審判リーダー勉強会

2013/04/18

2013年3月2日(土)~3日(日)に、東京都内にて、日本ラクロス協会が主催した審判リーダー勉強会(主管:審判部)について、以下の通り、ご報告させていただきます。
勉強会1勉強会2

審判員としてフィールド上で発揮する技術だけではない「リーダーシップ・スキル」について、皆で勉強しました。今回の勉強会の内容は、理解できても、すぐに実践できるとは限りません。しかしながら、競技の発展・向上には「審判員のスキルの向上・発展」も必要不可欠です。
勉強会に参加した審判員の方々が様々な場面で「リーダー」として今後の活動してくださることを期待しています。

 1.目的  「審判リーダーの確立」
   A)地区内において審判活動を推進するリーダーの確立
   B)派遣された試合におけるリーダーの確立(主審としてだけではない)
 2.実施日  2013年3月2日(土)~3日(日)
 3.実施会場  (1)東京都(中央区)・ハロー貸し会議室日本橋人形町
   *1日目男女合同勉強会、2日目男子ビデオ勉強会

 (2)東京都(中央区)・日本ラクロス協会事務局東京本部
   *2日目女子ビデオ勉強会
 4.受講対象者  (1) 日本ラクロス協会公認1級審判員(男女)
 (2) 地区内に1級審判員が不在の場合、育成で核とっている2級1名
 (3) 地区内1級審判員が1名しかおらず日程的に参加不可の場合、(2)同様
 5.参加者(受講者)  計30名
男子1級 【関東】浅村 憲郎、稲垣 和彦、金子 剛之、小山 哲哉、近藤 雄亮、志水 研太郎、田中 覚、林 拓史、源 学、宮地 圭 【東海】田中 恵太郎 【関西】坂本 猛、小池 智
男子地区担当(2級) 【北海道】櫻田 克 【東北】中野 弘己 【中四国】塔本 浩平 【九州】川原 慶彦
女子1級 【関東】野田 淑子、平野 倫子、椎木 絵理、中本 真由美、江島 絵美、高実子 美奈子、森山 さやか、五東 幸子、喜嶋 志穂子 【東海】宮崎 彩
女子地区担当(2級) 【東北】高久 朋香 【東海】阪本 一美 【関西】草刈 香奈子 【中四国】山田 徳子 【九州】大久保 祐子、水野 史恵
 6.指導者 (1) 志水研太郎
   *1日目:冒頭「本勉強会実施の背景」解説
   *2日目:男子競技審判指導

(2) 野田淑子
   *1日目:リーダーシップスキルについて/プレーの観方についての解説
          /審判本部方針解説
   *2日目:女子競技審判指導

(3) 喜嶋志穂子
   *1日目:フィールド(派遣された試合)におけるリーダーシップについて
 7.講習形態 室内勉強

(1)1日目:室内にて学校形式による受講+ディスカッション

(2)2日目:ビデオ映像を使用(プレーの観方)
選手のどの部分からどのように情報を収集し、常に何を考えながらプレーを観るか、危険プレーとどのようなプレーか等を映像で確認しながら、ディスカッション等を用い知識を統一
 8.講習内容 (1)室内講習
  A)リーダースキルについて:
    1. リーダーが果たすべき責任とは=自身が持つ「WILL」を発信すること
    2. リーダーに必要な要件;「体現者」「他者尊重」「ぶれない」
    3. 「2.」を具体的に実践するために必要なスキル(傾聴力、賞賛、提案力、影響力)

  B)フィールド(派遣された試合)におけるリーダーとは:
    「チームを一つにし、「個」よりも「チーム=組織」でどう機能すべきか」
    1. 主審としてのリーダー
    2. 主審ではないときに発揮すべきリーダースキル
    3. 限られた時間の中でのタイムマネジメント

(2)ディスカッション等:ビデオ映像を使用
  A)プレーの見方について
    1. 2012年女子競技審判員の育成用に体系立てて説明したプレーの見方を
      男子競技審判員にも応用。
    2. 上級者としてどのように普段プレーを見ているか映像で確認し、
      高技術者のプレーの見方について、見解統一に努める。

  B)危険なプレーについて
    参加者全員に「自分が危険だと思うプレーの映像」を持参してもらい、それを各自発表。
    皆で一緒に見ていると、多少理解や知識が不足していても、
    年長者・高技術者の発言に便乗し、自己の理解度・認識度が正確に測れず
    なかなか自己向上できない審判員に「リーダーとしての自覚」を発揮してもらう
    実践の場としてビデオ勉強会を利用

・Text&Photo:日本ラクロス協会審判部部長・野田淑子