高橋からトップの慶應#8木島へフィード、スタンディングシュートを決める。そのまま2Qは1-5と差が開いたまま慶應リードで終了した。
3Qも慶應ボールで始まった。すると開始1分、ゴール裏からのパスをクリースで受けた慶應#3脇阪が落ち着いてシュートを決める。さらに1-6とリードを広げる。
その後も慶應が追加点に迫る。しかしこれ以上差を広げたくない早稲田が守りきる。そして7分、クリアからチャンスをものにした。早稲田#94岸本がDFの裏をとる動きでパスをうけシュートを放った。これが決まり2-6とした。
これを機にペースを奪いたい早稲田となんとしてもリードを維持したい慶應との一進一退の時間が続いた。だがまたも慶應が得点する。慶應#3脇阪がゴール裏からの1対1で一瞬の隙をつき際どい角度からシュート。これで2-7とする。
焦る早稲田だがここから猛攻が始まる。早稲田#94岸本のシュートから始まり、#7堤も立て続けに惜しいシュートを放つ。そして#75岩野が1対1で相手を引き付け、クリースの早稲田#8伊藤がシュート。3-7とリードを縮めた。
その後は点の取り合いになる。慶應#4田浦がこぼれ球を奪い取り、シュートを決めて3-8とするが、早稲田も#8伊藤の切り裂くようなシュートで4-8とする。その後のフェイスオフも早稲田が取るが、守りきった慶應のナイスクリアで圭おいう#43伊藤が#39高橋にパス、そのまま決めて4-9とし、2Qの時よりも慶應がリードを広げる形で3Qが終了した。
4Qも慶應ペースのまま試合が始まった。1分にはストーリングの警告が出るが、慶應#39高橋がゴール裏からのフィードを受けスタンディングシュートを放った。これを決めて4-10と更にリードを広げる。だがここでフィードを出した慶應#4田浦が負傷するアクシデントにも見舞われた。
しかし慶應の猛攻はとまらなかった。5分にはゴール裏でボールをキープした#39高橋がゴール前の#3脇阪へパス。そのままゴールへシュートを放ち4-11とした。
もう後がない早稲田は今まで以上の積極性でゴールへ向かっていく。早稲田#0高橋からのパスを受けた#94岸本はゴール横をするりと抜けてシュート。5-11と巻き返す。
ボールを奪うために激しさを増す早稲田。ライドからボールを奪った早稲田#5中林は無人のゴールにシュートを放つもチャンスをものにできなかった。
しかしその後、早稲田がオフサイドとなり、テクニカルファウルで1人が30秒退場となる。慶應はこの機会を逃さず、パス回しからの#9林のシュートで5-12と点差を元に戻す。
ここから早稲田は最後の猛攻に出る。早稲田#94岸本が立てづづけに慶應ゴールへと迫り、マークを振り切ってランニングシュートを放った。これが決まり6-12とする。また、パスミスからボールを奪った早稲田がまたも点を決める。逆サイド展開からパスを受けた早稲田#75岩野が遠目の間合いから踏み込んでシュートを放った。これが綺麗に決まり7-12と慶應に迫る。
早稲田に流れが来ていた。グラウンドボールの競り合いから抜け出した早稲田#94岸本が前にいた#21畑田にパス。無人のゴールにシュートを叩き込んだ。これで8-12となって会場の雰囲気も最高潮に達していた。
早稲田の激しいディフェンスとコンタクト。ボールを奪ってゴールを決めることに集中していた。
17分には早稲田が最後のタイムアウトをとった。その後には早稲田のスティックチェック申請があり最後の望みをかけるが、慶應のスティックは合法と判断されたため、早稲田はヘッドコーチが3分間のマンダウンディフェンスとなってしまった。
一人少ない状況の早稲田は全力でボールを奪いにいく。早稲田#37松尾がボールを拾いクリアしようとするが慶應#43伊藤のライドでボールダウン。それをすかさず拾った慶應#3脇阪が無人のゴールへシュート。8-13となり早稲田の逆転は絶望的になった。
そしてしばらくして試合は終了。慶應義塾大学が5点差で宿敵早稲田大学を下し、第6回全日本ラクロス大学選手権への切符を手にした。
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・Text:日本学生ラクロス連盟東日本支部 広報委員会info班・船水恵太(中央大学)
・Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満、同広報部・川瀬萌
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