ASPACレポート:男子決勝戦(対 U23豪州)

2013/06/29

日時:2013年6月27日(木) 15:00試合開始
場所:中国・北京・
Olympic Sports Centre

決勝戦1決勝戦2

決勝戦 : 22歳以下日本代表 vs 23歳以下オーストラリア代表

スコア
チーム
1Q
2Q
3Q
4Q
TOTAL
U22日本代表
4
1
5
5
15
U23オーストラリア代表
2
1
2
0
5
得点者
U22日本代表 U23オーストラリア代表
#21 忠平 裕司 (3) (確認中)
#9 中澤 寛 (2)
#17 小澤 徹也 (2)
#27 須賀 航平 (2)
#29 柳田 諒 (2)
#3 脇阪 俊輝 (1)
#4 石黒 啓介 (1)
#5 中村 大樹 (1)
#8 三好 友陽 (1)
ゲームレポート
2013年、第6回アジアパシフィック選手権大会(ASPAC)の決勝戦は23歳以下オーストラリア戦。
「ディフェンスは守るのではなく、ボールを奪うために行うもの」、「ブロークンシチュエーションを作り出し、数的優位を活かして確実に得点を奪うラクロス」。2013年22歳以下日本代表(U22日本代表)の集大成として、そして来年行われる世界選手権大会へのスタートラインに立つために、決勝の舞台に臨みました。

決勝戦3決勝戦4

2008年北京オリンピックでサッカーの試合が行われた会場で、国家斉唱の後、始まった試合。U23オーストラリア代表は日本との決勝戦のために前日に2時間のミーティングを行って試合に挑んできました。

フルフィールドラクロスで得点を狙う日本の攻撃に対し、U23オーストラリアはドロップバックライド、ハーフフィールドディフェンスではATのゴール周辺でのシュートを警戒し、タイトなディフェンスを選択。これに対してU22日本代表は、ディフェンスを引き付けてパスを展開し、オープンスペースで勝負するスタイルで応戦。1Qは、MF#17小澤の1対1からの2得点、AT#3脇阪のゴール裏からの1対1による得点、フルフィールドディフェンスでダウンボールに反応したG#15安藤からLMF#26星、ゴール前のAT#9中澤へと繋ぐU22日本代表らしいフルフィールドブレイクにより確実に得点を奪い、4-2で1Q終了。

決勝戦5決勝戦6

2Qは、U23オーストラリア代表がハーフフィールドオフェンスにてじっくりボールを回すロースコアゲームに持ち込み、5-3で前半終了。

これに対し、日本代表は3Qから積極的にボールを奪い、ブロークンシチュエーションで得点を奪うラクロスを展開するために、5人でゾーンディフェンスを組み、トップの1人がブレイクを狙いながら、高い位置からボールマンにプレッシャーをかけるディフェンスシステム・バットマンに変更。フィードカット、ミドルシュート、1対1、エキストラマンオフェンスなどで確実に得点を奪い、最終スコアは15-5。ASPACを通じて、目標であった15点以上奪うラクロスを展開できたことは大きな成果となりました。

一方で、得点チャンスでシュートを外す、ボールダウン後のグラウンドボールを拾いきれず、波に乗り切れないなど課題も残りました。また、外国人のハードコンタクトを受けて痛むシーンもありましたが、ディフェンスの動きを見ながらプレーすることも次のステップへの課題となりました。

決勝戦7決勝戦8

U22日本代表の選手たちは、来年開催される世界選手権大会に向けて、大きなチャンスを得ることになりました。今回のASPACでの経験、U22日本代表活動を通じて学んだことを活かし、次のステップに向けて、もう一段のレベルアップを図って欲しいと思います。


・Text&Photo:2013年度22歳以下男子日本代表マネージャーリーダー・磯野麻美