2010年クラブ選手権:女子準決勝戦(大阪会場)
2010/11/15
第12回ラクロス全日本クラブ選手権
日時:2010年10月30日(土) 11:00試合開始
場所:大阪・舞洲運動広場球技場
女子準決勝戦:NLC SCHERZO(西日本リーグ戦1位) vs Sibylla(東日本リーグ戦2位)
スコア
得点者
ゲームレポート
第12回ラクロス全日本クラブ選手権女子準決勝。NLC SCHERZO対Sibyllaが、大阪会場の舞洲運動広場球技場にて行われた。 このカードは、昨年の大会と場所も含め全く同じ対戦となり、NLC SCHERZOにとっては昨年の大敗の雪辱と悲願の日本一を目指す大事な試合であった。事前の台風直撃予報に反し、天も熱き戦いを期待するかのように雨雲を振り払い、絶好の天候のもと試合が始まった。
試合開始ドローも両チームの気合の入れようを示すように、なかなかスムーズに決まらない。さらに中盤でのミスも目立ち、序盤5分間はどちらもゴールマウスにほとんど近づけない状況が続く。試合が動いたのは、7分過ぎ、ゴール前でのフリーシュートを得たSibyllaは、#14亀岡が先制点を決めた。これにより、試合が動き始める。先取点を取られたNLC SCHERZOは、なかなかチャンスをつかめられない。さらに先取点をとられた焦りからか、立て続けにゴール前で反則を犯し、先制点から1分後に得たフリーシュートを#4高安が決めた。その後は、中盤でのボールの奪い合いが続くものの、どちらの良い形でのシュートすら撃てない。前半も半ば過ぎまで膠着状態が続く。この流れを崩したのは、NLC SCHERZOであり、流れの中から#10井倉からのフィードを、#32浅井がチーム初ゴールを決め1点差に詰め寄った。反撃ののろしを上げるかに思われたが、Sibyllaも東日本リーグ戦の激戦を勝ち抜いてきたチームであることを証明するかのように、流れを相手に与えない。残り8分を切った時点で、Sibylla#7高橋のゴールにより再び2点差をつけた。8年連続クラブ選手権出場のNLC SCHERZOも前半のうちになんとか1点でも追いついておきたいところ、ゴール前に近づくも、Sibyllaディフェンスを崩せない。しかし、前半終了直前にNLC SCHERZOの#19伊能がゴールネットを揺らし、この後の激戦を予想するかのように2対3と1点差に迫ったところでハーフタイムを迎えた。
後半が開始した。両チームとも前半で互いの戦い方を認識し、対応してきたこともあり、互いに主導権を握らせないよう必死のディフェンスが続き、シュートすら撃てない状況が続く。無得点のまま後半もついに半分が過ぎた。しかし、ここから一気に試合が動き始める。Sibylla #34増田のフリーシュートと#38田島のゴール前からのシュートが決まり、流れは一気にSibyllaへ。残り10分の時点で3点差となったことから、NLC SCHERZOもディフェンス時にはこれまで以上に激しいプレッシャーをかけ、なんとかボールを奪いにいく。しかし、中盤での反則も増え、イエローカードも出てしまう。さらにゴーリーを含めフルフィールドでプレスをかけるものの、今年は例年以上に大激戦のリーグ戦を勝ち抜いてきた試合巧者のSibyllaはここでも焦らず、ボールを的確に回し、相手が崩れたところで得たチャンスを見逃さず、試合終盤で連続得点をあげる。一方、NLC SCHERZOは好機すらほとんどつくれず、後半は4対0で巧みにゲームコントロールしていたSibylla が、結局7対2でNLC SCHERZOを退け、3年連続で決勝進出を決めた。
西日本リーグ戦で7連覇ながら、3年ぶりのクラブ選手権の勝利をつかめなかったNLC SCHERZOは、来年以降のこの大会で勝利と悲願の日本一になるには年間を通じていかに拮抗した試合経験を積み、さらにゴール前でのディフェンス技術の向上とチーム全体としての戦術面のレベルアップが必要であるように感じられた。
・Report:日本クラブチームラクロス連盟本部長・布施昌也
日時:2010年10月30日(土) 11:00試合開始
場所:大阪・舞洲運動広場球技場
女子準決勝戦:NLC SCHERZO(西日本リーグ戦1位) vs Sibylla(東日本リーグ戦2位)
スコア
チーム
|
1Q
|
2Q
|
TOTAL
|
NLC SCHERZO
|
2
|
0
|
2
|
Sibylla
|
3
|
4
|
7
|
得点者
NLC SCHERZO | Sibylla |
#19 伊能 直子 (1)
|
#14 亀岡 真美 (2)
|
#32 浅井 美帆 (1)
|
#4 高安 桂子 (1)
|
- | #7 高橋 えり (1) |
- | #34 増田 絵利 (1) |
- | #38 田島 理絵 (1) |
- | #51 目黒 奈緒美 (1) |
ゲームレポート
第12回ラクロス全日本クラブ選手権女子準決勝。NLC SCHERZO対Sibyllaが、大阪会場の舞洲運動広場球技場にて行われた。 このカードは、昨年の大会と場所も含め全く同じ対戦となり、NLC SCHERZOにとっては昨年の大敗の雪辱と悲願の日本一を目指す大事な試合であった。事前の台風直撃予報に反し、天も熱き戦いを期待するかのように雨雲を振り払い、絶好の天候のもと試合が始まった。
試合開始ドローも両チームの気合の入れようを示すように、なかなかスムーズに決まらない。さらに中盤でのミスも目立ち、序盤5分間はどちらもゴールマウスにほとんど近づけない状況が続く。試合が動いたのは、7分過ぎ、ゴール前でのフリーシュートを得たSibyllaは、#14亀岡が先制点を決めた。これにより、試合が動き始める。先取点を取られたNLC SCHERZOは、なかなかチャンスをつかめられない。さらに先取点をとられた焦りからか、立て続けにゴール前で反則を犯し、先制点から1分後に得たフリーシュートを#4高安が決めた。その後は、中盤でのボールの奪い合いが続くものの、どちらの良い形でのシュートすら撃てない。前半も半ば過ぎまで膠着状態が続く。この流れを崩したのは、NLC SCHERZOであり、流れの中から#10井倉からのフィードを、#32浅井がチーム初ゴールを決め1点差に詰め寄った。反撃ののろしを上げるかに思われたが、Sibyllaも東日本リーグ戦の激戦を勝ち抜いてきたチームであることを証明するかのように、流れを相手に与えない。残り8分を切った時点で、Sibylla#7高橋のゴールにより再び2点差をつけた。8年連続クラブ選手権出場のNLC SCHERZOも前半のうちになんとか1点でも追いついておきたいところ、ゴール前に近づくも、Sibyllaディフェンスを崩せない。しかし、前半終了直前にNLC SCHERZOの#19伊能がゴールネットを揺らし、この後の激戦を予想するかのように2対3と1点差に迫ったところでハーフタイムを迎えた。
後半が開始した。両チームとも前半で互いの戦い方を認識し、対応してきたこともあり、互いに主導権を握らせないよう必死のディフェンスが続き、シュートすら撃てない状況が続く。無得点のまま後半もついに半分が過ぎた。しかし、ここから一気に試合が動き始める。Sibylla #34増田のフリーシュートと#38田島のゴール前からのシュートが決まり、流れは一気にSibyllaへ。残り10分の時点で3点差となったことから、NLC SCHERZOもディフェンス時にはこれまで以上に激しいプレッシャーをかけ、なんとかボールを奪いにいく。しかし、中盤での反則も増え、イエローカードも出てしまう。さらにゴーリーを含めフルフィールドでプレスをかけるものの、今年は例年以上に大激戦のリーグ戦を勝ち抜いてきた試合巧者のSibyllaはここでも焦らず、ボールを的確に回し、相手が崩れたところで得たチャンスを見逃さず、試合終盤で連続得点をあげる。一方、NLC SCHERZOは好機すらほとんどつくれず、後半は4対0で巧みにゲームコントロールしていたSibylla が、結局7対2でNLC SCHERZOを退け、3年連続で決勝進出を決めた。
西日本リーグ戦で7連覇ながら、3年ぶりのクラブ選手権の勝利をつかめなかったNLC SCHERZOは、来年以降のこの大会で勝利と悲願の日本一になるには年間を通じていかに拮抗した試合経験を積み、さらにゴール前でのディフェンス技術の向上とチーム全体としての戦術面のレベルアップが必要であるように感じられた。
・Report:日本クラブチームラクロス連盟本部長・布施昌也
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