【日本ラクロスの四半世紀・第28回】 2009年・国内最大の大会、全日本大学選手権の創設
2012/12/08
2009年(平成21年) |
3月 |
全国地区交流戦を12年振りに開催(関東会場:19~22日、関西会場:4月25日~5月) ※当時のフィールドレポート(関東会場)はこちらから (アーカイブページが開きます) |
6月 |
第4回APLUアジアパシフィックラクロストーナメントが開催(9~21日、韓国・水原) 男子22歳以下日本代表が、世界的に公式な大会の場で、全年代の代表を含めて、初めてオーストラリアから勝利をあげる。 この大会から女子の部も始まり、女子22歳以下日本代表が優勝した。 ※当時の大会特設ページはこちらから (アーカイブページが開きます) |
第8回FIL女子ワールドカップが開催(18~27日、チェコ・プラハ、参加16ヶ国) 女子日本代表は、初めてPool A(最上位の予選リーグ)の舞台で戦った。 ※当時の大会特設ページはこちらから (アーカイブページが開きます) |
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7月 |
第11回全日本ユース選抜選手権を初めて北海道で開催(3~5日、キロロリゾートの森の広場) ※当時の大会特設ページはこちらから (アーカイブページが開きます) |
11月 |
第1回全日本大学選手権大会を開催(決勝戦:29日、東京・駒沢オリンピック公園陸上競技場) 関東・関西・東海の優勝チームおよび4地区予選1位チームによって本戦を行った。 男子決勝戦は、一橋大学が関西学院大学を8-3で下して優勝。 女子決勝戦は、東海大学が大阪国際大学を14-4で下して優勝した。 [本戦出場:男子]一橋大、関西学院大、名城大、岡山大 [本戦出場:女子]東海大、大阪国際大、南山大、福岡大 ※当時の大会特設ページはこちらから (アーカイブページが開きます) |
12月 |
第20回全日本選手権大会を開催。(決勝戦:20日、東京・江戸川区陸上競技場) 20回の節目となる記念大会は、男子・FALCONS、女子・Sibyllaが優勝した。 ※当時の大会特設ページはこちらから (アーカイブページが開きます) |
第1回全日本ラクロス大学選手権大会を開催 |
日本ラクロスにとって、第1回国際親善試合の会場ともなった思い出深い地である駒沢オリンピック公園陸上競技場を舞台として、国内最大規模で開催するこの大会では、従来以上に「観客のための大会」という点を重視して、運営計画を立案・実施することとなった。表彰式等の各種セレモニーや第3回大会から導入するオーロラビジョンなどの演出面、学生スタッフ・OBOGスタッフが協同してノウハウ共有を図るスタッフマネジメント、キッズエリア・フードコートなどの来場者向けサービスなど、多くの点で、最大規模に相応しい大会になるような運営の創意工夫を実施し続けている。
また、大学チームのOB・OGが集まりやすい場であることから、附帯行事として「OBG会代表者懇親会」も実施し、大学・年代を越えた交流が育まれるような環境も作っている。
[左:男子決勝戦(一橋大 対 関西学院大) / 右:女子決勝戦(東海大 対 大阪国際大)]
[左:表彰式(男子)・優勝・一橋大学 / 右:表彰式(女子)・優勝・東海大学]
[左:学生・社会人スタッフミーティング(2012年) / 右:OBG会代表者懇親会(2012年)]
国際大会での日本代表の活躍 |
男子22歳以下日本代表は、惜しくも決勝戦で敗れたものの、全年代の代表を通して初めてオーストラリアに勝利し、アジアパシフィック連盟(APLU)加盟国内で1位となった。
女子22歳以下日本代表は優勝しただけでなく、附帯行事として各国に対するクリニックも実施した。強さだけでなく、アジア地域における、新規国の開拓や普及協力をしてきている日本ラクロス協会の代表として、各国・各地チームに、ラクロスのさらなる楽しさや、魅力を伝え、自国にての今後の普及・強化等への動機を得てもらうことも、この代表の大きなミッションであった。
また、審判員の面でも、志水研太郎審判員がReferee in Chiefを務め、各国から派遣される審判員の組織的運営に取り組むなど、アジアのリーダーとして大会運営に関与する大会となった。
[左:対 22歳以下オーストラリア代表 / 右:APLUカップ(APLU内1位)を掲げる選手たち]
[左:女子の部・決勝戦 / 右:アジアパシフィック大会優勝カップを受ける]
[左:男子競技審判団。前列に志水Referee in Chief / 右:日本から派遣された女子競技審判員]
[左右:女子22歳以下日本代表によるクリニックの風景]
第8回FIL女子ワールドカップでは、女子日本代表は初めてPool A(最上位の予選リーグ)で戦うこととなった。
オーストラリア・USA・カナダ・イングランドという強豪がひしめくPool Aの戦いでは、日本は全敗となったものの、随所で良いプレーも見せ、最高レベルのプレーを肌で感じられる貴重な経験を得ることとなった。
[左:試合会場 / 右:大会を優勝するUSAとの試合]
各地区で実施する「交流」行事 |
全日本選手権が20回を数え、大学選手権も創設する中で、各チームが「勝ち」を追求するあまり、挑戦する場に成り得ないようになっていたリーグ戦ではなく、順位を決めない 交流戦形式にて、より挑戦しやすい場を提供することを目的とした。
同時に、開催地区が他地区選手をホームステイする事により、人的繋がりやプレー以外の部分での交流を促進することも目指すものであった。
全日本ユース選手権は北海道で開催した。
これだけ多くの選手が参加する大会は、北海道ではあまり実施した例がなく、運営スタッフのノウハウ蓄積にも繋がった。
大会結果 |
世界大会 | 優勝 | 日本代表の成績 |
第8回FIL女子ワールドカップ | USA | 総合7位 |
第4回APLUアジアパシフィック大会 (男子の部) |
USA-WEST |
総合2位 (APLU加盟国中1位) |
第4回APLUアジアパシフィック大会 (女子の部) |
22歳以下日本代表 | 総合優勝 |
国際試合 | 来日チーム(男子) | 来日チーム(女子) |
第21回ラクロス国際親善試合 |
メリーランド大学ボルティモア校、 USA-WEST |
- |
全国大会 | 優勝(男子) | 優勝(女子) |
第20回ラクロス全日本選手権大会 | FALCONS | Sibylla |
第1回全日本大学選手権大会 | 一橋大学 | 東海大学 |
第11回全日本クラブ選手権大会 | VALENTIA | Sibylla |
第11回全日本ユース選抜選手権 | 関東ユース選抜 | 関東ユース選抜 |
地区大会 | 優勝(男子) | 優勝(女子) |
第15回北海道ラクロスリーグ戦 | 北海道大学 | 北海道大学 |
第16回東北ラクロスリーグ戦 | 仙台ラクロスクラブ | 東北大学 |
第22回関東学生ラクロスリーグ戦 | 一橋大学 | 東海大学 |
第18回東海学生ラクロスリーグ戦 | 名城大学 | 南山大学 |
第20回関西学生ラクロスリーグ戦 | 関西学院大学 | 大阪国際大学 |
第17回中四国ラクロスリーグ戦 | 岡山大学 | CURIOUS |
第18回九州ラクロスリーグ戦 | 西南学院大学 | 福岡大学 |
第19回クラブチーム東日本リーグ戦 | VALENTIA | CHEL |
第16回クラブチーム西日本リーグ戦 | HELP | NLC SCHERZO |
中高生大会 | 優勝(女子) |
第14回Teen'sCup | ブレイブユース(東京成徳大学高等学校) |
Teen'sCup関西 | (*非協会主催行事(関西高等学校女子ラクロス連盟主催)で開催) |
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