2016年度男子日本代表・第6回練習会・集客試合「蒼白戦」(2016年4月24日)
2016/05/11
2016年度男子日本代表(以下、男子代表)は、第6回練習会並びに集客試合(日本代表候補選手を2チームに分けた対戦形式、“蒼白戦”)を、2016年4月24日(日)に東京都(世田谷区)・駒沢オリンピック公園第二球技場にて実施しました。
[写真:1,000名を超える来場者が試合を見つめた]
【主な練習メニュー】
<1コマ目>
・試合前フィールドアップ(コミュニケーションパス、1対0~5対4、6対6)
・ゲーム:20分×2本
・フルフィールドディフェンス(セットアップクリア→10対10)
・6対6
・セットアップクリア→10対10(対戦形式)
<2コマ目>
・試合前フィールドアップ(コミュニケーションパス、1対0~5対4、6対6)
・男子代表“蒼白戦” (JAPAN Blue vs JAPAN White)
同日14:30から、男子代表をJAPAN BlueとJAPAN Whiteの2チーム(均等)に分け、1,000名を超える観客の中、国際ルールにて蒼白戦を開催しました。
■スコア表
[写真:1,000名を超える来場者が試合を見つめた]
【主な練習メニュー】
<1コマ目>
・試合前フィールドアップ(コミュニケーションパス、1対0~5対4、6対6)
・ゲーム:20分×2本
・フルフィールドディフェンス(セットアップクリア→10対10)
・6対6
・セットアップクリア→10対10(対戦形式)
<2コマ目>
・試合前フィールドアップ(コミュニケーションパス、1対0~5対4、6対6)
・男子代表“蒼白戦” (JAPAN Blue vs JAPAN White)
同日14:30から、男子代表をJAPAN BlueとJAPAN Whiteの2チーム(均等)に分け、1,000名を超える観客の中、国際ルールにて蒼白戦を開催しました。
■スコア表
チーム | 項目 | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | OT前半 | OT後半 | 合計 |
JAPAN Blue |
スコア | 2 | 3 | 4 | 4 | 1 | 0 | 14 |
決定率 | 2/6 | 3/8 | 4/10 | 4/9 | 1/2 | 0/0 | 14/35 (40%) |
|
JAPAN White |
スコア | 5 | 5 | 1 | 2 | 0 | 0 | 13 |
決定率 | 5/8 | 5/11 | 1/8 | 2/11 | 0/1 | 0/1 | 13/40 (33%) |
■得点者・アシスト者
[左右:これまでのスコア内訳]
[左:青チームのシュート決定率/右:青チームの得点率]
[左:白チームのシュート決定率/右:白チームの得点率]
※OF総回数とは、シュート、ミス、パスカットなどでボールを奪われた場合などを含む、オフェンスにトライした回数の総計。
前半は、経験豊富で個人スキルの高い社会人選手が多いJAPAN Whiteが試合を優位に進めるものの、徐々に、オープンスペースまでボールを展開し勝負するJAPAN Blueの流れとなりました。
4Q・14分半にJAPAN Blueが逆転するも。JAPAN Whiteも意地を見せ、13-13で延長戦へ。
前後半4分の延長戦を終え、14-13でJAPAN Blueが“蒼白戦”を制しました。
両チームの全27得点のうち、74%を占める20点が、フルフィールドオフェンス(FFO)1次・1.5次・2次攻撃による得点。シュート決定率は34%(27/80本)、総攻撃回数に対する得点率は15%(27/184回)という結果となりました。
総攻撃回数のうち、45%は何らかのミスで相手にボールを奪われる結果となっており、その改善は今後の大きな課題となります。一方、ミスはブロークンシチュエーションの始まりでもあります。ミスをその場で咎めるのではなく、チャンスの始まりと捉えて、まずはボールを奪い返しに行く姿勢を求めていきたいと思います。
<日本代表ディフェンス面 (前田昌宏アシスタントコーチ)>
ディフェンスにおいては個の接点の強化、6人の連動性(コミュニケーション)、そしてゴール前等での当たりの激しさに意識を置いて3ヶ月間強化してきました。いずれも、ディフェンスをする上では極めて基本的なことではありますが、このベースアップが3年後の世界大会での勝利に必須です。いずれも3ヶ月で急に成果が出てくるものではなく、日々の練習の中でも意識し、当たり前の事として染みつけることが大事です。
初の集客試合でのプレーとなった“蒼白戦”では、Blue・Whiteいずれも普段の練習会ではできるようになってきたディフェンスが十分に発揮できてはいませんでしたが、今後の成長に期待します。
5月3日(火祝)~5日(木祝)の国内強化合宿以降では、これまで意識してきた点に加えて、オフボール時の意識、奪いどころの共有に取り組み、得点の起点となるようなディフェンスシステムの確立を目指していきます。
<日本代表オフェンス面 (岡部光人アシスタントコーチ)>
・パス精度向上・・・世界大会では少しのパスのズレ、パススピードの遅さなどから得点の機会を逃してしまい勝敗に大きな影響を及ぼす事があります。逆に言えば、その精度をあげる事で、諸外国はもちろんカナダ、アメリカ、イラコイなどの強豪国をも脅かす事が可能と考えます。
・コミュニケーション能力向上・・・世界大会では我々の「日本語」は、1つの大きな武器になります(日本語を理解できる外国人は少ないため)。フィールド上では常に選手間で対話し、2つ・3つ先の事を予測し、数的優位を創り出しながら、効率的に攻撃していきます。
・FFO・・・日本が世界大会でメダルを取る為に必要な戦術の1つと考えています。ブロークンシチュエーションを創り出し、相手が守る前に得点を重ねていく。1次・1.5次・2次攻撃のそれぞれの意図を理解し、ボールを動かしながら、相手の隙を狙って得点機会を増やします。
これまでの岸陽介アナライジングスタッフによるデータ分析が選手に理解・浸透してきたのか、今回の“蒼白戦”での、両チーム合わせて27得点(Blue14得点、White13得点)は大きな成果です。
特にFFO時、ボールを止める事なく、1.5次・2次まで展開する事によりシュート機会も増え、実際に得点に繋がっていることを選手達は体現できたのではないかと感じています。
一方で2018年に向けまだ多くの課題はあるものの、チームとして成長してきているのは間違いないと思います。6月5日(日)に東京都(江戸川区)・江戸川区陸上競技場にて開催する国際親善試合(対 米・Hofstra大学)も、是非多くの方に足を運んで頂き、選手達に直接声援を送ってください。
[左:前田アシスタントコーチ/右:蒼白戦を担当した審判員たち]
次回は、5月3日(火祝)~5日(木祝)の国内強化合宿を経て、5月21日(土)12:00~15:30と18:30~21:00に、東京都(稲城市)・よみうりランド天然芝グラウンドにて、第7回練習会を行います。ご自由に見学いただけますので、ぜひご来場ください。
Text by 2016年度男子日本代表ヘッドコーチ・岩本祐介、同アシスタントコーチ・前田昌宏、同アシスタントコーチ・岡部光人
Game Data by 2016年度男子日本代表アナライジングスタッフ・岸陽介
Photo by 日本ラクロス協会広報部(関東地区)・小林航
JAPAN Blue | JAPAN White | ||||
氏名 | 得点 | アシスト | 氏名 | 得点 | アシスト |
AT 井上 裕太 | 2 | - | MF 夏目 聖矢 | 3 | - |
AT 清家 悟 | 2 | - | AT 高橋 涼輔 | 2 | 1 |
MF 立石 真也 | 2 | - | MF 松下 立 | 2 | 1 |
MF 細梅 靖晶 | 2 | - | AT 継 渉 | 2 | - |
AT 丸山 伸也 | 1 | 2 | AT 石黒 哲雄 | 1 | 2 |
AT 池川 健 | 1 | 1 | AT 関根 幹祐 | 1 | - |
MF 忠平 裕司 | 1 | 1 | MF 橋本 立輝 | 1 | - |
MF 鈴木 伸吾 | 1 | - | MF 山下 亮 | 1 | - |
MF 武田 真人 | 1 | - | - | - | - |
DF 浅野 雄太 | 1 | - | - | - | - |
AT 大庭 成浩 | - | 2 | - | - | - |
MF 岩野 岳 | - | 1 | - | - | - |
[左右:これまでのスコア内訳]
[左:青チームのシュート決定率/右:青チームの得点率]
[左:白チームのシュート決定率/右:白チームの得点率]
※OF総回数とは、シュート、ミス、パスカットなどでボールを奪われた場合などを含む、オフェンスにトライした回数の総計。
前半は、経験豊富で個人スキルの高い社会人選手が多いJAPAN Whiteが試合を優位に進めるものの、徐々に、オープンスペースまでボールを展開し勝負するJAPAN Blueの流れとなりました。
4Q・14分半にJAPAN Blueが逆転するも。JAPAN Whiteも意地を見せ、13-13で延長戦へ。
前後半4分の延長戦を終え、14-13でJAPAN Blueが“蒼白戦”を制しました。
両チームの全27得点のうち、74%を占める20点が、フルフィールドオフェンス(FFO)1次・1.5次・2次攻撃による得点。シュート決定率は34%(27/80本)、総攻撃回数に対する得点率は15%(27/184回)という結果となりました。
総攻撃回数のうち、45%は何らかのミスで相手にボールを奪われる結果となっており、その改善は今後の大きな課題となります。一方、ミスはブロークンシチュエーションの始まりでもあります。ミスをその場で咎めるのではなく、チャンスの始まりと捉えて、まずはボールを奪い返しに行く姿勢を求めていきたいと思います。
<日本代表ディフェンス面 (前田昌宏アシスタントコーチ)>
ディフェンスにおいては個の接点の強化、6人の連動性(コミュニケーション)、そしてゴール前等での当たりの激しさに意識を置いて3ヶ月間強化してきました。いずれも、ディフェンスをする上では極めて基本的なことではありますが、このベースアップが3年後の世界大会での勝利に必須です。いずれも3ヶ月で急に成果が出てくるものではなく、日々の練習の中でも意識し、当たり前の事として染みつけることが大事です。
初の集客試合でのプレーとなった“蒼白戦”では、Blue・Whiteいずれも普段の練習会ではできるようになってきたディフェンスが十分に発揮できてはいませんでしたが、今後の成長に期待します。
5月3日(火祝)~5日(木祝)の国内強化合宿以降では、これまで意識してきた点に加えて、オフボール時の意識、奪いどころの共有に取り組み、得点の起点となるようなディフェンスシステムの確立を目指していきます。
<日本代表オフェンス面 (岡部光人アシスタントコーチ)>
・パス精度向上・・・世界大会では少しのパスのズレ、パススピードの遅さなどから得点の機会を逃してしまい勝敗に大きな影響を及ぼす事があります。逆に言えば、その精度をあげる事で、諸外国はもちろんカナダ、アメリカ、イラコイなどの強豪国をも脅かす事が可能と考えます。
・コミュニケーション能力向上・・・世界大会では我々の「日本語」は、1つの大きな武器になります(日本語を理解できる外国人は少ないため)。フィールド上では常に選手間で対話し、2つ・3つ先の事を予測し、数的優位を創り出しながら、効率的に攻撃していきます。
・FFO・・・日本が世界大会でメダルを取る為に必要な戦術の1つと考えています。ブロークンシチュエーションを創り出し、相手が守る前に得点を重ねていく。1次・1.5次・2次攻撃のそれぞれの意図を理解し、ボールを動かしながら、相手の隙を狙って得点機会を増やします。
これまでの岸陽介アナライジングスタッフによるデータ分析が選手に理解・浸透してきたのか、今回の“蒼白戦”での、両チーム合わせて27得点(Blue14得点、White13得点)は大きな成果です。
特にFFO時、ボールを止める事なく、1.5次・2次まで展開する事によりシュート機会も増え、実際に得点に繋がっていることを選手達は体現できたのではないかと感じています。
一方で2018年に向けまだ多くの課題はあるものの、チームとして成長してきているのは間違いないと思います。6月5日(日)に東京都(江戸川区)・江戸川区陸上競技場にて開催する国際親善試合(対 米・Hofstra大学)も、是非多くの方に足を運んで頂き、選手達に直接声援を送ってください。
[左:前田アシスタントコーチ/右:蒼白戦を担当した審判員たち]
次回は、5月3日(火祝)~5日(木祝)の国内強化合宿を経て、5月21日(土)12:00~15:30と18:30~21:00に、東京都(稲城市)・よみうりランド天然芝グラウンドにて、第7回練習会を行います。ご自由に見学いただけますので、ぜひご来場ください。
Text by 2016年度男子日本代表ヘッドコーチ・岩本祐介、同アシスタントコーチ・前田昌宏、同アシスタントコーチ・岡部光人
Game Data by 2016年度男子日本代表アナライジングスタッフ・岸陽介
Photo by 日本ラクロス協会広報部(関東地区)・小林航
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