関東地区・第7回女子地区ユース対抗戦

2016/04/20

 関東地区において、去る3月20日(日)、強化部(関東女子)は地区ユース対抗戦を東京都(世田谷区)・駒沢オリンピック公園第二球技場で開催いたしました。

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[左:試合風景/右:大会に出場した選手たち]

 今回で7回目を迎えた地区ユース対抗戦。2015年度入学のラクロスプレイヤーは過去最多であったことも有り、昨年以上に盛り上がり、全6試合を各地区が独自の色を出しながら、行うことが出来ました。

 2015年、関東地区では1,000人を超える大学女子競技選手がラクロスの世界に入ってきました。また、大学数が多く、また1校に在籍する選手数も多い関東地区は、強化部が全大学の1年生を1ヶ所に集めて練習会を行うことは現実的ではありません。
そのため、関東地区に所属している大学を大きく4つの地区(関東中央地区、北関東地区、南関東地区、西関東地区)に分けています。
 それぞれの地区での練習会(フレッシュマンクリニック/通称:フレクリ)を行い、その練習会を通じて各地区から選出した選手で「地区ユース選抜」を構成します。今回の対抗戦は、そうやって構成された地区ユース選抜同士の試合でした。

 *参考:2014年度『関東地区・女子地区別1年生練習会(フレクリ)』のレポートはこちら

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[左:閉会式に並ぶ4つの地区の選手たち/右:試合前]

 このフレクリ、地区ユース練習会には、社会人指導者が各地区にヘッドコーチとして約10ヶ月の間、指導にあたりました。地区ユース対抗戦の盛り上がりはこのヘッドコーチの活躍なくしてありませんでした。しかし、ヘッドコーチが年間約200日行われる各チームの練習に顔を出し、指導に当たることは残念ながら出来ません。そこで、重要になるのはチーム内で1年生を主に指導していく、育成担当者という役割です。
 強化部(関東女子)では、この育成担当者の成長こそ、1年生の成長に繋がると考え、2015年3月から「育成担当者ミーティング」を開催。どのように1年生を指導することが上達の近道になるのか、意見を持ち寄り話し合い、お互いの知識を深め、より良い指導を行えるように努めました。

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[左:担当する地区の選手に指導する社会人コーチ/右:試合で気づいた点を指導する育成担当者]

 地区ユース選抜対抗戦には、各地区から約25名、合計100名の選手が出場しました。そして選手は各地区に所属する大学のうち、なるべく全大学から選ばれるようにしています。意図として、地区ユース選抜の練習会や対抗戦を通じて得られたものを、それぞれの選手が将来的に所属する大学に還元していき、関東地区全体のレベルアップにも繋げていってくれる事を期待しているからです。
 しかし、対抗戦なので、勝負は勝負。選手たちは全く違う環境、文化の大学生と真剣に向き合い、全力の力で試合に臨みました。真剣勝負を通じて、喜び、悔しがり、勝利に対して何ができるのかを考えていた選手たちは、短い時間ではありますが、“仲間”として戦ったことで新たな友情を育んでいました。

 今回出場した選手は10ヶ月で驚くべき成長を遂げているので、8月から始まるリーグ戦で活躍し、関東学生ラクロスリーグ戦をより、活性化させてくれることでしょう。
 1年間の成長を見て一区切りついたところですが、次の2016年度入学の新入生が入学、入部してきています。来年の地区ユース対抗戦はより白熱した大会となることでしょう。

■試合風景
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■大会スタッフ・審判員
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[左:会場運営を担った各地区ヘッドコーチ・マネージャー/右:試合中に指導する各地区のコーチ]
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[左:対抗戦の中では、若手審判員の育成も行う/閉会式で挨拶をする審判員]


・Text by 日本ラクロス協会強化部(関東女子)中央地区ヘッドコーチ・浅井威宏
・Photo by 日本ラクロス協会企画部長・保坂光信