ASPACレポート:日本代表の帰国報告(U21女子・U22男子)

2013/07/01

2013年6月28日(金)、第6回APLUアジアパシフィック選手権大会(ASPAC)を終え、21歳以下女子日本代表、22歳以下男子日本代表は無事帰国しました。ASPAC終了をもち、両日本代表の活動は終了となります。

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[写真:21歳以下女子日本代表(U21日本代表)]

■活動終了のメッセージ : 21歳以下女子日本代表
目標であった、ASPAC優勝を成し遂げられたことを、選手・スタッフ一同大変嬉しく思っています。同時に、今後の女子日本代表(フル代表)の選手となり、活躍する選手となるよう、より一層努力していく必要性を一人ひとりが強く感じています。

最後に、庄子ヘッドコーチ、黒岩主将、鳴澤副将のコメントを21歳以下女子日本代表活動の総括として掲載いたします。

多くの方々から応援を頂き、本当にありがとうございました。

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[左:最後に、選手たちからスタッフたちへメッセージの寄せ書きが送られた]

氏名 写真 コメント
庄子 寛之
(HC)
庄子ヘッドコーチ 今までU21日本代表は4年後のワールドカップにむけて、「既成概念からの脱却」、「新しいことへのチャレンジ」をしてきました。
スティックを長く使う、縦につなぐ、シンプルに数的優位をつくる、チームコントロール、フルコートラクロス。

今回決勝戦で対戦したU23オーストラリア代表はまだまだベストメンバーとは言えません。しかしオーストラリア人独特の勝負強さを随所に見せていました。そのため、点数以上に厳しい試合になりました。
良くも悪くも、日本人らしさ、そして世界との距離についても感じることができた大会だったと思います。
選手達はこの結果に満足せず、今回感じたことを意識して日本でプレーしてほしいと思います。

日本で応援してくださっていた皆様、ありがとうございました。この活動で取り組んだことが、一つでも女子ラクロス界の強化、発展につながればと思います。
#4・黒岩 茜
(AT・主将)
黒岩選手 先日北京から無事帰国し、約4ヶ月のU21日本代表の活動が終了しました。
今回このチームの主将として、活動が始まった時から庄子HCが言い続けていた「寄せ集めのグループからチームへ変わること」を常に意識し、活動に励みました。
様々なチームから集まればそれぞれの考え方があります。その考えが対立する時もありました。けれど活動を重ね、既成概念に捉われず新しいことに柔軟に考え、自己を高めることはもちろん、チームメイトのもっている良さを引き出しながら発信していくことの大切さを学びました。

今回のASPACは私たちの通過点。今後チームで発信していく存在や、U21日本代表から一人でも多く4年後の日本代表選手になれるよう、これからも精進して参ります。

活動中も、皆様の応援に背中をおされました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
#5・鳴澤 眞寿美
(MF・副将)
鳴澤選手 9日間のASPAC2013(北京)は、日本が優勝という形で幕を閉じ、それとともに、この大会をゴールとし3月から続けてきたU21日本代表の活動も終了しました。振り返ると、全て濃密で充実した時間でありました。
大会の試合自体は、スコアでは圧勝したものの内容に満足できず、度重なるミーティングを通してチーム・個人ともに課題克服に努める日々でした。ベクトルは同じ方向を向いているのに、個々の強さの妥協点がなかなか掴めず、プレーや考え方が噛み合わない。しかしその過程で、日本代表のコーチ・仲間の幅広いラクロス観を吸収できたことが、『今までの私』を変える原動力となりました。

決勝のU23オーストラリア戦は、立ち上がりから悪い流れが続き接戦でした。しかし、最後は、ひたむきさや貪欲さ、諦めない姿勢といった日本人の国民性、そしてこのチームでできる最後の試合ということでこみ上げてくる全てのものが、我がチームを一つにし、納得のいく形で終えることができました。
この大会を通して、各人が様々な経験を通して、近未来へ繋がる『何か』を得られたのではないかと思っております。

そして最後になりますが、私達をサポートしてくださった大学の仲間、OGさん、家族をはじめ、応援してくださった日本の皆様に心から感謝いたします。

・Text&Photo:21歳以下女子日本代表マネージャーリーダー・五十嵐奈菜