第25回関東学生ラクロスリーグ戦(決勝戦・男子)
2012/11/17
日時:2012年11月10日(土) 14:00試合開始
場所:東京(世田谷区)・駒沢オリンピック公園第二球技場
慶應義塾大学(白) vs 一橋大学(黒)
スコア
得点者
審判員
ゲームレポート
2012年11月10日(土)、駒沢オリンピック公園第二球技場にて、第25回関東学生ラクロスリーグ戦・決勝戦、慶應義塾大学(以下、慶應) vs 一橋大学(以下、一橋)の試合を行った。両チームともに予選ブロックを1位通過していて、激しくハイレベルなチーム同士が関東制覇を目指した戦いを見せてくれた。
超満員の会場に響き渡る盛大な応援の中、選手紹介が行われた。そして、日も照りつける絶好のラクロス日和の下、14:00に試合は開始された。
慶應が先にポゼッションをして始まった決勝戦、ファーストシュートは慶應#9田中。ゴール右上から放つも惜しくも外した。その後も流れに乗る慶應、開始2分過ぎ、一橋がゴール裏の慶應に対し2人のロングスティック選手がボールを落としにいくという作戦をするが、空いた慶應#39高橋にうまくパスが通り、そこからゴール前にいた#8斉木にパス。がら空きのゴールに点を決め1-0と慶應が先制する。
まずは追いつきたい一橋だが、慶應の固い守りに要のアタック陣も封じられていた。#7小國、#14室崎がシュートを撃つも決められず、クリースへのパスもなかなか通させてもらえない。それでも一橋は激しいライドなどでボールをポゼッションする。しかし慶應の強固なディフェンス陣にシュートを撃つのも苦労させられた。
12分30秒、一橋のプッシングでエキストラマンオフェンスのチャンスを得た慶應。これを機に点差を広げたいところだったが、一橋のディフェンス陣も集中していて、慶應の脅威のオフェンス力も封じられた。#99三木と#9田中のゴール裏でのトリックプレーでシュートまでいくもゴール横に惜しくも外れる。1Qも残り2分半となったところで、慶應のクリースバイオレーションにより一橋のボールになると、一橋が怒涛の攻撃を仕掛ける。激しいプレッシャーでクリアミスなどを誘いポゼッションをし続ける一橋は、残り時間僅かのところで、ゴール裏で粘ってDFを抜き去った#14室崎が見事にゴールを決め同点とした。
またしても慶應が先にポゼッションをして始まった2Q。開始3分、一橋#34栗山、#20増田(裕)などがシュートを放つも決めることができない。慶應も一橋の勢いにのまれ、なかなかポゼッションできない。一橋#5野村が正面から豪快なミドルシュートを放つも、ゴーリーのナイスセーブにあい、慶應はそのままブレークチャンスに繋げる。そして慶應#5中村がシュートを放つも決められず。
しかしこれで流れをつかんだ慶應が一気に猛攻を仕掛ける。ゴール左横の#89加藤からDFの裏をとってゴール右横にいた#9田中にパスが通り、ゴーリーと1対1の場面になる。落ち着いていた#9田中は何度もフェイクをし、ゴーリーのポジショニングを完全にずらしシュート成功。これで慶應は2-1とリードする。なおも勢いに乗る慶應は、リストレイニングライン付近の#8斉木から、またしてもDFの裏をとっていたゴール右上#9田中へパスが通り、これを落ち着いてゴール右横に流し込み、2点差とリードを広げる。その数分後、ハーフライン付近で慶應#15岡本が相手を2人引きつけ、一橋ディフェンスが油断した隙をついてフリーになっていた#99三木へパス。ゴールに一直線に進み豪快にシュートを決めた。これで慶應の3点リード。慶應の勢いはこれでは止まらず、ゴール裏#5中村からゴール右横でフリーになっていた#9田中へパスが通り、落ち着いてシュート成功。一橋ディフェンスはまさかの連続失点を許してしまい4点のビハインド。
ここから何とか巻き返したい一橋と、さらに点差を広げたい慶應の一進一退の攻防がしばらく続く。ここで拮抗した状況を破ったのは慶應#9田中だった。ハーフライン付近で油断した相手からボールを奪った#15岡本から#89加藤へつなぎ、#89加藤は脅威のキープを見せ#9田中へパス。これをしっかり決めた。これで連続5得点をあげた慶應が6-1とリードし前半戦を終えた。一気にオフェンス力を爆発させた慶應が強固な一橋ディフェンスを崩した。
後半戦3Qは一橋が先にポゼッションして始まった。ハーフタイムで一橋はうまく修正してきて、#1柳沢、#25増田(浩)などのシュートで流れをつかんだ。3Q開始5分、一橋#1柳沢のゴール右上からのアンダーシュートが決まり、念願の追加点を得た。
これで4点差とした一橋はこのまま流れにのり、#14室崎、#25増田(浩)などのシュートで慶應ゴールを脅かす。しかし集中力の高い慶應ディフェンスをなかなか崩せない。両チームともエキストラマンオフェンス、マンダウンディフェンスを繰り返すも、どちらも得点できずにいた。点差に余裕のある慶應は無理には攻めずにボールをキープして時間を稼いだ。結局得点は動かず、6-2の慶應4点リードで3Qを終えた。
運命の4Q。互いに激しく攻めあって5分が経つと、何としても点がほしい一橋ゴーリーもハーフを超えて攻撃に参加するほど積極的に攻める。そして一橋#1柳沢がまたしてもゴール右上からアンダーシュートを決め3点差に追い上げる。
さらに追加点を入れたい一橋、#67武藤、#1柳沢がジャンピングシュートなどを放つも決められない。そんな中ブレークを狙っていた慶應は#99三木がチャンスを得るも決められず、また一橋の猛攻を受ける。しかしまたゴーリーセーブからブレークの状態を作った慶應#99三木が今度はDFを抜き去り足をつりながらも決めきった。一橋はすかさずスティックチェックを要請するも、合法と判定され、慶應は3分間のエキストラマンオフェンスとなり勝利の光が見えてきた。
4点ビハインドで残り10分と厳しくなってきた一橋。無理に攻めてこない慶應がストーリングのファールによりボールを失うと一橋は流れを引き寄せた。一橋#39尾崎がゴール裏からDFを抜き去るとそのままシュートを成功させる。さらにゴール裏#39尾崎からクリース前でもらった#18古川がうまく決め、2連続で得点した一橋は2点差とする。
残り時間もわずかとなりなんとか同点までいきたいところである一橋だったが、クリア時にゴーリーからのパスをカットされてしまい、ゴール前の慶應#3脇阪へパスが通るとそのままフリーのゴールに点を決められた。一橋にとってはかなり痛い失点をしてしまった。ここでもスティックチェックを要請するが合法と判定され、得点は認められ、慶應は勝利に大きく近づいた。最後まで諦めない一橋は#39尾崎などがシュートを放つも決められず。ここで試合終了。スコア8-5で慶應義塾大学が勝利した。
どちらのチームも高い身体能力、精神力、技術力を持っていて、とてもレベルの高い試合となった。惜しくも勝利を逃した一橋大学は2Qの途中で修正できず連続得点を許してしまったのが悔やまれる結果になってしまったのかもしれない。見事勝利した慶應義塾大学は安定して高いパフォーマンスを発揮できて、ほぼ予定通り試合を進められたことだろう。4年ぶりの優勝を果たした慶應は、日本一になるに相応しいチームだと思った。
(慶應義塾大学が出場する大学選手権大会・準決勝戦は、11月23日(金・祝)に、東京・大井ふ頭中央海浜公園第2球技場で行われます)
*フォトギャラリーには他にも多くの写真を掲載しています。
フォトギャラリー「2012関東学生リーグ戦」はこちらへ
・Text:日本学生ラクロス連盟東日本支部広報委員会info班・吉村友康(千葉大学)、岩澤竜也(帝京大学)
・Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満、同広報部・大木佳奈
場所:東京(世田谷区)・駒沢オリンピック公園第二球技場
慶應義塾大学(白) vs 一橋大学(黒)
スコア
チーム
|
1Q
|
2Q
|
3Q
|
4Q
|
TOTAL
|
慶應義塾大学
|
1
|
5
|
0
|
2
|
8
|
一橋大学
|
1
|
0
|
1
|
3
|
5
|
慶應義塾大学 | 一橋大学 |
#9 田中 篤志 (4) | #1 柳沢 泰佑 (2) |
#99 三木 鉄平 (2) | #14 室崎 雄斗 (1) |
#3 脇阪 俊輝 (1) | #18 古川 大智 (1) |
#8 斉木 慎一郎 (1) | #39 尾崎 綜志 (1) |
主審 | 稲垣 和彦 |
副審 | 海堀 義博 |
小林 和仁 | |
CBO | 高橋 昂洋 |
ベンチマネージャー | 田中 覚 |
ゲームレポート
2012年11月10日(土)、駒沢オリンピック公園第二球技場にて、第25回関東学生ラクロスリーグ戦・決勝戦、慶應義塾大学(以下、慶應) vs 一橋大学(以下、一橋)の試合を行った。両チームともに予選ブロックを1位通過していて、激しくハイレベルなチーム同士が関東制覇を目指した戦いを見せてくれた。
超満員の会場に響き渡る盛大な応援の中、選手紹介が行われた。そして、日も照りつける絶好のラクロス日和の下、14:00に試合は開始された。
慶應が先にポゼッションをして始まった決勝戦、ファーストシュートは慶應#9田中。ゴール右上から放つも惜しくも外した。その後も流れに乗る慶應、開始2分過ぎ、一橋がゴール裏の慶應に対し2人のロングスティック選手がボールを落としにいくという作戦をするが、空いた慶應#39高橋にうまくパスが通り、そこからゴール前にいた#8斉木にパス。がら空きのゴールに点を決め1-0と慶應が先制する。
まずは追いつきたい一橋だが、慶應の固い守りに要のアタック陣も封じられていた。#7小國、#14室崎がシュートを撃つも決められず、クリースへのパスもなかなか通させてもらえない。それでも一橋は激しいライドなどでボールをポゼッションする。しかし慶應の強固なディフェンス陣にシュートを撃つのも苦労させられた。
12分30秒、一橋のプッシングでエキストラマンオフェンスのチャンスを得た慶應。これを機に点差を広げたいところだったが、一橋のディフェンス陣も集中していて、慶應の脅威のオフェンス力も封じられた。#99三木と#9田中のゴール裏でのトリックプレーでシュートまでいくもゴール横に惜しくも外れる。1Qも残り2分半となったところで、慶應のクリースバイオレーションにより一橋のボールになると、一橋が怒涛の攻撃を仕掛ける。激しいプレッシャーでクリアミスなどを誘いポゼッションをし続ける一橋は、残り時間僅かのところで、ゴール裏で粘ってDFを抜き去った#14室崎が見事にゴールを決め同点とした。
またしても慶應が先にポゼッションをして始まった2Q。開始3分、一橋#34栗山、#20増田(裕)などがシュートを放つも決めることができない。慶應も一橋の勢いにのまれ、なかなかポゼッションできない。一橋#5野村が正面から豪快なミドルシュートを放つも、ゴーリーのナイスセーブにあい、慶應はそのままブレークチャンスに繋げる。そして慶應#5中村がシュートを放つも決められず。
しかしこれで流れをつかんだ慶應が一気に猛攻を仕掛ける。ゴール左横の#89加藤からDFの裏をとってゴール右横にいた#9田中にパスが通り、ゴーリーと1対1の場面になる。落ち着いていた#9田中は何度もフェイクをし、ゴーリーのポジショニングを完全にずらしシュート成功。これで慶應は2-1とリードする。なおも勢いに乗る慶應は、リストレイニングライン付近の#8斉木から、またしてもDFの裏をとっていたゴール右上#9田中へパスが通り、これを落ち着いてゴール右横に流し込み、2点差とリードを広げる。その数分後、ハーフライン付近で慶應#15岡本が相手を2人引きつけ、一橋ディフェンスが油断した隙をついてフリーになっていた#99三木へパス。ゴールに一直線に進み豪快にシュートを決めた。これで慶應の3点リード。慶應の勢いはこれでは止まらず、ゴール裏#5中村からゴール右横でフリーになっていた#9田中へパスが通り、落ち着いてシュート成功。一橋ディフェンスはまさかの連続失点を許してしまい4点のビハインド。
ここから何とか巻き返したい一橋と、さらに点差を広げたい慶應の一進一退の攻防がしばらく続く。ここで拮抗した状況を破ったのは慶應#9田中だった。ハーフライン付近で油断した相手からボールを奪った#15岡本から#89加藤へつなぎ、#89加藤は脅威のキープを見せ#9田中へパス。これをしっかり決めた。これで連続5得点をあげた慶應が6-1とリードし前半戦を終えた。一気にオフェンス力を爆発させた慶應が強固な一橋ディフェンスを崩した。
後半戦3Qは一橋が先にポゼッションして始まった。ハーフタイムで一橋はうまく修正してきて、#1柳沢、#25増田(浩)などのシュートで流れをつかんだ。3Q開始5分、一橋#1柳沢のゴール右上からのアンダーシュートが決まり、念願の追加点を得た。
これで4点差とした一橋はこのまま流れにのり、#14室崎、#25増田(浩)などのシュートで慶應ゴールを脅かす。しかし集中力の高い慶應ディフェンスをなかなか崩せない。両チームともエキストラマンオフェンス、マンダウンディフェンスを繰り返すも、どちらも得点できずにいた。点差に余裕のある慶應は無理には攻めずにボールをキープして時間を稼いだ。結局得点は動かず、6-2の慶應4点リードで3Qを終えた。
運命の4Q。互いに激しく攻めあって5分が経つと、何としても点がほしい一橋ゴーリーもハーフを超えて攻撃に参加するほど積極的に攻める。そして一橋#1柳沢がまたしてもゴール右上からアンダーシュートを決め3点差に追い上げる。
さらに追加点を入れたい一橋、#67武藤、#1柳沢がジャンピングシュートなどを放つも決められない。そんな中ブレークを狙っていた慶應は#99三木がチャンスを得るも決められず、また一橋の猛攻を受ける。しかしまたゴーリーセーブからブレークの状態を作った慶應#99三木が今度はDFを抜き去り足をつりながらも決めきった。一橋はすかさずスティックチェックを要請するも、合法と判定され、慶應は3分間のエキストラマンオフェンスとなり勝利の光が見えてきた。
4点ビハインドで残り10分と厳しくなってきた一橋。無理に攻めてこない慶應がストーリングのファールによりボールを失うと一橋は流れを引き寄せた。一橋#39尾崎がゴール裏からDFを抜き去るとそのままシュートを成功させる。さらにゴール裏#39尾崎からクリース前でもらった#18古川がうまく決め、2連続で得点した一橋は2点差とする。
残り時間もわずかとなりなんとか同点までいきたいところである一橋だったが、クリア時にゴーリーからのパスをカットされてしまい、ゴール前の慶應#3脇阪へパスが通るとそのままフリーのゴールに点を決められた。一橋にとってはかなり痛い失点をしてしまった。ここでもスティックチェックを要請するが合法と判定され、得点は認められ、慶應は勝利に大きく近づいた。最後まで諦めない一橋は#39尾崎などがシュートを放つも決められず。ここで試合終了。スコア8-5で慶應義塾大学が勝利した。
どちらのチームも高い身体能力、精神力、技術力を持っていて、とてもレベルの高い試合となった。惜しくも勝利を逃した一橋大学は2Qの途中で修正できず連続得点を許してしまったのが悔やまれる結果になってしまったのかもしれない。見事勝利した慶應義塾大学は安定して高いパフォーマンスを発揮できて、ほぼ予定通り試合を進められたことだろう。4年ぶりの優勝を果たした慶應は、日本一になるに相応しいチームだと思った。
(慶應義塾大学が出場する大学選手権大会・準決勝戦は、11月23日(金・祝)に、東京・大井ふ頭中央海浜公園第2球技場で行われます)
*フォトギャラリーには他にも多くの写真を掲載しています。
フォトギャラリー「2012関東学生リーグ戦」はこちらへ
・Text:日本学生ラクロス連盟東日本支部広報委員会info班・吉村友康(千葉大学)、岩澤竜也(帝京大学)
・Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満、同広報部・大木佳奈
記事一覧
- 関東地区・Teen'sCup(関東女子中高生ラクロスリーグ戦)大会結果・1996年-2018年 [2019/06/19]
- 後援行事報告:第9回全国中学校高等学校女子ラクロス選手権大会(2018年大会) [2019/04/22]
- 関東地区・Teen'sCup2018(第23回関東女子中高生ラクロスリーグ戦)・大会結果 [2019/04/22]
- 関東地区・Teen'sCup2017(第22回関東女子中高生ラクロスリーグ戦)・大会結果 [2019/04/22]
- 2017・2018年度男女日本代表活動報告会 [2019/01/17]